ロッシー小川代表に1年前に告げていた イヨ・スカイ「(次は)麻優一択で」
マリーゴールドの年間最大大会『Marigold GRAND DESTINY2025』10・26両国国技館まで1か月を切った。発表済み対戦カードについて、ロッシー小川代表に背景、見どころを取材したインタビュー前編。
(9月28日、水道橋デポマートにて収録)
イヨvs.岩谷は懐かしい試合であり、かつ過去と違う登り詰めた者同士の対決
カクトウログ 27日にWWE日本公演のカードが発表されたんですが、(マリーゴールドからWWEに移籍した)ジュリア選手が主役級のカード編成となりました。イヨ・スカイ選手、リア・リプリーとの3WAYっていう(ジュリア日本凱旋でイヨ、リプリーと夢対決10・17WWE 18日はカイリ戦)。
※追記:最終的には来日選手に変更があった関係で、イヨ・スカイ、カイリ・セインらとの対戦は消滅。とはいえジュリアは女子ユナイテッド・ステーツ選手権を2夜連続で防衛した。
小川 もうトップクラスのね、仲間入りを1年でしちゃったし。サラッと実現しちゃうからね。日本の試合って向こうからしたらハウス・ショー(中継なしの会場客向け大会)なのかもしないけど。ただ、今回の日本公演はわりと力が入ってんだなっていう。それを売りにしてるわけでしょ。
カク そうですね。ジュリア日本凱旋興行の趣きさえあります。
小川 ただ今回、値段がちょっと高いんで、なかなかに行きづらいんじゃないかな。まあ、それはしょうがないよね。メジャーリーグだからね。
カク しかも2日目はこれもカイリ・セイン選手vs.ジュリア選手で。
小川 すごいよね(笑)。
カク 日本でも実現してないですからね。
小川 してない、シングルはしてない。
カク (スターダムにおいて)2023年に“やるんじゃないか”というムードはあったんですが。
小川 タッグではやった。
カク アーティスト選手権での対決が5月。カイリ選手は8月に次のステージを宣言する会見となったので、ちょっとそれところじゃなかったのかと。ただ、アーティスト戦でのカイリ選手とジュリア選手の絡みの緊張感は忘れられないです。

小川 カイリの方が意識したんじゃないかな、ジュリアのこと。ジュリアはほら、何て言うのかな、出し抜くことが得意だから。いずれにせよ向こうじゃ交わってないんで。日本公演は日本の女子プロファンからすると貴重なんじゃないかな。
カク イヨ選手が上がりたいことをアピールしないと叶わなかったりというのもあるんでしょうか。
小川 いやあ、それはないですよ。それは会社が決めることなんで。ただ最終的に本人がヤダって言ったらそれまでなんで。
カク まあSNS上では勝手なことを書けるんで、ジュリア選手もカイリ選手も…なんて記載もあります。
小川 それじゃオールスター戦になっちゃう。両国の予算の中ではちょっと難しいよね。そんな簡単な話じゃないし、1人呼ぶんだってね、そんなに簡単な話じゃない。
カク タイミングさえ合えばジュリア選手の招聘も。
小川 そうですね。今はまだ行ったばっかりだし、うちでジュリアと“やっていい選手”がいないんで。そういう時期が来たらっていうことですね。今は日本のこと考えてる場合じゃないでしょ。
カク イヨ・スカイ選手vs.岩谷麻優選手が発表され、「かつて何度も後楽園ホールで魅せてきましたが、今回の舞台は両国国技館。私的には感無量ですが、この素晴らしさを多くのプロレスファンに伝えたい」とのツイートが小川さんからありました。
◆The Dream Destiny
イヨ・スカイ(WWE)vs.岩谷麻優

小川 今まではね、後楽園でしかやってないんで、実際。で、あの当時と今、お互いの背負ってるものというか、お互いの雰囲気っていうか、イメージが変わってきてるんで。イオは世界を背負ってる、麻優はキャリアの集大成の時期でもある。お互いにいい時期じゃないですか。
カク はい。
小川 昔の映像見ると2人ともまだなんか“青い”っていうかね。円熟味が増した今やるのがベストかなっていうか。昔見てた人にとってはすごく懐かしい試合だろうし、プロレスってやっぱり、昔をふり返りながら見るっていう要素もあるんで、プロレスはつながってるわけで…ストーリーっていうか物語がね、つながってるんで。そういうのをまた調べてみたら面白いんじゃないかなという。
カク (タッグパートナー同士の)サンダーロック対決でもありながら、2人とも“新しいレスラー”になってる感じも。
小川 そう。日本でステイタスを築いた麻優と、WWEというワールドワイドなところにいるイヨと、登り詰めた者同士の対決というのはかつての試合とは違うのかなあと。自分としては今年最大の対決かなあと思ってます。日本においてはね。
常に情報が上書きされる世知辛い時代。アルバムを残して歴史をつくりたい
カク 前回(2024年7月の両国大会で)林下詩美選手とイヨ選手がやったときに、イヨ選手が次のマリーゴールド大会で闘う選手の名前を言ったという動画がありました。ズバリ、岩谷選手だったのでしょうか。
小川 (かぶせるように)そうそうそうそう。打ち上げがあったんですよ。そこにイヨも来てくれて、食事しながら『次やるとしたら誰かね』って言ったら、イヨが『麻優一択で』って言った。
【当時の岩谷はスターダムに所属、マリーゴールドの選手ですらなかった。それでもイヨは、実現する・しない、希望する・しないレベルを超えた対戦相手を『一択』と表現した。“育ての親”小川代表と2人の再会はDESTINYそのものだ】
カク 一択!!
小川 思いがあるでしょ、麻優に対する思い。あと“接点がない人”とやってもね。
カク 岩谷選手はつねづね、イヨ選手を『お姉ちゃん』的存在とも言ってますけれども。
小川 今でもイヨは帰国すると会ったりしてるし。お互いやってる場所が違うんで、接点がプライベートで会うくらいしかないんで。大会まで時間が限られてはいるんですが、“今”だけじゃなくつながっている、大河ドラマ、総決算のような対決であることを伝えていきたいですね。
カク カードの意味合いですね。
小川 プロレスって古くからのもので、別に古いものを踏襲していくつもりはないんだけど、歴史とか伝統とかっていうものを“思い出”にしていかないと。アトラクションのゲームじゃないから。でも世知辛い時代で、過去こんなことやりましたなんてことがぜんぜんもう…その場その場で“上書き”されちゃう。団体として情報を“常に出し続ける”しかなくて。それをしないと団体として止まっちゃうところもある。語れる名勝負がもう生まれないんですよ。
カク 余韻を味わう間もなく、次の大会の対戦カードという流れはあります。
小川 だから“消費”されないようにしないとね。常に“アルバム”を残していかないと。それにはでも、歴史をつくっていくしか。今は歴史をつくってる最中。スターダムやってたときも、今はもう歴史をつくってる最中だという思いでやってたんで。歴史というところでは、イヨと麻優が過去、何戦何勝なのかって調べても面白いかもしれない。今までね、イヨの3勝2敗2引き分け。
カク 拮抗してますね。
小川 もう7年半ぐらいやってないでしょ。一回りも二回りも大きくなった2人がやる。イヨ・スカイが日本の団体、リングに上がるなんて無理なんです。
カク 日本はもとより、他団体に上がらないですからね。
小川 そう、WWE以外に上がらないからね。今までマリーゴールド自体の歴史はないかもしれないけど、“こっち”から選手は何人も出てるんで、そういう信頼はあると思うんです。
[インタビュー後編はこちら:ロッシー小川代表「今の団体を見せる頂上決戦」 林下vs.青野などへの展望]
(決定カード)Marigold GRAND DESTINY2025 10月26日(日)両国国技館
Marigold GRAND DESTINY2025
2025年10月26日(日)両国国技館
2:30PM
【決定カード】
◆マリーゴールド・ワールド選手権試合
(王者)林下詩美vs (挑戦者)青野未来
※林下詩美は5度目の防衛戦

◆ユナイテッド・ナショナル選手権試合
(王者)桜井麻衣vs (挑戦者)ビクトリア弓月
※桜井麻衣は7度目の防衛戦

◆The Dream Destiny
岩谷麻優vsイヨ・スカイ(WWE)

◆That’s Wrestling
山岡聖怜 vs 橋本千紘(センダイガールズ)

◆ 二世showdown
田中きずなwith府川唯未vs 心希with大向美智子
















