OZAWAvs.清宮海斗というトレンド 問われたエクスタシーと方舟伝承
18日、ノアが『STAR NAVIGATION 2025』後楽園ホール大会を開催した。元日武道館決戦でOZAWAにGHCヘビー王座を奪われた清宮海斗だったが、この日、リベンジを果たすべくOZAWAに挑戦となる。
お互いが相手の持ち味を凌駕せんとする究極戦。先読みさせないストーリー、時事ネタも加味
<第7試合 メインイベント・GHCヘビー級選手権試合>
(王者)◯OZAWA(TEAM 2000X)
23分31秒、Real Rebel → 片エビ固め
(挑戦者)●清宮海斗(ALL REBELLION)
※第46代王者が5度目の防衛に成功
マイクや会見でここのところOZAWAが使っていた「エクスタシー」。快感が最高潮に達して無我夢中の状態になることを指すが、この試合で味わっていたのはOZAWAではなく清宮だったのかもしれない。不気味な笑顔を絶やさないばかりか、ヨシタツがなめていたチュッパチャプスを自らの口でなめ、OZAWAにもなめさせる。

この試合に向けて丸藤正道との「方舟伝承」マッチ5・3武道館を制していたのは清宮だった。同試合では新フィニッシュ技としてのスカイウォークエルボーも開発する。ところがこの試合では、丸藤得意の不知火改、清宮のスカイウォークエルボーともOZAWAが完璧フォームで決めてみせる。

同世代によるライバル対決はOZAWAの連勝に終わり、清宮をどん底に突き落とした。クセになるほどの変態、サイコパスムードを伴うOZAWAの「エクスタシー」を、いくつかの局面で清宮は確かに上回っていった。
いわば清宮がスイッチを入れてきたわけだが、主導権を握り返していくOZAWAが圧巻過ぎた。不知火改を完璧すぎるフォームと高さをもって放つと、わざわざ「おいレフェリー上がれ」とレフェリー不在状態を解消。観客に「今から何をやるんだ」と注目させたうえで、これまた完璧なスカイウォークエルボーである。言葉にせずとも、清宮が果たしたはずの「方舟伝承」の担い手がOZAWAであることを満天下に知らしめる。
お互いが相手の持ち味を凌駕せんとする究極戦。エクスタシーの清宮を方舟伝承のOZAWAが破ってみせたとも言えた。とんでもない皮肉だからこそ、試合としてのインパクトも増し増しとなる。「究極の清宮に対しても差をつけたうえで勝つOZAWA」というコントラストも効いていた。
次期挑戦者に遠藤哲哉が名乗りを上げると、OZAWAは「遠藤を更生させた」杉浦貴を呼び込む。自身がヒールなはずなのに、「まとめて更生させる」とサバイバル3WAYマッチを提案だ。先読みさせない展開でありつつ、起きている事象に実に忠実なストーリーであり、OZAWAはまた回し方でも唸らせた。
バックステージでのOZAWAは「例えばだ、俺が場外に出てなかなか帰ってこない。もうカウントを止めろ、20なんて数えるな」と唐突コメント。いや実は、新日本プロレス5・17代々木大会、エル・デスペラードvs.MAO戦でレフェリーが19カウントまでしか数えなかったトピックスをイジったのだ。時事ネタも取り入れるのがまた、OZAWAがトレンドをつくっていく男であることを印象づけている。
(試合経過)
笑顔での入場となった清宮は、OZAWAのブレイクダンスを腕まくら寝そべりで見守るなどサイコパスモードへ。南側スタンド席での乱闘も経てシャイニングランサーにまで持ち込むが、OZAWAはレフェリーの手を掴んでカウントを止める。さらにOZAWAは清宮のシャイニング弾追い打ちをレフェリーに誤爆させる。OZAWAは反則ローブローから逆シャイニング弾を放つが、清宮はかまわず立ち上がり、OZAWAにもヨシタツにもシャイニング弾。なんとヨシタツがなめていたチュッパチャプスを自らの口でなめ、OZAWAにもなめさせて観客は悲鳴だ。しかしOZAWAは椅子座面攻撃でスカイウォークエルボーを不発に終わらせ、不知火、さらにお株を奪うスカイウォークエルボー。攻勢のままReal Rebel(フェニックススプラッシュ)を放ち、王座を防衛した。
(マイク、バックステージ)
OZAWAはリングインした遠藤哲哉(この日、TEAM 2000 Xを離脱)、杉浦貴にサバイバル3WAYマッチでの防衛戦を提案。札止め観衆には「俺を全力で推しなさい」と言い放つ。清宮海斗にリベンジを許さずV5達成となった。バックステージでは「全力で俺を推すというのどういうことかわかってるか。例えばだ、俺が場外に出てなかなか帰ってこない。もうカウントを止めろ、20なんて数えるな」と無法要求だ。
バックステージで清宮は「2度も負け。言い訳も何もない…ただリングで相手をブチ殺したいなんてなかなかないですよ。そんな言葉、今まで出てこなかったから。そういう意味ではあいつに感謝。こんな感情かき乱される相手も初めてだから。アイツの前にもう一度戻ってブチ殺す」と約束した。
遠藤は「まあ行動っていうのは早い方がいいかな。プロレスラーとして勝利っていうのは本当にあるけど、そこまでの過程っていうのも俺の中にこだわりがある。それがまあ最近のTEAM 2000 Xのやり方との、何て言うのかな、ズレが生じたんで。今日改めてここで言わせてもらうけど、俺は今日を持ちましてTEAM 2000 Xを抜けさせてもらいます。で、さっきリング上でも言ったけど、俺はプロレスリング・ノアに復讐をしに来たんで。DDTがノアに負けてないって証明する」としている。
(大会結果)ノア STAR NAVIGATION 2025 5月18日(日)後楽園ホール
■ノア STAR NAVIGATION 2025
日時:5月18日(日)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1562人(札止め/主催者発表)
※ABEMAにて生配信
<第1試合・タッグマッチ>
◯モハメド ヨネ 谷口周平
6分17秒、キン肉バスター → 片エビ固め
近藤修司 ●小田嶋大樹
<第2試合・タッグマッチ>
◯小峠篤司 大原はじめ(TEAM NOAH)
8分17秒、キルスイッチ→デルフィンクラッチ
アレハンドロ ●カイ・フジムラ(ALL REBELLION)
<第3試合・6人タッグマッチ>
丸藤正道 ◯杉浦貴 マサ北宮
10分29秒、オリンピック予選スラム → 体固め
遠藤哲哉 ダガ ●オオワダサン(TEAM 2000X)
<第4試合・4WAYタッグマッチ>
ドラゴン・ベイン ◯アルファ・ウルフ
VS
AMAKUSA 宮脇純太
VS
HAYATA ●菊池悠斗(情熱RATEL’S)
VS
Eita スペル・クレイジー
※8分28秒、ウルフドライバー → 片エビ固め
※この試合は、タッグチームの選手が交代する際にタッチを必要としない「ノータッチルール」で行われます
<第5試合・稲葉大樹復帰戦/6人タッグマッチ>
◯拳王 佐々木憂流迦 KENTA
14分09秒、拳王スペシャル
征矢学 サクソン・ハックスリー ●稲葉大樹
<第6試合・GHCジュニアヘビー級選手権試合>
(王者)◯YO-HEY(情熱RATEL’S)
10分52秒、スーパー顔面G → エビ固め
(挑戦者)●タダスケ(TEAM 2000X)
※第58代王者が初防衛に成功
<第7試合 メインイベント・GHCヘビー級選手権試合>
(王者)◯OZAWA(TEAM 2000X)
23分31秒、Real Rebel → 片エビ固め
(挑戦者)●清宮海斗(ALL REBELLION)
※第46代王者が5度目の防衛に成功
(カード情報)5・24横浜ラジアント、5・31新宿FACE、6・3後楽園ホール
■ノア SUNNY VOYAGE 2025
5月24日(土)開始:17:00 開場:16:15 会場:神奈川・横浜ラジアントホール
※WRESTLE UNIVERSE にて生配信
【全対戦カード】
<第7試合 メインイベント・GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
(王者組)ドラゴン・ベイン アルファ・ウルフ
VS
(挑戦者組)HAYATA 菊池悠斗(情熱RATEL’S)
※第63代王者組の初防衛戦となります。

<第6試合・タッグマッチ>
OZAWA ダガ(TEAM 2000X)
VS
遠藤哲哉 丸藤正道
<第5試合・6人タッグマッチ>
拳王 佐々木憂流迦 KENTA
VS
征矢学 稲葉大樹 YO-HEY(情熱RATEL’S)
<第4試合・タッグマッチ>
タダスケ オオワダサン(TEAM 2000X)
VS
小峠篤司 大原はじめ(TEAM NOAH)
<第3試合・6人タッグマッチ>
清宮海斗 アレハンドロ カイ・フジムラ(ALL REBELLION)
VS
Eita スペル・クレイジー 小田嶋大樹
<第2試合・3WAYマッチ>
マサ北宮
VS
サクソン・ハックスリー(情熱RATEL’S)
VS
ブラックめんそーれ
<第1試合・タッグマッチ>
藤田和之 谷口周平
VS
AMAKUSA 宮脇純太
■ノア SUNNY VOYAGE 2025
5月31日(土)開始:18:30 開場:17:30 会場:東京・新宿FACE
※WRESTLE UNIVERSE にて生配信
【NEW決定対戦カード】
<GHCタッグ選手権試合>
(王者組)拳王 佐々木憂流迦
VS
(挑戦者組)征矢学 稲葉大樹orサクソン・ハックスリー(情熱RATEL’S)
※第70代王者組の初防衛戦となります。

■ノア STAR NAVIGATION 2025
6月3日(火)開始:18:30 開場:17:30 会場:東京・後楽園ホール
【NEW決定対戦カード】
<GHCヘビー級選手権試合/サバイバル3WAYマッチ>
(王者)OZAWA(TEAM 2000X)
VS
(挑戦者)遠藤哲哉
VS
(挑戦者)杉浦貴
※第46代王者、6度目の防衛戦となります。

<GHCジュニアヘビー級選手権試合>
(王者)YO-HEY(情熱RATEL’S)
VS
(挑戦者)宮脇純太
※第58代王者、2度目の防衛戦となります。

【発表済み対戦カード】
<小峠篤司デビュー20周年記念試合>
小峠篤司(TEAM NOAH)
VS
スペル・デルフィン















