長与千種「仙女を追っかけてます」 後楽園満員ならずも12月リベンジ誓う
マーベラスが8日、『Marvelousプロレス後楽園ホール大会』後楽園ホール大会を開催した。団体を率いる長与千種はどう総括したのか。
「5月5日、あの日からプロレスを見たことのないお客様が増えてきました」団体成長とセミ・メイン熱狂に手ごたえ
セミでは彩羽匠が暁千華を、メインではSareeeが桃野美桜を迎え撃つ。2大カードを軸に後楽園ホールは最安価格席種を除き完売だ。彩羽とSareeeは女子プロレス界を牽引するタッグチーム、スパーク・ラッシュであるが、突き上げムードに対して「2人のどちらかが負ければ解散」と言い放ち大会に臨んでいた。激闘となるも、勝敗としてはスパーク・ラッシュ2人が勝利。「私たち、個々でも最強なんで」と胸を張る。
また、ここのところ長与との不穏ムードもあるが、彩羽は「いままではファミリー感強くてみんなが仲間っていう意識だったけど、それじゃあ次のステップには進まない」とあらためて宣言だ。これには長与も「敵味方をどんどんつくるためには確かにアットホームな団体ではいけないと思います」と賛同した。
長与は「5月5日(横浜BUNTAIでのビッグマッチ)、あの日からプロレスを見たことのないお客様が増えてきました」と団体成長に手ごたえ。一方で、この日の後楽園満員からの日本武道館進出を目標として掲げていた点については、12月リベンジを誓った。セミ・メインの試合内容に舌を巻きつつ、今後について長与は「団体としては…仙女を追っかけてます×3(拍手)。しかし、技術としては自分がいる限り負けないようにします。なぜならば、一番近い、親戚みたいなもんじゃないですか。だから負けたくないんですよ」とも宣言。“弟子”里村明衣子が率いる団体をライバル視した。
メインが決着するとマゼンタがリングに上がって「セミとメイン、すごかったね。かっこよかったよね」と褒め殺し。「実は言ってないだけで、まだまだいるんだよね。誰だと思う?」とさらなるチーム増強を予告。「次マゼンタがメインのときにビッグネーム、やばいやつ連れて来てやるよ」と予告した。
Sareee「お前ら2人さ、本当によく喋るよね。ペラペラペラペラさ。人の試合、邪魔してきてんじゃねえよ、てめえ覚えとけよ。桃野美桜、私にさ、潰されると思った? あんだけギャンギャンギャンギャン叫んでさ、初めてじゃない? そういうの。自分の本当の気持ち、表に出したの初めてじゃない? 私はあんたを潰そうとしたんじゃない。あんたに現実を教えてあげたかった。あんた素晴らしい選手だと思うよ。すごいと思うよ。でもさ、そこで終わりじゃないじゃん。もっともっとさ、こっち来いよ。上狙って来いよ。ねえ、私はあんたはできると思ってるから。がんばれよ。またやってやるから、いつだって本音言って潰してやるよ。這い上がってこいよ」
桃野に言い放ち、観客へのメッセージに移行する。
Sareee「ありがとう。うちらセミ・メイン、どうでしたかー?(歓声) うちらにかかってこれるやつどんどん来いよ。マーベラスだっていい、他団体だっていい。外人だっていい、誰だっていい。待ってるから。うちらはこんなもんじゃない。もっともっともっと上、目指してるんで。みなさんスパーク・ラッシュについてきてください。ありがとうございました」
通常なら選手が締めるはずだが、スパーク・ラッシュは本部席の長与千種にリング入場を促し、自分らは引き揚げる。

長与は「普通誰か締めるんじゃないの? 言いたいことだけ。普通団体やってると、権限って代表にあったりするじゃないですか。さいきん選手にあるのはどうしてかな」と困惑。
しかし気を取り直し「46年前のきょう、プロレスラーになりました(観客はチグサコール)。先日、大先輩のジャガー横田さんが50周年だったんです。本当にたくさんのOGに囲まれて久しぶりに『ねえ長与、いまどうしてんの』と『長与』扱いされたのがとても心地よかったです」と近況報告だ。
全日本女子プロレス時代に思いを馳せ、「あの時代の、ライオネス飛鳥、そして、極悪同盟率いるダンプ松本たちとはめちゃくちゃ仲が悪かったです。けど、今、本当にライオネスじゃなきゃダメだったって、敵がダンプ松本じゃなきゃダメだったって本気で思ってます(拍手)。そういう敵味方をどんどんつくるためには確かにアットホームな団体ではいけないと思います」と、スパーク・ラッシュの姿勢に同調した。
大会の動員については「きょうたぶん、マーベラスの中で過去一、後楽園の中で入りました。暑い中、来てくれてありがとね。本当にありがとう」と感謝。一方で「でもね、空いてんじゃん。そういうところで妥協すんのが嫌なんだよ」と、南側スタンド後方、北側の幕で覆った部分を指さす。「おいお前らよく聞け、控室で。まだ満員になってないぞコラ。わかってるのか。満員にできないのはお前らの実力だろ(拍手)…とかエラそうに言ってますけど、12月20日、もう1回、今年、後楽園ホールあります。リベンジさせてください。本当にさせてください(拍手)。どうかみんな本当によろしくお願いします。それができたら、それができたら…日本武道館です!!(拍手)」と、『8・8後楽園を満員にして日本武道館進出』プランのリベンジを掲げた。
つづけて「きょうたぶん、ここに里村明衣子いるんですよ。カルロス天野もシュガー佐藤もいるんですよ。自分の教え子たちばっかりですけど、団体力としては仙女(センダイガールズ)のほうが20年、先日迎えたので、マーベラスはその半分なんですよ、まだ。団体としては…仙女を追っかけてます×3(拍手)。しかし、技術としては自分がいる限り負けないようにします(拍手)。なぜならば、一番近い、親戚みたいなもんじゃないですか。だから負けたくないんですよ。自分が教えてからこそ負けたくないんです」と、昨今ブレイク中の仙女をライバル視だ。
「私が(マイクの)声、枯れてるのはきのうの10時まで練習を教えてたんですけど、もう本当になんにもできなくなっていて声だけ張ってたんですけど、どんどん声もやられてきましたね。私も両膝の手術したら二度とリングに上がれないと思っているので、それまではとにかく練習つけていきます」とし、マーベラス成長への執念も明かす。長与のかけ声で、若手選手をリングに上げて「12月は満員にするぞ、アイラブマーベラス」で大会を締めている。
スパーク・ラッシュコメント、長与千種総括
(スパーク・ラッシュ バックステージ)

Sareee「ありがとうございました」
彩羽匠「やっぱ、さすがですね」
Sareee「当たり前ですけど、スパーク・ラッシュ解散…」
彩羽「(2人のうちどちらかが負ければスパーク・ラッシュ)解散って言ってたのも、自分たちが負ける予定もまったくなかったし、ある意味、自信満々」
Sareee「自信しかなかったよね。私たちの覚悟をね、こっからどんどん見せていきたいなと思います。桃野美桜、本当にね、いい選手だと思います」
彩羽「(スタッフに)美桜はなんて言ってましたか」
(『これからもマーベラスは私が守る』)
Sareee「別にね、うちらマーベラス潰しに行ってるわけでもないんで」
彩羽「マーベラスを壊すとかサラサラなくて、マーベラスを盛り上げていきたい。ただ、その一心。いままではファミリー感強くてみんなが仲間っていう意識だったけど、それじゃあ次のステップには進まない。みんな仲間であり、みんなライバル。その意識でいかないと。このまま次のステップにはいかないと思うんで。いつでも倒しに来てほしいし。でも自分たちも潰されないし。どんどん盛り上げていきたいですね」
Sareee「本当そうです。マーベラス、私の相方の団体なんで、私は全力でこの団体、盛り上げていきたいと思いますし、プロレス界、女子プロ界、もっともっとスパーク・ラッシュが荒らしていきたいなと思います。明日もね」
彩羽「スパーク・ラッシュとして試合に出れますし」
Sareee「岩谷麻優のね、復帰戦でありますけど、大注目のカードにスパーク・ラッシュ、入ってるということで。本当にさ、私たちが食っちゃいましょう、すべて。やっちゃいましょう」
彩羽「いきましょう」
Sareee「(メイン後に登場した)マゼンタ、調子に乗ってさ、1人増えたり2人増えたり知らないけど、来てたけど。何人だっていいよ。何人だっていいから、いつでもやってやるよって感じだよね。なんか(メンバーが)もう1人いるとか言ってたけど、だったら連れてこいよって話だし。どうなっていくんですかね、こっから」
彩羽「それはマゼンタがなんか考えているだろうけど、何が来たとしても自分たちは動揺しないし、自分たちの闘いでやっていくんで、向こうが何か仕掛けてきても、こっちが引っかけ回してやるぐらいのつもりでできます」
Sareee「きょうはもう証明できたと思いますけど、私たち、個々でも最強なんで。タッグとしても、もっともっと極めていきましょう」
(長与千種 バックステージ)
長与千種「闘ってる中でいろんなものがポンポン出てくるんだけど、とても素晴らしいことだと思う。何の欲もなければ本当に成長もしないし、むしろ仕掛けていってるのは選手たち。団体としてじゃなくて。ジェラシーも感じてしまうけど。これでいいのかなっていう気がしますね。セミファイナルとメインイベント、まったく違う色のプロレスを見させてもらいました。よく思うんですけど、誰がトップって決めなくていいと思うんですよね。お相撲さんのやつがよくYouTubeであがってんだけども、あれだけ部屋があって、そして横綱が何人かいる。女子プロレスもそれできるかなと思ったりするときもあります。それぞれが志があればトップなんじゃないかなっていう気もします。5月5日、あの日からマーベラスに関しては、プロレスを見たことのない人たちが、お客様が増えてきました。大事なことってそういうことだと思う。見たこともない人たちも興味を持ってくれる。いまをずっと応援してくださってる人たちには、もっともっとそれ以上に何かを返せていけるような、それをやれたらいいかなと思います。
それでもね、これが結果だと思うんですよね。まだもうちょっと満員に足りない。まだまだがんばらなきゃいけない。12月20日、もう一回今年、後楽園ありますけど、そこで満員にできなければ、まだ遥か遠くに、あの玉ねぎの館が…遠のくだけだと思ってるんで。とにかくここをしっかりと埋められるようになって、次のステップに行けるようにしたいなと思ってます。もう自分がプロレスやってる方が楽なんだよね。こんなに選手が成長してくると、いろんなことで難しくなる。本当に難しい。要するにサポートすることっていうのがとっても難しい。どっちも勉強させてさせてもらってありがたいけど。
あとはお客様のコンディションがとても良かったね。ありがたいなと思った。第1試合目からあれだけ盛り上がって見てくださったってのはとても素晴らしいことだと思うし。当たり前のことじゃないし。しかしきょう2つ美味しいの見たね。セミファイナルとメインイベント、真面目にそうです、ぜんぜん交わらない試合の形を、久しぶりに見た。そして確かに、マゼンタってさ、不思議なところに位置しているようだけど、実はいろんな種を撒いてくる。要するに誘導が上手い人な感じ。そんなチームなのかなっていう気もしないではない。とにかくいろんなことがきっと起こっていくんだと思うけど、それはまたみなさん楽しんでいただければいいかなと思ってます。
13歳の子ってさ、深いことまでわかってないんだよね。またそれが良かったりするんだよね。いろんなこと考えてないけど、考えてないから。Z世代、次α世代と呼ばれるらしい、次が。これまた来ると思うよ、本当に。もう世代を超えて楽しめるプロレスってすげえなと本当に思ってます。ただ自分もあとまどれぐらい、毎回毎回来れるかどうかっていうのはわからない。わからないけど、できるだけ感覚と感性を研ぎ澄ませたまま、マーベラスに関わっていければいいかなと思ってますんで、よろしくお願いします。
もうまったく違う色の景色を見ましたね。それも赤を背負わせてるようで、実は自分たちが背負ってるんだよね。別に背負わなくてもいいと思ったりもするんだけど。なんか知らないけど、そこだけはみんなガチガチでいくよね。不思議だね。本当にそうしてきたのかなって自分でも考えてしまうんだけど。でもまあまったく色の違うもの。お客様が試合を見るときもまったく違う味変ができたんじゃないかなと思います。つかれるんだよね、さいきん試合を観るの。みなさんもつかれるよね? 頭の中で脳みそがつかれます。はい、そんな感じですかね。マゼンタが言う、誰を連れてくるのかって思ったりもする。でもさ、どうせやるんだったら本当にグローバルな感じで。グローバルWi-Fi使ってるぐらいな感じに、本当にいろんな人を引っ張ってくればいいなと思ってますよ。そう思う。そのほうが楽しくなるし。まあ先読みをしながらがんばってくれればなあと思います。私も同じく。はい、本日もありがとうございました。昔はここで座って試合のことを言ったんだけど、いまは後日談を語るっていう感じで。それもまた年を取った証です。ありがとうございました」
(大会結果)Marvelousプロレス後楽園ホール大会 8月8日(土) 後楽園ホール
■Marvelousプロレス後楽園ホール大会
8月8日(土)
東京・後楽園ホール
開場17:45 / 開始18:30
[大会レポートはコチラ]
<第1試合/15分1本勝負>
〇岩田美香
9分24秒、シルバーネクスト
●天羽瑠迦
<第2試合/15分1本勝負>
〇佐藤耕平
7分54秒、パイルドライバー
●ヨースケ ♡サンタマリア
<第3試合/20分1本勝負>
青木いつ希&〇彩芽蒼空&キャロライン
14分1秒、サンセットを切り返す
永島千佳世&岡優里佳&●宝山愛
<第4試合/20分1本勝負>
MARIA&●RIKO
11分45秒、ムーンサルト後のカバーを切り返
〇エチカ・ミヤビ&リアナイト
<セミファイナル/20分1本勝負>
〇彩羽匠
18分35秒、TKO
●暁千華
<メインイベント/20分1本勝負>
〇Sareee
17分39秒、リストクラッチ式裏投げ
●桃野美桜
















