【棚橋引退答え合わせ】新日去就編 中邑、オカダ、内藤につづき棚橋も
新日本プロレスの棚橋弘至が4日、東京ドーム大会にて引退した。選ばれし者だけが立てる花道を最後に、26年にわたるプロレスラー人生にピリオドを打つ。棚橋引退を複数回で総括する。本稿は「新日去就編」。
全編はこちら(全3回)
1 【棚橋引退答え合わせ】対戦相手編 赤いバンダナとSTARDUSTの音色
2 【棚橋引退答え合わせ】観客動員編 猪木引退以来超満員札止めは46,913人
3 【棚橋引退答え合わせ】新日去就編 中邑、オカダ、内藤につづき棚橋も
WRESTLE KINGDOMを冠したドーム。20年間での大会最終試合勝利経験者は7人…残ったのはザック1人
今年のイッテンヨンは、20年間に及ぶ「WRESTLE KINGDOM」を冠した東京ドーム興行においても初の完売となった。いわゆる新日本プロレスにおける「スター」と言っていいだろう。20年間の大会最終試合勝利経験者(〇)を追う。
<発表観客数推移 「WRESTLE KINGDOM」を冠した東京ドーム興行>
(01、02 2階席販売なし)
01 2007年1月4日28,000人 〇蝶野武藤天山小島
02 2008年1月4日27,000人 〇中邑棚橋
(03 当日券のみ2階席復活)
03 2009年1月4日40,000人(満員)〇棚橋武藤
(04 前売りから2階席復活)
04 2010年1月4日41,500人 〇中邑高山
05 2011年1月4日42,000人 小島棚橋〇
06 2012年1月4日43,000人 〇棚橋みのる
(2012年1月31日ブシロード入り、実数発表に)
07 2013年1月4日29,000人(有料入場者数)〇棚橋オカダ
08 2014年1月4日35,000人(満員)中邑棚橋〇
09 2015年1月4日36,000人(満員)〇棚橋オカダ
(以降は1桁までの実数発表に)
10 2016年1月4日25,204人 〇オカダ棚橋
11 2017年1月4日26,192人 〇オカダケニー
12 2018年1月4日34,995人 〇オカダ内藤
(13 東京ドーム大会14年ぶりの規制退場となる動員に。「内野スタンドが売り切れた場合は外野スタンド発売」とされるも発売には至らず)
13 2019年1月4日38,162人(満員)ケニー棚橋〇
(14 4日分について当日のみ「1Fスタンド外野」9000円発売)
14 2020年1月4日40,008人(満員)〇オカダ飯伏
14 2020年1月5日30,063人 オカダ内藤〇
(15~17 コロナ禍)
15 2021年1月4日12,689人 内藤飯伏〇
15 2021年1月5日 7,801人 〇飯伏ジェイ
16 2022年1月4日12,047人 鷹木オカダ〇
16 2022年1月5日 6,379人 〇オカダオスプレイ
17 2023年1月4日26,085人 〇オカダジェイ
(コロナ明け)
18 2024年1月4日27,422人 SANADA内藤〇
19 2025年1月4日24,107人 〇ザック海野
20 2026年1月4日46,913人 棚橋オカダ〇
【大会最終試合勝利経験者の去就】
休業 蝶野
海外 中邑、飯伏、オカダ
退団 内藤
引退 棚橋
所属 ザック
20年間の大会最終試合勝利経験者は、たった7人。このうち最後の日本人、棚橋が引退した。新日本内に残った選手はザック・セイバーJr.ただ1人となる。今後への不安はもちろん大きい。
10月にKONOSUKE TAKESHITAが“平成生まれ日本人”で初のIWGP頂点王座奪取、このイッテンヨンで辻陽太が2人目となる。棚橋がたびたび、次世代層の厚さについて触れているが、この世代によるドーム大会メインおよびIWGP戦線牽引には至っていない。確立が望まれる。
棚橋とは違う“路線”をいくウルフアロン、Yuto-Iceが持つ可能性
次期スターを占う際に、今回のイッテンヨンでビギナーのみならず“プロレス者”を唸らせたのがウルフアロンだ。

前日記者会見でEVILから「お前が負けたら、丸刈り並びに柔道着禁止だ」と通達される場面がある。これが実は[フリ]となっており、ウルフが入場時に丸刈り披露、柔道着を脱ぐという[オチ]。加えて大会前の控え室映像はフードをかぶっていたという入念さだった。
ウルフがかねてから考えていた丸刈り・黒パンはこうしてプロデュースされる(伝統的な新日本プロレスを想起)。さらに特別なボディメイクもなく、昭和レスラーを思わせるナチュラル肉体さえ新鮮に映る。格好をつけることがない。イチからのスタート、飾らない姿勢が胸を打つ。
ファンの気持ちを鷲摑みにしたわけだが、ことビジュアルという点では棚橋の真逆をいく。デビュー半年で黒パンを捨て、ビルドアップした棚橋。プロレス界におけるファッション・ファイトの両スタイルを革新した。ハイフライフローこそ共通項となりそうだが、ウルフは柔道寄りのシンプルな投げ・関節技が攻撃の軸となっていく。
ウルフは競技出身でありながら、プロレスに喜怒哀楽表現が求められることを既にわかっているのも心強い。一方で、テレビ出演が相次ぐタレント性・トーク力もまたウルフの魅力。
棚橋のような「太陽」にはなれないことを公言し、こちらもまた独特のプロデュースで頭角を現しつつあるのがYuto-Ice(中島佑斗)だ。ウルフとともに、棚橋が去った後のスターの最有力候補となる。
(東スポプロレス大賞2025において最優秀タッグチーム賞を獲得したノックアウト・ブラザーズ(Yuto-Ice & OSKAR))

前述した、棚橋が言うところの次世代層の厚さ。それでいて、多くの選手が実は、棚橋に憧れてプロレス界入りしただけではなく棚橋スタイルの範疇にとどまっている感は否めない。
欲を言うならオカダや内藤のような“別の存在感”に突出することが求められてくる。KONOSUKE TAKESHITAは何か思うところがあるのか、ドーム後にウルフとの対戦を視野にした発言を出している。
(大会結果)WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退 1月4日(日)東京ドーム
【📸 #njwk20 東京ドームまとめ】棚橋弘至「完全燃焼…やり遂げました」オカダ・カズチカに敗れる…26年の現役生活に幕/辻陽太がKONOSUKE TAKESHITAを破りIWGP世界&GLOBAL2冠/ウルフアロンが勝利…柔道から転身デビュー/朱里が2冠
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