瀬戸レア「変えたくなかった」 ブラックダイヤモンドは関節技で輝く
『DREAM✴STAR GP 2026』最終日となったマリーゴールド9・20後楽園ホール。最も大きな歓声を浴びたのは、瀬戸レアだった。決勝トーナメントでは団体のトップに立つ岩谷麻優、青野未来を連破。優勝決定戦でビクトリア弓月に敗れたものの、ブラックダイヤモンドは確かな輝きを放った。
派手な大技ではなく、サブミッションを武器に自らのスタイルを貫いてきたレア。歓声に包まれた経験は、その歩みにどんな意味をもたらしたのか。そして、ヒールとしてさらに上を目指すために、変えようとしているものとは。
(10月13日、記者会見終了後に取材)
大歓声に後押しされDSGP準優勝 「変わっていかなきゃいけない」ヒールとしての進化
カクトウログ 決勝トーナメントでは、大レアコールに包まれました。
瀬戸レア それはリングにいても気づきました。
カク 『DREAM✴STAR GP 2026』の公式戦を通じて、レア選手の持ち味が浸透してきたところもあったと思います。
レア でも、やっていることはずっと一緒なんですよ、私は。ただ、岩谷麻優、青野未来から勝てたことで、いままでやってきたことが実を結んだというか。
私はずっとサブミッション一本でやっています。特に女子では使い手が少ないですし、派手さもない。でも、自分はそこを変えたくなかったんです。ずっと続けていけば、必ずスタイルを確立できるときが来ると思っていたので。それがこの間だったのかなと。
続けてきてよかったなと思います。いまの女子プロレスのスタイルに合わせることなく、自分のスタイルを貫き通したつもりです。

カク いまのフィニッシュホールド「BORN THIS WAY」も、その原型となる技をずっと使ってきたそうですね。
レア そうですね。ずっと使っています。
カク サブミッションを持ち味にしようという考えは、かなり早い段階からあったんですか。
レア サブミッション主体の選手がすごく好きなので、そういう選手になりたいと思いました。いまは派手な技が多いですし、そういう試合を見るのも好きです。でも、クラシカルというか、私はそういうところに魅力を感じる方なので。自分も技術で魅せる選手になりたいと思っています。
カク ロッシー小川代表は先日、「もうザック(ザック・セイバーJr.)みたいだよね」と話していました。ザックがサブミッションを使うと沸くように、レア選手が使っても沸く、と。
レア フフフッ。さすがに恐れ多いです。
カク 決勝トーナメントで大歓声の中に身を置いて、いかがでしたか。
レア めっちゃ気持ちよかったです(笑)。このスタイルで「認められた」って思えた瞬間だったので。
これまでも「レアのキャラが好き」と言ってくださる方はいたんですけど、あの日はもっと広く、自分のスタイルそのものが認められた気がしました。

カク 青野未来選手に話を聞くと、「反則ではなく正攻法で負けたのも悔しい」と。
レア ハハハッ。悔しいでしょうね。でも、去年のリーグ戦では逆に、自分が青野未来からサブミッションで負けているんですよ。ギブアップ負けしていますから。
サブミッションの使い手として、ギブアップで負けるのは本当に悔しいんです。仕返しですよ。してやったりです(笑)。
カク 1日3試合という過酷な日程もあり、最後はビクトリア弓月選手に敗れました。
レア でも、あの試合を通して「越えられるな」と思いました。これまではちょっと遠い存在だったんですけど、かなり距離を縮められた。その手応えがありました。
自分は弓月からベルトを獲りたいので、「両国で(ほかの選手に)獲られんなよ」と思っています。同期に対する気持ちは、ベルトへの気持ちとはまた別の次元にありますね。

カク 3Dトリオスのベルトは獲得しましたが(松井珠紗、CHIAKIとともに8・9大田区大会にて獲得)。
レア 自分はずっと、シングルの白いベルト(UN王座)が欲しいと思っています。
カク ヒール転向したときのXの投稿を、いまもプロフィールのトップに固定していますね。
『プロレスラー』って
「ベビー」だけのコトじゃなくて『ヒール』だって歴とした『プロレスラー』だとアタシは思う。
そして平等じゃない競争社会、
努力だけでは難しいところもある。だから、自分で切り拓いていかなきゃいけない。… pic.twitter.com/YOMMx9B1QK
— 𓋴𓇋𓏏𓍯瀬戸レア Rea Seto𓂋𓇋𓄿 (@rea_89pw) July 12, 2025
レア 自分がヒールに転向したのは、みんなの輪の中にいても目立たないと感じたからです。目立たないと上にも行けない。だったら、ほかの人とは違う角度から攻めるしかないと思ったのが一番ですね。
自分で道を切り拓いていかなきゃいけない。それに、もともとヒール、悪役が大好きなんです。物心ついたときから好きでした。
だから、いい機会だなと。この機会を与えていただいた以上、自分で上がっていく道を切り拓くしかない。その選択が、だんだん実を結んできていると思います。
カク リング上や会見での受け答えも、以前よりスムーズになったように感じます。
レア それも含めて、ずっと変わりたかったんです。おどおどしている瀬戸レアを払拭したいというか。
いまだに「泣き虫ヒール」とか「闘うジョジョラー」と言われますけど、そういうイメージを完全に排除したい。そうじゃなきゃダメなんですよ。ヒールは強くなくちゃいけない。
「新しい時代のヒール」という考え方も、肯定的な意味ではわからなくもないです。でも、私はそれではカッコ悪いと思うんです。
カク なるほど。

レア カッコよくなりたいじゃないですか。
ちょっと前まで、自分がマイクを持つと「レ・アッ、レ・アッ」とレアコールが起きていたんですよ。それって、おどおどしている私を求められているんだと思います。
自分の中では、そこにもどかしさがあって。そうなりたくないけど、求められているのも感じ取ってしまう。だから、ちょっと応えてしまったりして……。
でも、チャンピオンになったいま、それをつづけるのもよくないと思っています。変わっていかなきゃいけない。まわりにどう思われるかじゃなくて、自分がどうありたいか。そこを曲げたら、何も伝わらないと思うんです。
カク おっしゃろうとしていることはよくわかります。
レア これからは、声援で求められても「答えないからね」という気持ちです(笑)。
カク 両国国技館大会への抱負を聞かせてください。会見では、かなり辛辣なコメントもありました。
レア ハハハッ。実はけっこう辛辣なんですよ、私。内心思っていることはいっぱいあります。辛辣に(笑)。でも、それをなかなか言えないところもあった。気弱な自分がいたので。
最近はそういう部分も取っ払ってきて、本当の自分を出せるようになってきたところです。
正直、両国で対戦する相手としては物足りないと思っています。壁にぶち当たっているハミングバードが、以前の自分と重なるところはあります。でも、上に行くためのきっかけ、刺激を自分たちが与えてあげてもいいんじゃないかなあと。
(全対戦カード)アパホテルリゾート札幌 10月18日(日)昼夜大会
2026年10月18日(日)アパホテルリゾート札幌 昼大会12:00PM開始
◆6人タッグマッチ
岩谷麻優&ビクトリア弓月&南小桃vs 翔月なつみ&山中絵里奈&ダイアナ・ストロング
◆EWA女子選手権試合
(王者)ミラ・シュミットvs (挑戦者)後藤智香
◆6人タッグマッチ
青野未来&天麗皇希&メガトンvs 松井珠紗&CHIAKI&瀬戸レア
◆シングルマッチ
ハミングバード vs 山﨑裕花
◆シングルマッチ
ザ・レディAI vs ガキにゃん仮面
2026年10月18日(日)アパホテルリゾート札幌 夜大会 4:30PM開始
◆6人タッグマッチ
青野未来&天麗皇希&後藤智香vs 松井珠紗&CHIAKI&瀬戸レア
◆タッグマッチ
岩谷麻優&南小桃vs ダイアナ・ストロング&ミラ・シュミット
◆シングルマッチ
ビクトリア弓月 vs 山﨑裕花
◆タッグマッチ
翔月なつみ&山中絵里奈vs ハミングバード&ガキにゃん仮面
◆シングルマッチ
メガトンvs ザ・レディAI
(全対戦カード)Marigold GRAND DESTINY2026 10月24日(土)両国国技館
■マリーゴールド Marigold GRAND DESTINY2026
日時:10月24日(土)14:00
会場:東京・両国国技館
WRESTLE UNIVERSEにてPPV配信(税込)
[マリーゴールド・『MARIGOLD GRAND DESTINY 2026』 | 生配信・見逃し配信 | WRESTLE UNIVERSE]
通常価格:4,400円
UNIVERSE会員価格:3,600円
<第1試合/鈴夏デビュー戦>
鈴夏vs.ザ・レディAI

鈴夏「両国国技館大会でデビュー、とてもワクワク、ドキドキしています。絶対、AI選手に勝ちたいと思っております」
AI「鈴夏、デビュー戦おめでとうございます。練習を一緒にがんばってきて、誰よりもわかっているつもり。叩きのめしたいと思います」
<第2試合/田中きずな復帰戦〜A Story of Destiny〜>
田中きずなvs.心希

きずな「今年1月に足の脱臼骨折という大怪我をして9か月ぶりの復帰戦。戻りたいという気持ちだけで折れずに復帰を目指すことができました。心希は、私が休んでいる間にたくさん成長したなというのはすごく感じています。心希のためにも壁になって自分自身もいいスタートを切りたい」
<第3試合/山岡聖怜復帰戦/タッグマッチ>
山岡聖怜&山﨑裕花vs.南小桃&橘渚

山岡「欠場期間、渚のことも裕花のことも小桃さんのことも見てて、めっちゃ焦ったり、沈んだりしたこともあったけど、みんなの成長嬉しい。自分だって負けていられない、このメンバーで一番輝くのは私です。最高の復帰戦に」
<第4試合/異業種格闘技戦/2分2R>
メガトンvs.ちとせよしの
※人気グラビアアイドル・ちとせよしの初参戦

ちとせ「ふだんはグラビアアイドル、歌って踊れるアイドル、大食いタレントをやっています。キックボクシングを5年ぐらいやっています。両国国技館という素晴らしい場所でリングデビューの機会をいただきありがとうございます。メガトンさんをボコボコにしたいと思っています」
メガトン「ちとせよしのさん、そのビジュアル反則!! すでにノックアウトされそうなんですけど、メガトンにだって意地とプライドがあります。当日は前から後ろからどうぞ全力でかかってこいやあ!!」
<第5試合/桜井麻衣ラストマッチ>
桜井麻衣&翔月なつみ&山中絵里奈vs.ちゃんよた&ダイアナ・ストロング&ミラ・シュミット
※桜井がマリーゴールド所属ラストマッチ、ダイアナ&ミラが帰国前ラストマッチ

桜井「2年半、マリーゴールドに旗揚げからお世話になって、いろんな経験をした。楽しいこともつらいこともあってまさにラヴィアンローズなプロレス人生を送ることができた。本当に感謝しています。ラストの試合は心強い2人が隣にいて、私らしさ全開のラストマッチにしたいと思います」
<第6試合/3Dトリオス選手権試合>
(王者チーム)松井珠紗&CHIAKI&瀬戸レアvs.(挑戦者チーム)フライング・ペンギン&ハミングバード&七星
※ダークネス・レボリューションは初防衛戦

ハミングバード「団体も違う、住んでる地域も違う私たちですが、これまでの絆と、2人に背中をまかせていいという信頼があります。勝利して3Dトリオスのベルトを腰に巻きたい」
松井「絆とか信頼で、私たちダークネス・レヴォリューションに勝てると思ってるところが、お門違いだよねー。まあ事件はこの間の後楽園ホール。わたくしちょっと油断をかましてまして。まさかの敗北。でも防衛戦できてなかったのでようやく国技館という舞台で…まあ道をつくったということで。それにしてもちょっと弱いし薄っぺらい」
レア「記念すべき初防衛戦、楽勝過ぎるなっていうのが率直な感想なんですけど。このトリオ、誰が強いんだって。すごい心外というか。勝てると思ってる? 知らなかった」
CHIAKI「(会見に)ひとりぼっちなのがめちゃくちゃかわいそうなんだけど、まあやるからにはね、俺らが全力で遊んでやるから、せいぜいいいオモチャになってくれれば嬉しい。キャリア史上、最高の思い出になるといいね」
<第7試合/ツインスター選手権試合>
(王者チーム)天麗皇希&後藤智香vs.(挑戦者チーム)ウナギ・サヤカ&ノア・ヒカリ
※ツインタワーは5度目の防衛戦



ウナギ「けっきょくのところ、この2人がどういうタッグかぜんぜん届いていないので。どういうタッグか教えてもらっていいですか。話題性ないじゃん」
後藤「いつもX、細かく投稿されていますが、逆に届いていなかったらマリーゴールドのこと知らなさすぎじゃないですか。話題性のあるウナギ・サヤカさんに勝ったら上回っちゃいますけど、大丈夫ですか」
<第8試合/トリプルクラウンマッチ〜3WAYサバイバルゲーム〜>
青野未来vs.岩谷麻優vs.ビクトリア弓月
※3WAYによる勝ち抜き戦。勝者はマリーゴールド・ワールド、ユナイテッド・ナショナル、スーパーフライ級と3本のベルトを獲得する

岩谷「自分自身、3冠に昔なったことがあるんですけど、10年くらい前のこと。いまの時代に女子プロレスのアイコンとして岩谷麻優がスゲー・ツエー・最高だって見せつけたうえでトップに立っていきたい」
弓月「自分がユナイテッドの次に狙うのは赤(ワールド)。スーパーフライは麻優さんに獲られているので撮り返すチャンス。自分はこの2人に勝てたことがないので、この3WAYを必ず制して三冠王になりたい」
青野「このワールドを約1年、6度防衛してきた。この1年間は選手が辞めていったり欠場する選手も多くて、本当に大変な中でマリーゴールドを守って来た。欠場していた2人に負けたくない。やって来たことを証明したい」





















