マスターコウジ「あっという間の15年」 大阪の『カウント2.99』が15周年
大阪ナンバのプロレスバー『カウント2.99』が25日に15周年を迎えた。カクトウログ管理人もよく足を運ぶお店です。マスターに話を聞きました。
(11月23日、カクトウログによる取材)
プロレスとカジュアルなカクテルが楽しめるショットバー 大阪なんば千日前にて2010年11月25日旗揚げ
プロレスバー カウント2.99
https://count299.jimdofree.com/
<営業時間>
(基本)18:30 〜 1:00
*金土は事前予約で3:00まで
(当日0:30までにご連絡をお願いします)
*イベント・ビッグマッチ開催日は別途
*日曜や祝日、雨の日は早閉めする日もございます
(詳細は当店のオフィシャルX(@count299)またはInstagramストーリーズ(count299)をご確認ください
<お休み>
毎週火曜、月1月曜(祝日は営業)
○住所
〒542-0074
大阪市中央区千日前1-7-7 サンプラザビル3F
「SNSなどの積み重ねがいつの間にか『大阪、道頓堀に来たらカウント2.99に寄ろう』って感じで知名度が上がって」
マスターがプロレスをモチーフに店をレイアウト。カウント2.99にインスパイアされたプロレスバーは全国に多い。イベント写真のためマイクを手にしていますが、ふだんはカウンター越しに直接対話。複数人で楽しめるテーブル席もあります

カクトウログ 15周年おめでとうございます。
マスターコウジ ありがとうございます。
カク だいたい何年つづけるとか考えて始めたんですか。
マスター 考えてません。15周年を迎えれるイメージはなかったので、思ったよりつづいたことになりますね。
カク 社会人になってから何年してこの仕事にたどり着いたんですか。
マスター 社会人は10年ぐらいしてから。でも若いときにバーテンダーの仕事はしてたので。それのスキルとプロレスファンのスキルを活かして35歳で脱サラして、このバーをつくったって感じなので。
カク 15年間を見通すと、ここ5年のコロナ以降の変化はあるのでしょうか。
マスター 『平日それなり、週末多い』みたいな感じで大阪(関西)のお客さんを中心に来ていただいていたものが、ちょっと変わりましたね。平日は海外のお客さんと、大阪に出張に来られたお客さん。大阪人は週末が多くなって。住み分けされたって言うんでしょうか。大阪の方は前ほど平日に飲みに来られなくなりましたね。
カク なるほど。
マスター 特に最近、海外の方が多いですね。1年目、2年目とか5年目ではありえなかったことです。インバウンドの影響もあるし、これまでの営業やイベント情報をSNSなどで発信していて、検索でも上位になって、いつの間にか『大阪、道頓堀に来たらカウント2.99に寄ろう』って感じで知名度が上がって。最近はそれを見た海外のお客さんが増えています。Googleのクチコミも英語ばっかりで、日本から海外に幅が広がりましたね。
カク 素晴らしいことですね。
マスター プロレスのファンも入れ替わるし、バーのお客さんも入れ替わるので。3年~5年ぐらい。早かったら1年。やっぱりお客さんは回転していくので。それと、プロレスファン数がピークだったときの年齢層が50代・60代に上がってきていて、その方の観戦数や当店への来店数が下がっている。でも20代・30代のファンが増えて来ていて、ファンも世代交代が進んでいる。そういう傾向は当店にもありますね。
カク 来店の季節も変わったりするんですか。
マスター 忘年会の二次会でプロレス好きで5~6人組が来て…っていうのはものすごく減りました。11月は“周年イベント”、12月は忘年会帰りってパターンでしたが、ここ数年は完全に壊れています。忘年会需要はかなり激減しています。
行こうよプロレスバー!! 「詳しくなくってよくって、プロレスを好きな気持ちがあれば大丈夫です」
元ゴング編集長・金沢克彦さんのトークイベント(23日)も15年連続で実施。レスラー・関係者との強いパイプがあり、プロレス界と信頼でつながっている

マスター あとはプロレスをチェックするという点でも、配信が家で手軽に見れて情報もSNSで入手できる時代ですから。わざわざうちの店に来てっていうのもない。だから打ち出し方を変えていかないと。忘年会の募集など毎年恒例的なものはもちろんやりますけれど、今の飲み方に合った打ち出し方を考えます。定期的に新しいカクテルや今の時代に合ったノンアルコールカクテルを出して、そういうのを飲んでみたいというのを来店のきっかけにしていただいたり。もちろんプロレスの話題も大歓迎ですが、バーとしても来ていただけるように。
カク 経歴も活かされているわけですね。
マスター プロレスバーのイベントって点では、幸いにもうちは大阪という場所でメジャーな団体さんも含めて多くさせていただいています。なので、うちはバー営業とイベントの二毛作で経営を成立させています。それでも余裕はないです。だから地方のプロレスバーは大変だと思いますよ。うちはうちで来年が正念場。来年からは徒歩圏内のエディオンアリーナの改装(2026年春から1年間、第一競技場と第二競技場の全面改装)もあるので、プロレス観戦帰りにカウント2.99っていうのもブレーキがかかる。
カク プロレスバーってきっかけが難しいですよね。
マスター 昔からプロレスファンでも入りにくいって言われます。『詳しくないと怒られるんでしょ』みたいな。私はいつも言ってます。詳しくなくってぜんぜんよくって、プロレスを好きな気持ちがあればぜんぜん大丈夫です。プロレスが好き。それで調べたらうちが出てきた。行ってみたい。それでいいじゃないですか。何を見てハマったの? 何が好きなの? って話をするのが楽しいわけですよ。
カク その通りですね。
マスター 15年間、いろんなお客さんに恵まれました。お客さんはもちろん、プロレスラーや団体関係者の皆様に支えていただいたから今日がある。今は棚橋弘至引退ロードでにぎやかなところがあり、うちでも話題を独占しています。プロレス自体の盛り上がりとプロレスバーの盛り上がりはもちろん同期しますから。だからプロレスって看板がついている以上はプロレスファンが来るんで。反面『最近プロレスに行ってない』ってなると、行くのをためらうんです。『行きづらいよな、2.99』って。ぜんぜん来てくださっていいんですけど。
カク みなさん家族や生活ありますから、同じペースでは見れないし、自然なことです。
マスター 日本はすごいと思います。こんなにプロレスラーがいて団体があるのは日本だけ。もちろん他の国でもたくさん団体はありますよ。ありますけどインディーに至るまでここまで選手のレベルの高い国はないと思うんです。リングのクオリティ自体も、凸凹のものではないし、ちゃんと選手が練習している。このレベルは日本だけ。そのわりにはファンの絶対数が減ってきてて、供給過多になっている。もちろん団体や選手は懸命に頑張っています。だからプロレスバーとしてはプロレスの情報をしっかりと発信をして団体やプロレスラーの手助けをしていきたいし、プロレスバーだからこそできる発信のやり方で見たことのない団体やプロレスラーの新しい発見の場でありたいなと思っています。
トークイベントでは、みんなで「1と5」ポーズの15周年。これまで来店したレスラーたちのポラロイド写真で壁が埋まる。店内は懐かしいポスターや書籍、ベルトも多数置かれており、至福の時間が過ごせる


















