後藤智香「思い出すだけで泣きますよ」 苦悩、慰安旅行欠場を経て初防衛
5・23大田区大会でツインスター王座(マリーゴールドにおけるタッグ王座)を初戴冠、6・20後楽園ホール大会で初防衛。ツインタワー(tWin toWer、後藤智香&天麗皇希)の王座ロードに声援が集まる一方で、キャリアが浅い2人の途上感には厳しい声も飛ぶ。初防衛までのいくつかの「場面」「言葉」の背景にあった後藤の苦悩そして決意とは? インタビューで迫る。
(6・20後楽園ホール大会の翌週、荒川区西尾久、後藤の実家の居酒屋『うまいっ処後とう』で収録)
「全方位からのプレッシャーで壊れかけた…じゃない、壊れてた」新宿バックステージ
いつも記事では伝えきれないが、発言する本人がどれほど強く意識して喋っているかは受けごたえのリズムでわかるところがある。それが、取材の醍醐味でもある。
この日の後藤は質問するたび、場面・言葉にピンと来ていた。それだけ、ツインタワーの王座ロードが濃密に始まっているということ。短い時間ながら、ツインタワー&ゴチカファンなら聞かずにいられない質問を詰め込んだ。ご一読いただきたい。
カクトウログ 欠場者が重なっているマリーゴールドですが、16日からの一泊二日の慰安旅行で(山梨の)武田神社に行かれてました。『お祓いをしてもらったほうが』という声は内外であったようですが、ようやくですね。
後藤智香 『大田区大会の前に』って話があったんですが、海外遠征組が揃わなかったこともあって実現しなかったんです。ただ、その慰安旅行にゴチカ(後藤)が参加してない。
カク まさかの“欠場”。慰安かなわず。
後藤 かなわなかったですね。というのも…なんとマリゴの負傷の連鎖(?)が、選手だけじゃなくゴチカ母にも。
カク まさかの。
後藤 自転車の母が車と事故。だいぶ(手足の外傷は)きれいになった(この日は回復してお店に出ていた)んですが、肋骨が折れてます(後とうのお客さん「えー!!」)。なので店番をしてました、ゴチカが。旅行に行ってる場合じゃないなと。

カク そうだったんですね。お母さん大変でした、お大事にされてください。きょうはお父さんもこの場にいらっしゃるんで、あの話のことも聞きます。大田区大会翌日に地元で後藤選手のベルト奪取(キャリア初戴冠)が話題になってたとお伺いしました。
後藤父 三ノ輪(商店街が荒川区にある)のところで自転車で待ってたら「あっちかこっちかがベルト獲ったんだよね」って声が聞こえて、パッと見たら30代くらいかな。
後藤 すごい!! やっぱり荒川区のスターなので、私(笑)。
カク 盛ってる話じゃなかったんですね(笑)。そんな後藤選手は土曜日(20日)の後楽園で見事に初防衛となりました(お店のお客さん大拍手)。
後藤 落としてたら、ここに(と手にしながら)ベルトがなかったかもしれないってことですよね。

カク 順を追ってふり返ると、オラオラタッグ(桜井麻衣&翔月なつみ)が会見でもSNSでもオラオラな感じで。9日の新宿大会の際にも観客から「攻めがやばい」という声が出ていました。
後藤 はい、アゴにカチンと何発か。

カク 奮起を促す攻撃でもあったかと思います。
後藤 なつみさんは前の団体からつきっきりで教えてくれてた先輩。桜井さんはいつも親身になって言葉をかけてくださる。2人とはもちろん信頼関係あるし、ずっとお尻を叩いていただいている。本当に言ってることは真摯に受け止められるので。けども、いつまでも昔のことだけじゃなく、いまの努力も見てほしいって思いもあった。私の受けごたえもよくなかったかもしれないんですが、お互いがマリーゴールドへの思いがある中で、もうすこし違ったやりとりができなかったかなという反省があります。
カク 新宿大会では後藤選手が桜井選手にフォールされてしまいます。これまでにはないバックステージの“光景”があって。
後藤 ハハハハハッ。いやあ、思い出すだけで泣きますよ、私は。
カク 次の試合もあるのでコメントブースが空けばコメントを出す要領なんですが。
後藤 本当にごめんなさい。
カク 後藤選手が。
後藤 もう「コメント無理です」状態で。
カク 関係者に促されて向かいはしましたが。
後藤 本当に言葉を失いましたね。5月23日にベルトを獲ってから初めて新宿で皇希と会えたんですよ。3大会(負傷状況と舞台都合により5・28新宿、5・30大阪、6・6保土ケ谷を欠場)いなかった皇希へのフラストレーションもあり、自分へのもどかしさもあり、先輩からの圧もあり。ウンン…もう全方位からのプレッシャーで壊れかけました。
カク そうでしたか。
後藤 壊れかけた…じゃない、壊れてた。
カク しかも天麗選手がそのバックステージコメント中に。
後藤 そう「喧嘩した」って。
カク 「喧嘩した」と。
後藤 言ってもいいんですけど、喧嘩でも何でもなくて、私が本当に、『舞台があったら二足の草鞋でやるのはぜんぜんいい。でも舞台が一番、プロレスが二番になっているところがあるんじゃないか』だったり。『SNSの更新がないっていうのも熱量がないって見られちゃうよ。だからさ、がんばろうよ』みたいなのを言った。バックステージでそれこそ喧嘩が始まっても仕方ないから「もうどうでもいい」「これからやっていくんだからがんばろうよ」っていうコメントで終えた気がします、私。

(6・9新宿バックステージ)
天麗「きょう、私が大田区でこのベルト獲ったぶりの試合になって…私、この前、智香に…智香とちょっと喧嘩して…ていうか、私が一方的に言われたんだけど。でも私、こんなに智香が泣いてるの初めて見て、なんか本当にゴチカの覚悟、わかってなかったんだなって思って(中略)智香もたぶんすごい勇気出して私に言ってくれたと思う。思うけど、もっといっぱい喧嘩していこう。喧嘩してほしい、私と。私も喧嘩する、嫌なこと全部言う。それでもっといいパートナーになれると思うから」
後藤「アアッ、もう全部、全部どうでもいい」
天麗「どうでもいいなんて言わないで」
後藤「私たちが第7代ツインスター王者だから。胸張って何度でも、何度でも立ち上がる。必ずこのベルト守ります。みなさん見ててください。この後、刈谷も岐阜も(組まれている対戦カードでチームが)一緒だから(天麗に向かってお互いに)高めていこう。見ててください」
「賛は受けつける、否は受けつけない」から「賛否両論、全部ゴチカが受け止める」へ
カク 大田区でベルト獲ってから天麗選手との距離感とか向き合い方が変わったところはありますか。

後藤 それはあります。やっぱりチャンピオンとしては獲ってからの方が絶対大変、獲るのも大変でしたけど。これからもっともっと本当に、自分でも未熟だと思うので。もっともっと高めていかなきゃいけないし、もちろん気持ちもそうだけど、技とか連係も考えていかなきゃいけないことがいっぱいありすぎる。だから、それをめちゃめちゃLINEするように。例えば「こういう連係攻撃できないかな」とか。
カク なるほど。
後藤 「練習に行きました」「練習します」じゃなくて、練習に行くまでの時間もすごくツインタワーとしての“連係”なところはあるんです。自分だけ、1人でやるプロレスじゃなくて。考えたりするようになりました、自然と。
カク 初防衛した後楽園で天麗選手が、直前会見よりもむしろ喋ってたんですよ、気持ちがこもったマイクで。
後藤 はい、思いました。もうちょっと喋られたら、皇希の肩をポンポンとするところだった。勝った私以上に喋ってた…という気もするけど(笑)、皇希が感情を出してくれたことは嬉しかった!! 私の勝ちは皇希の勝ち、皇希の勝ちは私の勝ちなので。

(6・20後楽園マイク)
天麗「私は過去に2回、ツインスターに挑戦して、どっちも桜井麻衣、あなたがいるチームに勝てなかった。私がこの団体に来て初めて挑戦したユナイテッドのベルト。そのベルトも麻衣さん、あなたは巻きました。すごく悔しかった。その悔しいって気持ちからずっと逃げてた。私は別に悔しくないしって、かっこつけてた。でもきょうは私が勝って、防衛できて、本当はずっと悔しかったんだって。そしてきょうはそんな悔しいって思ってたあなたに勝てたこと、すごく誇りに思います。これから先も私たちツインタワーが『マリーゴールドの未来は明るいんだ』ってことをどんどん証明していくんで、ずっとずっと見ていてください」
カク あと後藤選手が大田区でベルトを獲ったときに「賛否両論…賛は受けつける、否は受けつけない」。
後藤 「賛否両論、受けつけない!!」って言ったら会場がワーッって盛り上がっていくと思ったんですよ。そしたらシーンとなって。「えっ!?」って思って。そしたら横で皇希が「いや賛の方は受けつけて」みたいな。言われたときに「あ、間違えちゃった」と思って(直後に言い直す)。皇希もハテナだったと思うんですけど。
後とうのお客さん わざとボケたのかなと思って。
後藤 いやいや本当になんかもう勢いでね。『賛』はほしいです。

(5・23大田区マイク)
後藤「私たちtWin toWerがマリーゴールドの顔になります。賛否両論は…受け付けない!! 違う、『賛』は受け付ける、『否』は受け付けない。全部はねのけるくらい、私たちtWin toWerがもっともっと大きくなります。みなさん見ててください!!」
カク それが新宿大会で負けたときに「賛否両論、全部ゴチカが受け止めるから」と変わってました。
後藤 それはやっぱり、戴冠後の皇希へのコメントが厳しい。みなさんのお声だったりとか、なつみさん・桜井さんの矛先も皇希に向いてたから、それで皇希が沈んじゃうんだったらもう全部ゴチカが受け止めるからって。
(この日の店内の歓談では、『増量中』というスローガンにもかかわらず初防衛への道のりでの4キロ減を後藤は告白していた)
3年前に「実家の居酒屋を継ぎたい」…後藤「大切な場所でありつづけています」
カク 大田区のタイトル挑戦のときは“入場テーマ曲が後藤選手、コールも後藤選手が後ろ”だったんですが、後楽園は“入場テーマ曲が天麗選手、コールも天麗選手が後ろ”でした。これはどういう意味があったんでしょうか。
後藤 自分的にはどっちでもいいと思ってて。でも「せーの、あっちかこっちかゴチカ」が入っちゃうと、ツインタワーの入場としていかがなものかと。大田区でも自分の曲(後藤選手の曲)がもしかかったら「あっちかこっちか」っていうよりも「皇希いくぞ」っていう気合いをやっぱり言った方が気持ち入るよね、みたいなことを皇希とは話をしてたくらいで。
カク そうだったんですね。
後藤 ツインタワーとしての入場曲をつくる段階に来ているのではないかと。
カク いいですね、超獣コンビばりの。あとひとつ、お伺いしたいのは、3年前の9月にこんなツイートをしていました。
『実家の居酒屋を継ぎたいという目標が出来ました。まだ夢追い半ばで未来の話ですが、先ずは月に1.2回お店に立って接客します!』
【ご報告】私、後藤智香は実家の居酒屋を継ぎたいという目標が出来ました。まだ夢追い半ばで未来の話ですが、先ずは月に1.2回お店に立って接客します!色々ご意見あるかと思いますが炊き立てのご飯のようにホカホカと温かく見守り、そして是非!足を運んで頂けたら嬉しいです🍚✨ALTもチェックしてね! pic.twitter.com/7lqnLarDCc
— 後藤 智香🤍#pw_mg (@g0chika) September 25, 2023
後藤 ちょっと長いやつですね。コロナは明けたものの大変じゃないですか、飲食店って。「実家が居酒屋」っていうのはずっと言ってたんですよ。「(具体的な店名は)ここです」っていうのは言ってなくて。
カク そうでしたか。
後藤 マリーゴールドが始まる前ですね。ファンの人に足を運んでもらって売上貢献できたらいいなっていう思いで書きました。いまではマリーゴールドで凱旋大会ができ、荒川区シティプロモーターもさせていただいている。プロレスラーとしての顔、実家が荒川区の居酒屋、どちらも私そのもので。結果、言ってよかったなと思ってますし、『うまいっ処後とう』は大切な場所でありつづけています。
💥荒川区シティプロモーター💥
荒川区出身の女子プロレスラー・後藤智香さん(ゴチカさん)にインタビュー🎤リングでの熱い闘いはもちろん、
荒川区への想い、シティプロモーターとしての活動についてお話を伺いました🔥記事はこちら💁♀️https://t.co/UVz4kRoN6j#後藤智香 #ゴチカ #arakawakulove pic.twitter.com/bcb3i4EXTj
— 荒川探訪|モノづくりの街・荒川の地域情報サイト (@arakawanews) May 22, 2026
6月28日(日)15:00うまいっ処後とう『9・13サンパール荒川大会チケット即売会』後藤智香がチケット即売会
第3回ゴチカ荒川凱旋大会
【9月13日(日)@サンパール荒川】
チケット即売会を行わせて頂きます
場所:うまいっ処後とう
東京都荒川区西尾久2-14-8
日時:6月28日(日)
・15:00〜16:45
・15名限定
参加料金:¥10,000-
・飲み物、料理、ゴチカの笑顔つき
※参加料金の中にゴチカ応援シート¥5,100-(Bシート1枚含む)
※チケットの追加は実費で購入可
申込方法
FC先行:6月23日(火)12:00〜24日(水)24:00まで【終了】
一般応募:6月25日(木)12:00〜
メールにて受付
【dsf.marigold.510@gmail.com】
件名:ゴチカ即売会申し込み
本文:下記事項を明記
①お名前
②人数
尚、ゴチカ応援シートは”うまいっ処後とう”のみの取り扱いとなります。















