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ノア有料配信が見せたレッドゾーンの向こう側 藤田和之が拳王を破り戴冠

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 藤田和之のマッチメイクがノアの集客を左右する。2019年にはそんな時期があったが、少しばかりの離脱期間を経て藤田がノアに帰ってきた。拳王の赤ベルトに藤田が挑戦した21日は“ABEMA無料配信がない”後楽園。緊急事態宣言最終日に満員観衆が駆けつけた。

大会結果 プロレスリング・ノア NOAH THE INFINITY 2021 3月21日(日)後楽園ホール

■ プロレスリング・ノア NOAH THE INFINITY 2021
日時:3月21日(日)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆678人(主催者発表)

<第1試合>
タダスケ
〇仁王
覇王
 12分28秒 ストゥーカスプラッシュ→片エビ固め
●藤村加偉
矢野安崇
小峠篤司

<第2試合>
〇進祐哉
 10分22秒 クロスフェースロック
●大原はじめ

<第3試合>
〇NOSAWA論外
日高郁人
 2分25秒 超高校級ラ・マヒストラル
YO-HEY
●吉岡世起

<第4試合/敗者ユニット吸収マッチ>
[反選手会同盟] ●井上雅央
齋藤彰俊
 12分04秒 ファンキープレス→片エビ固め
〇谷口周平
モハメド ヨネ
[ファンキーエクスプレス]

<第5試合>
〇宮本裕向
丸藤正道
 11分35秒 オリンピック予選スラム→体固め
ケンドー・カシン
●杉浦貴

絶対にわざとだろ!! ケンドー・カシンによる顔面アクリル板攻撃は杉浦に誤爆。

<第6試合>
●岡田欣也
稲村愛輝
西村修
 16分14秒 サイトースープレックス→体固め
征矢学
〇マサ北宮
中嶋勝彦

<第7試合/GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
[挑戦者] ●宮脇純太
原田大輔
 26分47秒 変型キャメルクラッチ
〇HAYATA
小川良成
[第42代選手権者] ※小川&HAYATAが4度目の防衛に成功

<第8試合/GHCナショナル選手権試合>
[挑戦者] 〇藤田和之
 19分14秒 顔面蹴り→体固め
●拳王
[第3代選手権者] ※拳王が7度目の防衛に失敗。藤田が第4代王者となる

何が起きた!? 「拳王vs.藤田和之」GHCナショナル選手権試合ダイジェスト

金剛、杉浦軍。双方が総出でセコンドに就く。おなじみのポーズを決めようとする金剛の前に強心臓の藤田がまわり、、、

まるで金剛が藤田に“念”を送るような位置関係に。「どちらかが動くまで!?」かなり長い間、拳王テーマコーラスで時間が過ぎる。

ナショナル王座の赤ベルトをレフェリーが提示するも、藤田は視線を拳王から外さない。

2020年の潮崎豪vs.藤田の睨み合い再現か!? そう思われるも、すぐさま交わってサッカーボールキックが空を切る。すると睨み合いが再開し、7分超の視殺戦となる。

拳王が歩をジワジワ進めてキックで再び交わると、緊張感のあるグラウンドの攻防に。藤田がスタンドのスリーパーを長時間決めると、手拍子が拳王の脱出を後押しする。

コーナーを背にした藤田に拳王が数十発のミドルキックを叩きこめば、藤田は胸板にビンタでやり返す。

拳王が藤田のお株を奪うサッカーボールキック!!

うつぶせの藤田に拳王はP.F.Sを決めてから、、、

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藤田を仰向けにさせての正調P.F.S狙い。これをかわした藤田はタックルからのノートン式叩きつけパワーボム。

サッカーボールキックでダメ押しした藤田はご覧のような余裕のフォールで勝ちをもぎ取る。

杉浦貴「藤田和之おめでとう。ノアのベルトを藤田和之が巻いた。愉快だよねえ。ただ、俺は強い藤田和之と闘いたい。せっかくだから、そのGHCのベルトを懸けて、藤田和之と闘いたい、俺は」。藤田も杉浦と握手で挑戦を受諾した。

藤田「コメント、特にない」

――拳王選手とシングルで戦ってみた感想は?

藤田「1つだけ。男よ。あいつは男。男だよ」

――試合後に杉浦選手から挑戦表明があったが。

藤田「基本はいつ何時(誰の挑戦でも受ける)だから。何の問題もない。やりたいと言えばいつでもやるし。遺恨があってもなくても、俺と手を合わせたいって言うんであれば、誰とでも相手するから。昔から変わらない」

――ノアのベルトを巻いた。

藤田「ベルトはベルト。どこの団体だって、どんなに高い山でも低い山でも、テッペンはテッペンだから。俺はリスペクトしているし、テッペンはテッペンだから。プライドを持って、このベルトを持っているよ。持ち続けるよ」

直接的ではないが、この試合は拳王による「田村潔司」発言のアンサーでもあった

 にわかに信じられなかった。拳王のミドルも藤田のビンタも、潮崎や丸藤がふだん見舞っているレベルを凌駕する大音量で決まる。

 「いったい今まで見てきたプロレスは何だったんだ!?」。それでいて藤田は、ミドルを食らいながら「来いよ!」「もっと速くしろよ!」とハッパをかけ続ける。闘いのメーターはレッドゾーンを振り切った。

 拳王が破ってきた桜庭和志、村上和成、船木誠勝、ケンドー・カシンといった顔ぶれは、プロレスと総合格闘技と行き来した男達でもある。2019年に「田村潔司!俺と真剣勝負してください!」との拳王発言もあったが、結果的にはネタに終わった。ファンがモヤッとしたのは「どの程度の覚悟をもっての発言なのか!?」だったわけだが、この藤田戦にはひとつのアンサーがあったのではないか。

 総合とかプロレスとか関係ない、命を削って決着をつけにいく痛快なものを提供することを、俺は諦めちゃいないぜ。

 現代の赤いパンツの頑固者と化した拳王が赤ベルトのナショナル王座を取り戻しに行かなければウソだろう。負けて株を上げた拳王が楽しみになった。

 ちょっと気になるのは、負けた拳王の名前は変わる!?

ハイリスクハイリターンという麻薬 志を同じくするレスラーズがやり遂げるノア

 感情を闘いに昇華させるのがプロレスの醍醐味だが、エスカレートしてしまうと収拾も勝敗もつかず、不完全燃焼になる失敗作は過去に多い。危険な香りを放つレスラーを集めれば団体成功というわけでは全くない。

 それでいて杉浦軍に参加するレジェンド戦士たちには、自らの引き出しに誇りを持ち、ノアのリアルタイム戦士たちと交わることをエンジョイしている。藤田にも、野獣スピリッツとノアへの感謝の両方を感じずにはいられない。「俺の攻撃を受け止めるなんて、やるじゃないかオラッ」というやつである。

 試合後、杉浦から「俺は強い藤田和之と戦いたい」と挑戦を表明されると「基本は、いつ何時だから。遺恨があってもなくても、俺と手を合わせたいっていうなら誰でも相手にする」と受諾。最近「藤田和之」とSNSで検索をするようになった長女・眞妃琉さん(12)らに見せるため、あえて私服の下にベルトを巻いて会場を後にした。

(【ノア】GHCナショナル王者・藤田 杉浦のV1戦挑戦受諾で杉浦軍に分裂の危機 | 東スポのノアに関するニュースを掲載)

 あんなに試合前はベルトに視線さえ送らなかったのに・・・(笑)。

 ハイリスクハイリターンはプロレスにとって麻薬だが、ナンバーワンを目指すノアはやり遂げることを厭わない。地力ある選手たちは、藤田との危険なキャッチボールだってできる。志を同じくするレスラーズが更新し続けるノアは、最高に心地いい。



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