高橋奈七永「すべてのことに意味がある」の真意 引退試合は青野未来戦
8日、マリーゴールドが5・24『1周年記念&高橋奈七永引退記念大会』国立代々木競技場第二体育館大会に向けての記者会見を行った。カクトウログによる会見後の高橋奈七永インタビューとともにお届けする。
会見 奈七永「私は青野の全てを受け止めるつもりでいる。青野は高橋奈七永の全てを受け止める器があるのか」
4日、後楽園大会。高橋奈七永は岩谷麻優と激闘を繰り広げ、試合後には青野未来から“引退試合の相手”としての名乗りを受けた。引退が近いとは思えないほどに、奈七永は現在進行形でマリーゴールドのメインストーリーのど真ん中にいる。
マリーゴールド1周年記念&高橋奈七永引退記念大会~Marigold SHINE FOREVER 2025 A Glorious Celebration
2025年5月24日(土)国立代々木競技場第二体育館 2:30PM
<第8試合/高橋奈七永引退試合〜forever Passion〜>
高橋奈七永 vs 青野未来
高橋奈七永 女子プロレス界の人間国宝、背番号7番、高橋奈七永です。今日が最後の記者会見になるのかなと思ってドキドキしてるんですけど、人生は選択の連続です。そして人生は夢の旅だと思ってます。プロレス界に入って約30年になります。山あり谷あり、いろいろなことがありましたが、全てが宝物のような出来事で、大事な思い出がたくさんあります。旅をしてきて最後にたどり着いたマリーゴールド。その1周年記念でもある大会で、代々木第二体育館という。自分的に全日本女子プロレス時代、ライオネス飛鳥選手と初めてシングルマッチをしたり、初めて金網デスマッチをして大流血したり、対抗戦があったり、いろんな思い出がある。そんな代々木第二体育館で最後を迎えられるのを本当に感謝しています。この日、余談ではありますがペンライトが販売されますので、ぜひ奈七永カラーで最後会場を埋め尽くしていただけたら嬉しいです。そしてですね、最後の相手、青野未来です。お客さんの中には青野未来? っていう声もあるんじゃないかなって思うんですよね。でもこないだ勇気を出して言ってきてくれた気持ち、そのパッション、私は受け止めるつもりでいる。でもさ、去年の夏(2024・9・28名古屋)、リーグ戦で初めてシングルやったよね。そのとき15 分ドローで。

高橋奈七永 確かあのときまだ(UN)チャンピオンだったよね。だからさ、タイトルマッチとは言わなくても、いつ再戦を言ってくんのかなって思ってたんだよ。でも言ってくることなかった。なんで? それで最後の最後、本当にこんな最後になって言ってきて。私としてはもっと早く『試合したい』と言ってきてほしかったし、もっともっと試合したかったな、できれば。そういう思いもありますが、私は青野の全てを受け止めるつもりでいる。青野は高橋奈七永の全てを受け止める器があるのか。それがこの、私の引退試合、最後の最後にお互いが試されるんじゃないかなと。そんなドキドキする試合を、最後の最後にできること、これも私の運命であり、宿命であると思ってます。よろしくお願いします。
青野未来 私は奈七永さんとのシングル。今でもハッキリ覚えてます。15分ドローだけど、すごく本当に悔しくて、高橋奈七永っていう壁のデカさをあのときとてつもなく感じて。15分くじけずにいる、必死にくじけずにいる時間だったなっていうのを今でも覚えてます。そこから高橋奈七永。超えたい、超えなきゃいけない人って自分の中ではでっかいでっかい存在でした。こないだのパッション興行(4・14新宿FACE)。堀田祐美子選手と闘って、奈七永さんの憧れた堀田選手から「お前がパッションを背負え」って言われました。私にとってはすごくありがたくて、自信になる言葉。やっと、遅すぎたけど、やっと高橋奈七永の前に自信を持って準備できたと思いました。世間で「高橋奈七永の最後が青野未来?」って言われてんのわかってるし、言われるだろうなと思ったし。でも奈七永さん、あなたが言ったんじゃないですか。青野はいつも一歩引いてるよねって。もっと自分を主張した方がいいって。あなたが言ったんです。だから遅くなったけど、私は最後の最後に自分の意思を主張した。誰に何思われてもいい。今言わなかったらきっと一生後悔するから。私は高橋奈七永を後悔させない。28年間の高橋奈七永、パッションを全部私が受け止めて、そしてあなたを超えます。奈七永!!
奈七永 奈七永じゃねぇよ。
青野 お前、パッションあるのか。私は熱い熱いパッションある。私のパッションを奈七永に叩き込んでやるから、私が奈七永にパッション注入してやるよ!!
奈七永 いや、お前誰に言ってんだよ。
青野 私がパッション注入する(お互いに張り手)。
奈七永 いてーな、バカタレ!!

青野 全部受け止めてやるよ。絶対後悔させない。
奈七永 最後にぶっ倒してやるから、お前。
青野 来いよ、オラ。
奈七永 泣いてんじゃねえよ。
青野 泣いてねぇよ。
奈七永 泣いてんだろ。
青野 泣いてねえよ。
奈七永 汗だな。
インタビュー 奈七永「(岩谷とは)同じ釜の飯を食ったじゃないけど、そういう部分もあっての今なのかな」
カクトウログ 昨日、ツイートで引用した大川昇カメラマンのブログに「すべてのことに、意味があるんだよ、、」とレスをいただきした。
[元ゴング、大川カメラマンが「数年前まで、両選手のプロレス感は全く通じるものがなかったと思う。でも、僕の中では、「今の二人なら・・・」という思いがずっとありました」などと思いを綴る]
すべてのことに、意味があるんだよ、、 https://t.co/eLb8bmBvCP
— 高橋奈七永 NANAE TAKAHASHI (@nanaracka) May 7, 2025
高橋奈七永 はい。
カク この「すべてのことに、意味があるんだよ、、」のところについてお話が聞ければと思いまして(取材待ち時間でいらっしゃるところ、担当媒体にご了解をいただき少し質問)。
奈七永 大川さんから「麻優選手が『老害』って言ってたよ」っていうのを聞いてたんですよ。わりと最近。変に悪口をチクるみたいな雰囲気じゃなくって、大人なんで私が受け止められると思ったから、大川さんも言って来てくれたんですけど(笑)。
カク なるほど。
奈七永 それを最後の試合なんで、前日に私もXにあえて書いて…っていうのがああったんですけど。
[私がフリーとしてスターダムに絡むようになった時にまゆは私のこと〝老害〟って言ってたんだよって最近関係者から聞いた笑]
試合をするからにはマリーゴールドいらっしゃいませ試合のつもりは1ミリもないよ。
1996年デビュー高橋奈七永。
2011年デビュー岩谷麻優。
それぞれの運命の中でシングルで交わるのはたったの2回で次が3度目。… pic.twitter.com/LnHTWHPj6m— 高橋奈七永 NANAE TAKAHASHI (@nanaracka) May 3, 2025
奈七永 なんかそういうふうにスターダムの初期を一緒に、団体の始まりをつくり上げたメンバーだったけど、気持ちがそこまで一緒になることも多分なく…私が(所属で)いた当時は。でもどっかで、同じ釜の飯を食ったじゃないけど、そういう部分もあっての今なのかなっていうのもあって。

カク (聞き入る)
奈七永 私、麻優の新人時代は知ってるけど、(奈七永がスターダムを)離れてる期間の方が全然長くって、麻優は麻優なりの成長の仕方をしてたことを(今回の)試合ですごく感じたこともあって。今マリーゴールドに麻優が来たことによって、批判もあったりとかするけど、そんなの批判される必要もないし。麻優が選んで麻優がつくる、麻優の人生だから。誰も批判できる権利なんかないのに…言われてるのが私自身も「うるせえよ」って思ってたりとか。
カク はい。
奈七永 あって。今まではスターダムのことを守ってきた麻優だったかもしれないけど、麻優が初めて自分の足で進んだ、人生の中を進めたことを誰が責められるんだろうって。いろんな意味がありすぎます。意味があってここにたどり着いて。麻優が一歩踏み出してくれたから、私の引退直前に同じ所属になれるっていう運命的な出会いもできて。全部のことに意味があるんだから、他人がとやかく言うんじゃねえよって気持ちもあるし。
カク 岩谷選手がかつて「老害」っておっしゃったときのスタンスから、もしかしたらちょっと奈七永選手自身もなんか変わってる部分もあるかもしれない…そんな書き方を大川さんはしてたようにも読み取れました。(引退表明後の)前回インタビューでは「なんか(イメージとして)肩組んだり、その子の心の扉を何かトントントンと叩いてみたり」ともお言葉をいただきましたが。
奈七永 それ最近に始まったことじゃなくて、むしろスターダムより前からそういう闘い方はしてるから。
カク 老害(と言われた)時代もやってた。
奈七永 老害時代と言われると心外(笑)。老害って言われたのは私がスターダムにフリーで上がった後なんですよ。SEAdLINNNG(2021年に退団)の後に。みんなに伝わるものではないところもあるんです。やっぱ全女の最後のチャンピオンでもあるし、古いスタイルみたいなレッテルを私は貼られやすいと思うので。もちろんそういう部分もあるから、受け取る人によってはやっぱ麻優みたいな、大川さんも書いてたけど、練習サボったりとかする人のことは私はやっぱ認めちゃいけないって思ってたから。当時はまあやさしくはなかった…と思うから、そういう人からしたら古い体質って思うのかもしれないけど(笑)。でもいろんなことを経験した今だったら、そうやって練習に来れない何かしらの要因があるんだなっていうふうに思える人間になった。
カク なるほど。
奈七永 だから大川さんも私にその話をしてきたのかなと思います。
カク 意味が何重にもあって。
奈七永 深いんです。
カク 大変よくわかりました。引退試合の相手が青野未来選手に決まりました。自分から相手を指名することもできたと思うんですけど、今回指名されたっていうふうになったんですけど、これはどこかで自分を指名する人を待ってたところもあるんでしょうか。

奈七永 うーん…(ここで他社取材場所への移動用のタクシーが到着)待ったような、待ってないような。もう全部“導き”です。
カク 最後にどんな試合を繰り広げていただけるんでしょうか。
奈七永 最後まで勝ちにこだわります。勝って終わる気満々なんで。最後にプロレス界にパッション注入して。
カク ツインスター(5・10大阪)も防衛するし。
奈七永 します。
カク 引退試合も勝つ。
奈七永 はい。もちろん最後までその気持ちで闘います。
カク ありがとうございました。
(全対戦カード)5月24日(土)国立代々木競技場第二体育館
マリーゴールド1周年記念&高橋奈七永引退記念大会~Marigold SHINE FOREVER 2025 A Glorious Celebration
2025年5月24日(土)国立代々木競技場第二体育館 2:30PM
※レッスルユニバースPPVで独占生中継
PPV情報
・通常価格 4,400円
・レッスルユニバース会員 3,200円
<第1試合/心希デビュー戦>
心希 vs 桜井麻衣
<第2試合/8人タッグマッチ>
ちゃんよた&山中絵里奈&咲村良子&橘渚
vs
野崎渚&松井珠紗&CHIAKI&メガトン
<第3試合/天麗皇希復帰戦>
天麗皇希&田中きずなvs 後藤智香&勇気みなみ
<第4試合/団体対抗戦5対5イルミネーションマッチ>
翔月なつみ&石川奈青&ハミングバード&瀬戸レア&南小桃 vs 川畑梨瑚&Maria&宝山愛&暁千華&彩芽蒼空
<第5試合/団体対抗戦>
山岡聖怜 vs 彩羽匠
<第6試合/スーパーフライ級選手権試合>
〈王者〉ビクトリア弓月vs 〈挑戦者〉岩谷麻優
※ビクトリア弓月は4度目の防衛戦

<第7試合/マリーゴールド・ワールド選手権試合>
〈王者〉林下詩美 vs 〈挑戦者〉MIRAI
※林下詩美は3度目の防衛戦

<第8試合/高橋奈七永引退試合〜forever Passion〜>
高橋奈七永 vs 青野未来


















