イヨ・スカイ「ロッシー小川さん、ボスのトリプルHに心から感謝してます」
26日、マリーゴールド『Marigold GRAND DESTINY2025』両国国技館大会が行われた。メイン後のマイク&コメント全文(イヨ・スカイ、岩谷麻優、ロッシー小川代表)をまとめる。
岩谷「今日で終わりにしたくない。次があるなら『サンダーロック』で歴史を新たにつくっていきたい」
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<第9試合/The Dream Destiny>
●岩谷麻優
26分28秒、ムーンサルト・プレス→片エビ固め
〇イヨ・スカイ(WWE)
両国国技館に舞台を変えての一戦であると同時に、両者がスターダム外所属となってからは初めて。2018年までのスターダムでは、シングル戦で7度対決していたイヨ・スカイ(当時は紫雷イオ)と岩谷麻優。当時は後楽園ホール大会での対戦しかなかったが、ついに聖地を飛び出した。7年半ぶりの試合をイヨが制し、通算戦績をイヨの4勝2敗2引き分けとした。
一方で、お互いは勝敗を抜きにしたとしても、自身の潜在能力を引き出してくれる相手だ。期待にたがわぬ一戦は両国国技館をおおいに沸かせる。両者の持ち技は重なったところがあるが、フィニッシュ系の技がカウント2で何度も返されるラリーとなった。通常は一発で仕留めるイヨのムーンサルトプレスだが、岩谷に対しては二発目を発射。26分28秒、イヨがスーパーマッチを制した。
イヨはバックステージで「ロッシー小川さん、ボスのトリプルHに心から感謝してます」と、この一戦の実現を感謝する。自身の日本のキャリアは止まっているが「マリーゴールドだけじゃないですよ。AZMとか渡辺桃とか、一緒に時を過ごしたみんなが頑張ってくれることで」日本の女子プロレスがつづいていることを感慨深く語った。ロッシー小川代表は、イヨと岩谷の試合について、スピードだけではない“間”を賞賛。とことん技を受け合った展開には「あんな受けっぷりはお互いの信頼」と驚きを口にしている。
2024年7月13日に3058人動員となった両国国技館大会だったが、今回は3450人と伸ばしている。小川代表は 「(新王者が誕生したことで)新しいマリーゴールドになってく。見た人が満足いく大会であったならば、それが一番だと思います」と総括した。
プロレス界のアイコン、入場。

Genius of the Sky、入場。

花束を受け取り、いざ闘いへ。

見つめ合い、シェイクハンド。

あいさつがわりの場外弾はイヨ→岩谷の順。

イヨが躍動する。場外ムーンサルト、ミサイルキックの精度が高い。

マリーゴールドでも『俺だ俺だ俺だ』ポーズが飛び出した。

躍動では負けない。岩谷もムーンサルト。

日本仕様の闘い方か。イヨが連続ジャーマン。

岩谷がドラゴンズ・レイ(フブキラナ)。

イヨは満を持してムーンサルト。さらに手を合わせてから。

連続となる2発目のムーンサルトで勝利。

(マイク)
イヨ「みんなどうもありがとう(歓声拍手)。この私を、マリーゴールドのリングに呼んでくれてどうもありがとうございます(イヨコール)。誰よりもお礼を言いたいのは…麻優ありがとう(マユコール)。麻優がここにいるから、私もここにいるんだよ。本当に今日はそれがすべてです。そして、奇跡なのはこの試合だけじゃない。前半戦・中盤戦・すべてのショーです。青野未来だって新チャンピオンになって、マリーゴールドの未来はなんて明るいんでしょう(拍手)。私と麻優に歴史、過去があるように、マリーゴールドには未来があります。女子プロレスの未来は明るい。そして私もまだまだ現役で頑張りますが、若手たち、中堅たち、全部の選手で、これからどんどんどんどん盛り上げていきましょう。海外とか日本とかそんなの関係ないです。みんながこのリング上を担ってます。ここにいるあなたたちの顔は、私は覚えてアメリカまで帰って世界を続けます。またすぐに会いましょう(歓声拍手、イヨコール)。最後はマリーゴールド所属、あんたが未来を背負ってるんだよ、最後締めてくれ」
岩谷「(イヨを振り払って)イヨさん、スーパースターとかWWEのトップとか、悪いけど知ったこっちゃない。麻優にとっては尊敬するただの『お姉ちゃん』。『妹』に勝ったくらいで、そんな調子乗って、カッコイイマイクなんかしないでください(観客笑い、拍手)。ここは岩谷麻優が所属したんだから、ここは岩谷麻優のホームだ。イヨさんはアウェーだ。なのに、なのに、なんでみんなイヨさんイヨさんって(マユコール)。ありがとうございます。今日でイヨさんとの闘いは、私が負け越した(イーブンにできず4勝2敗2引き分け)。けど、今日で終わりにしたくない。イヨさんとの物語はこれからも。切っては切れない縁だと思ってます。今日の闘いでイヨさんの強さはもう十分にわかったから、次は、次があるなら(かつての2人のチームである)『サンダーロック』として(観客「おお!!」)、この時代で、サンダーロックで歴史を新たにつくっていきたい。そう思ってます。このリングはアウェーだけどアウェーじゃないから。家族だから。いつでもお待ちしてます。ありがとうございました。ちょっと待って。その前に、写真じゃなくて、興行を締めないといけない。メインだもんね。でも今日、イヨさんはアウェーだから締めちゃダメです。かっこいいところ全部取っていかれたくない。だったら、さあマリーゴールド年間最大のビッグマッチ、所属全員で締めるべきだと思いませんか。みんな上がって来てください。今日、新チャンピオンになった青野未来、(ビクトリア)弓月。このマリーゴールド、これからは2人がトップに立ってやっていくんでしょう。(イヨからあなたもと突っ込まれる)そりゃあね、もちろん、麻優も筆頭に頑張る。けど、今日は負けちゃったから、勝った2人が締めてほしい」
青野未来「みなさん、今日は楽しめましたかーっ!?(歓声) マリーゴールド最高ですか?」
マリゴコール発生。
ビクトリア弓月「ありがとうございます。ではみなさんと一緒に締めたいので、みなさんご起立ねがえますか。これからもマリーゴールドの応援、よろしくお願いいたします。シャインフォーエバーマリーゴールドで締めましょう」
シャインフォーエバー、マリーゴールド!!



イヨ「マリーゴールドだけじゃないですよ。AZMとか渡辺桃とか、一緒に時を過ごしたみんなが頑張ってくれることで…」
(バックステージ)

岩谷麻優「ヴァアアア、負けた。負けましたね。イヨさんは本当に大好きな人、尊敬できる人、一番憧れてる人。勝ちたかったね。悔しいけど、あのイヨさんと闘えてよかった。これがイヨさんと最後のシングルマッチ…最後にしたくない。最後にできないよ、負けたままじゃ終われない。ありきたりな言葉だけど、その一言。このままじゃ終われない。けど、サンダーロックとしてタッグとしてもやりたい。この令和の時代にサンダーロック、夢しかない。それを叶える。このリングに立ち続けて、その新しい岩谷麻優の夢を叶えます。それまでついてきてください。新しい景色、これからの景色、いっぱいいっぱい夢見させるんで、一緒に夢追いかけてください。ありがとうございました。あ~勝ちたかった。悔しいけど、次は負けない」

イヨ・スカイ「まずは、このような試合をできることがもう心から嬉しいです。プロレスやってて本当によかったなって。こういう試合を終えた後に心の底から思います。長くプロレスやっててアメリカにわたって、日本のキャリアは、私の日本でのキャリアは止まったのかもしれないです。けれども、こうやって岩谷麻優だったり。マリーゴールドだけじゃないですよ。スターダムにいるAZMとか渡辺桃とか、私と一緒に時を過ごしたみんなが頑張ってくれることによって、私のキャリアをつくらなくても、こうやってまた素晴らしい試合をつくり上げることができるんです。こんなに嬉しいことはないですよね。とにかくマリーゴールドって創設して 2 年目なんで、私にはまったく関係ない団体なんですけど、全然関係なくなかったっていうか。もう本当に麻優が言った通り、家族、ホームみたいな、第 2 のホームみたいな、そんな雰囲気を感じました。楽しんで試合することができました。WWEも私のホームだし、ここも私の祖国であり、ホームだなって思いました。心があたたかくなります。ありがとうございました」
試合中に『さすが岩谷麻優』と感じる場面はあったか。
イヨ「ありましたね。あんなに顔面蹴り抜く人いる? びっくりしましたね。これか~と思って懐かしい気持ちになりましたし。でも麻優も同じこと思ったんじゃないかな。私も心の底から麻優にぶつかったし、麻優なら受け止めきるって、麻優なら立ち上がってくるって、私は知ってるんで。妹であり、戦友であり、大切なタッグパートナー、仲間です」
イヨ・スカイが今、シングルで 26 分やるのはなかなかないと思うが。
イヨ「そうですね。もうベルtoベルで 26 分ですよね、あれって。入場とか退場とかそういったもの含めるんじゃなく、試合時間で純粋に 26 分。30 分 1 本勝負なんで、あわや引き分けまで持ち込まれる可能性もあったかもしんないですけど。まあそこは、偉そうな言い方に聞こえるかもしれないけど、そこは世界に立ってる、レッスルマニアで勝った女としての底力を見せときました」
連続ジャーマンとか、本当に 120% を出さないとできない技です。
イヨ「いや、もうあんなんやってないです。アメリカで 1 回もやってないじゃないですか。3連続ジャーマン。麻優は食らいたくないでしょうから必死で抵抗したのかもしれないですけど、投げるしかないですけどね。もう心身ともに、限界超えた試合になりましたね」
岩谷選手からサンダーロックという声も出ました。
イヨ「この試合が実現しないと思ってて、したように。プロレスに絶対ないはないですから。そこはまた夢の続きがあっていいんじゃないですか」
今日の試合がイヨ選手のこれからのキャリアにどんなプラス、影響をもたらすと考えてますか。
イヨ「いい質問ですね。アメリカに渡ったときには『もう日本で試合ができなくても仕方ない』それぐらいの覚悟を持ってアメリカに渡ったんですよ。でも逆に、アメリカでの、WWEでのキャリアに没頭したことによって、こういうチャンスを与えてもらえたような気がするので。これが実現できたっていうことは、ある種、私が頑張ったご褒美なのかなって思うんですよね。こういう試合をもっとたくさんできるようにっていう…明日からまた頑張るエネルギーになったなって、そういうふうに思います」
ここで、ロッシー小川代表が会見場に。

イヨ「この試合を実現してくれたロッシー小川さんもそうですし、私のボスのトリプルHにも心から感謝してます。ありがとうございました。はい、また。変わらないでいてください。失礼します」
スピードだけじゃない“間”のある攻防。ロッシー小川代表「あんな受けっぷりはお互いの信頼」 Sareee参戦にも言及
(ロッシー小川代表総括)

ロッシー小川代表「おつかれさまでした。今日はですね、発表3450人ってことで。今日はけっこうね、予想したよりもかなり時間がね。6時台に終わるかなぁと思ったんですけど、6時40分ぐらいまで伸びてしまったんで。それだけ熱闘だったかなって思うんですけど。で、今日、日程発表になったと思うんですけど、来年の10月24日、また両国でやります。来年は大田区を3回やって。後楽園もほぼ毎月。この勢いというかね、やっぱり攻めていかなきゃいけない」
タイトルマッチで王座が全部移動したが、新しいチャンピオンに期待することは。
小川「チャンピオンが変わると、リングの風景も変わるんで、そうそう、またね、新しいマリーゴールドになってくのかな。そこは大事ですよ。別にチャンピオンがずっと一緒ってのはまずいわけじゃないんだけど、風景が変わった」
Sareee選手に関しては今日のスポットなのか、去年みたいにこれから継続して参戦していくのか。
小川「それはSareeeのみぞ知る(笑)。私はわからない。でも試合終わったあとね、本部席来て『またやらせてください』って言ったから、まあそういう機会が来るんじゃないですか。今日はね、大物の M と S が、告知しないのはもったいないぐらいの大物だったんですけど。まあそれはね、いろんな事情がある」
小川さんにとってのシンプルな今日のメインの感想を。
小川「そうですね、昔懐かしい部分もあるし、もうちょっと、7年の間にパワーアップした 2人がいたし。なんだろうな、2人でしかできない絶妙の間というか。なんかただ早いだけじゃない、スピードだけじゃなくて、こうなんか。なんだろうな。お互いが相手だから、あんな受けっぷりのよい受け身を取れるのかなっていうね。だって受け身取る方がダメージあるわけじゃないですか。でもそれはお互いね、躊躇なくすごい受け身を取ってた。お互いの信頼があったんじゃないですかね」
小川さんの期待値を越えた試合は。
小川「一番越えたっていうか、弓月がよかったんじゃないですかね。新しい技も出したし。詩美と青野は今までの延長上のひとつの物語の最後(にふさわしい試合)。あとは第1試合もよかったですよ。メガトンも頑張ったんじゃないですか。あんなに他の選手とだって(出ずっぱりで)試合することないし。でもまあどうだろう、見た人が満足いく大会であったならば、それが一番だと思います」
(大会結果)マリーゴールド Marigold GRAND DESTINY2025 10月26日(日)両国国技館
■マリーゴールド Marigold GRAND DESTINY2025
日時:10月26日(日)14:30
会場:東京・両国国技館 観衆3450人(主催者発表)
<笹崎勝巳さん追悼式>
全日本女子プロレスなどでレフェリーを務めた笹崎勝巳さんの追悼式が試合前に行われる。瀬美温泉の従業員として露天風呂を清掃中のところをクマに襲われ、17日に遺体発見となった。プロレス界への貢献は多大で、マリーゴールドが最後のレフェリング。ご冥福をお祈りいたします。

<第1試合/二世showdown>
〇田中きずなwith府川唯未
6分、No.6
●心希with大向美智子

<第2試合/ガントレット・タッグマッチ>
○越野SYOKO.&ギガトン(6分、ダイビング・ボディプレス→エビ固め)野崎渚&瀬戸レア●
【退場順】
・○勇気みなみ&橘渚(2分58秒、南の風)石川奈青●&ハミングバード
・○南小桃&山﨑裕花(4分31秒、スペシャル・コモクラッチ)勇気みなみ&橘渚●
・ちゃんよた&○山中絵里奈(5分7秒、ノーザンライト・スープレックス・ホールド)南小桃&山﨑裕花●
・○野崎渚&瀬戸レア(6分42秒、ノアールランサーハイ→エビ固め)ちゃんよた&山中絵里奈●

<2026年大会日程の一部を発表>
1/3(土)大田区総合体育館
1/24(土)後楽園ホール 岩谷麻優デビュー15周年記念
5/23(土)大田区総合体育館
8/9(日)大田区総合体育館
10/24(土)両国国技館
<第3試合/シングルマッチ>
●メガトン
6分27秒、ゴッチ式パイルドライバーの体勢→ギブアップ勝ち
〇大物M(鈴木みのる)

<第4試合/シングルマッチ>
●後藤智香
11分40秒、ダイビング・ダブルフットスタンプ→片エビ固め
〇大物S(Sareee)

<第5試合/ツインスター選手権試合>
〈第5代王者チーム〉川畑梨瑚&●Maria
10分37秒、ヨーロピアン・クラッチ
〈挑戦者チーム〉〇松井珠紗&CHIAKI
※マゼンタが2度目の防衛に失敗、松井&CHIAKIが第6代王者組となる

<第6試合/ザッツ・レスリング>
●山岡聖怜
11分34秒、ラリアット→股裂き(※3カウント)
〇橋本千紘(センダイガールズ)

<第7試合/ユナイテッド・ナショナル選手権試合>
〈第2代王者〉●桜井麻衣
20分36秒、ビクトリア・サンセット→片エビ固め
〈挑戦者〉〇ビクトリア弓月
※桜井が7度目の防衛に失敗、弓月が第3代王者となる

<第8試合/マリーゴールド・ワールド選手権試合>
〈第2代王者〉●林下詩美
26分25秒、ハイジャック・ボム→片エビ固め
〈挑戦者〉〇青野未来
※林下が5度目の防衛に失敗、青野が第3代王者となる

<第9試合/The Dream Destiny>
●岩谷麻優
26分28秒、ムーンサルト・プレス→片エビ固め
〇イヨ・スカイ(WWE)


チケットソールドアウトでの打ち上げパーティー。大会後の3時間をかけてもサイン&撮影会を終えられなかった岩谷は駆けつけられず。笹崎勝巳レフェリーも開始から終了までステージ上でパーティーに参加、選手たちと会話を楽しんでいた。
















