青野未来「愛する気持ち、それが一番」 団体愛とプロレス愛の間の優勝
リーグ戦は逸材の2連覇でもアイコンの初制覇でもなかった。14日、マリーゴールドが『DREAM✴︎STAR GP2025』後楽園ホール大会を開催した。
アクト愛ゆえに“拡大期”スターダムに参加しなかった青野、決意のマリゴ拡大宣言
<第8試合/優勝決定戦>
〇青野未来
14分48秒、ワンセコンドEX→片エビ固め
●ビクトリア弓月
両者がこの日、2試合目となる過酷さ。優勝決定戦。

仕掛けは早かった。青野がエプロンでスタイルズクラッシュ、弓月は場外ダイブ。

尽きない青野のパワー。攻め込まれた弓月も折れず。

スタイルズクラッシュでも沈まなかった弓月を、青野は奈七永リスペクトのワンセコンドEXで突き刺す。

青野・弓月それぞれの“最終公式戦”の内容が、この決勝への期待を高める流れに。ファイナルは林下詩美も岩谷麻優もいなかったが、次の時代を射止めるためのラリーに会場は熱を帯びた。両者のコントラストも面白い。骨太でオーソドックスな技にこだわる青野、変幻自在さとアイディアで相手を切り崩す弓月。これぞプロレスだ。
青野は10・26両国国技館で林下に挑戦へ。挑戦表明後のマイク言い回しが青野らしい。「マリーゴールド、もっともっと大きくしていきたいんで、私、死に物狂いで頑張りますので、みなさんどうか応援、よろしくお願いいたします」。バックステージでは「私は優勝するにはどうしたらいいのかってすごくたくさんたくさん考えました。でも、やっぱりこのマリーゴールドを愛する気持ち、それが一番だなと思ってます」と吐露する。

2024年4月30日、マリーゴールド旗揚げ会見で青野は次のように口を開いている。「安納サオリ選手、なつぽい選手、中野たむ選手、ひめか選手、桜井麻衣選手などなど、他にもたくさんの先輩・同期・後輩がいます。元いた団体(アクトレスガールズ)から離れ、大きなステージに立ち、脚光を浴び、輝く姿を私はずっと、ずっと同じ場所から見ていました」。
読み上げた選手たちがスターダム拡大期を彩ったことは間違いない。ずっと同じ場所(アクトレスガールズ)にこだわった青野に、“最後の大物”を感じていたファンも多い。そこには団体愛があったわけだが、方向性の違い、プロレス愛とのバランスから追っての離脱となる。
そんな青野から飛び出したマリーゴールド拡大宣言そして「マリーゴールドを愛する気持ち」発言だと思うと、重すぎる。このニュアンスを青野以上の強さで表現できるレスラーはいないだろう。青野以上に似合うレスラーもいないだろう。
ところで当サイトは、リーグ戦中盤にこのような記事を出している。
【マリゴ8・30後楽園追っかけ📝】
青野未来「うずうずしてました」ギラリ熱視線 実はSTARリーグ“隠れ1位”#青野未来 #pw_mg
所属外選手も含めて進行するため試合消化数に差。青野「こっから全部勝って、私は決勝に上がる」 pic.twitter.com/2IXhbiRtou
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) August 30, 2025
ギラリ熱視線、以前の青野とは違ったものを感じての記事。言葉も強かったが、何か吹っ切れたものを感じたものだ。このときから「マリーゴールドを愛する気持ち」という境地にたどり着いていたのだろうか。優勝につながるスピリットが宿っていた。
思い起こせば、青野は2024年5月の旗揚げ戦エンディングのセンターにいた。
【📝大会レポート5・20後楽園📝】
ジュリア「ずっと感じたかった闘い」 マリーゴールドが花の命を永遠に#pw_mg #マリーゴールド
Sareeeが闘魂注入、外国人ボジラ大暴れ・・・旗揚げ戦に昭和色も。「ジュリアvs.Sareee」7・13両国、シリーズ7・8月日程も決定 pic.twitter.com/D0mDar73zw
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) May 21, 2024
『DREAM✴︎STAR GP2024』では高橋奈七永と伝説的試合、今年の奈七永の引退試合の相手も務める。マリゴの原石として期待され、1年4か月、試合内容を積み上げてきた。
これまでUNベルトの初代王者ともなったが、上位選手全参加のリーグ戦を制したことで青野はあらためて“頂点”に立った。マリゴの申し子は、団体愛とプロレス愛を両立する場所としてのマリーゴールドに、さらに全力を注いでいく。
いわゆる見出し映えする言葉を出すタイプではない。相手を見下したり挑発したりという感じがしない。「すごくたくさんたくさん考える」こともつづくかもしれない。それでも試合スタイル同様に、骨太な決意をもってマリーゴールドを引っ張ってくれるだろう。
何しろ先ほど取り上げたマリーゴールド旗揚げ会見、青野はこんな言葉で締めくくっていたのだから。「今はロッシー小川さんがこの団体の象徴になっているかと思います。ロッシー小川さんを超えるのは中々高い壁かと思うんですが、私がマリーゴールドの象徴になれるように頑張りたいと思います」。
(大会結果)マリーゴールド DREAM✴︎STAR GP2025 9月14日(日)後楽園ホール
■マリーゴールド DREAM✴︎STAR GP2025
日時:9月14日(日)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1260人(満員/主催者発表)
<第0試合/8人タッグマッチ>
○山岡聖怜&ハミングバード&南小桃&山﨑裕花
9分2秒、ジャーマン・スープレックス→エイオキクラッチ
石川奈青&勇気みなみ&橘渚●&メガトン
<第1試合/STAR LEAGUE公式戦>
〇後藤智香=7戦3勝3敗1引き分け=勝ち点7
7分12秒、GCS→片エビ固め
●田中きずな=7戦1勝6敗・勝ち点2
<第2試合/STAR LEAGUE公式戦>
△MIRAI=3勝2敗2引き分け・勝ち点8
5分11秒、両者リングアウト
△ちゃんよた=7戦2勝4敗1引き分け・勝ち点5
<第3試合/STAR LEAGUE公式戦>
〇松井珠紗=7戦4勝3敗・勝ち点8
5分51秒、ヨーロピアン・クラッチ
●野崎渚=7戦3勝3敗1引き分け・勝ち点7
<第4試合/STAR LEAGUE公式戦>
〇青野未来=7戦4勝1敗2引き分け・勝ち点10
15分時間切れ引き分け
●桜井麻衣=7戦4勝2敗1引き分け・勝ち点9
<第5試合/DREAM LEAGUE公式戦>
〇Maria=7戦3勝4敗・勝ち点6
4分46秒、垂直落下式ドライバー→片エビ固め
●CHIAKI=7戦1勝5敗1引き分け・勝ち点3
<第6試合/DREAM LEAGUE公式戦>
●岩谷麻優=7戦3勝1敗3引き分け・勝ち点9
15分時間切れ引き分け
〇ビクトリア弓月=7戦4勝1敗2引き分け・勝ち点10
<第7試合/DREAM LEAGUE公式戦>
〇天麗皇希=7戦4勝3敗・勝ち点8
9分51秒、リングアウト
●林下詩美=7戦4勝2敗1引き分け・勝ち点9
<第8試合/優勝決定戦>
〇青野未来
14分48秒、ワンセコンドEX→片エビ固め
●ビクトリア弓月
(表彰式&コメント)マリーゴールド DREAM✴︎STAR GP2025 9月14日(日)後楽園ホール
<DREAM✴︎STAR GP2025表彰式>
🌼優勝 青野未来
🌼準優勝 ビクトリア弓月
🌼DREAMリーグベストマッチ
2025年9月14日、後楽園ホール
岩谷麻優 vs ビクトリア弓月
🌼STARリーグベストマッチ
2025年8月30日、後楽園ホール
桜井麻衣 vs MIRAI
🌼殊勲賞 天麗皇希
🌼技能賞 松井珠紗
🌼敢闘賞 後藤智香
(マイク)
大ミクコールが発生。
青野「DREAM✴STAR GP、青野未来が優勝しました(歓声、拍手)。決勝を闘ってくれた弓月、ありがとう。そのキャリアで本当にすごいと思う。私は心からあなたを尊敬します。これからもマリーゴールドを輝かせる、あなたはすごくすごくキーになる、未来への選手ですので、これからもよろしくお願いします」

ユヅキコール。
弓月「まずは優勝決定戦を闘ってくださった未来さん、本当にありがとうございました。そして自分をここまで応援してくださったファンのみなさん、本当にありがとうございました。優勝することはできず、準優勝になってしまいましたが、私ひとつ言いたいことがあります。ずっとこのDREAM✴STARが始まる前から言ってきた、ユナイテッドのベルトに私、挑戦したいです。10月26日、両国国技館で私、桜井さんの持つユナイテッドに挑戦したいんですけど、みなさんどう思いますか(拍手)。桜井さん、今の言葉聞いてましたよね。まだどうなるかわからないですけど、私は10月26日、両国国技館で、桜井さんの持つユナイテッドのベルトに挑戦したいです。返事はここでなくてもいいですけど、受けてくれるようにアピールしていくので楽しみにしておいてください。桜井さん、よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました」
青野「この1か月半、DREAM✴STAR GP、各選手、熱く熱く闘ってきました。それはみなさんの応援があったから。画面の向こうでもたくさんの方が、応援してくれたからです。本当にありがとうございました。私は、今年、優勝したんで、この先の夢があります。林下詩美の持つ深紅のベルト、ワールド王座に挑戦表明します(拍手)。マリーゴールド、もっともっと大きくしていきたいんで、私、死に物狂いで頑張りますので、みなさんどうか応援、よろしくお願いいたします(拍手)」
ミクコール。
青野「優勝したので私が締めたいと思います」シャインフォーエバー締め。
(バックステージ)
ビクトリア弓月

「DREAM✴STAR、DREAMリーグの代表として優勝決定戦まで進出…だけど優勝することはできませんでした。でも、このキャリアでここまで来て、わからないですけど少なからず、プロレス界にも、ビクトリア弓月というプロレスラーの名を刻むことができたんじゃないかなって私は思ってます。マリーゴールドだけじゃなくて、もっともっと女子プロレス界、盛り上げていきたい。1人で私は立っていきたいと思ってます。そして今日、優勝決定戦で争った未来さん、本当にありがとうございました。未来さんの強さ、本当に身にしみて感じたし、まだまだ私は未来さんを超えるチャンスがあるって、今日は確信しました。未来さんだけじゃなく、マリーゴールドの選手、1人1人、私がどんどん潰していくんで、みなさんそこもお楽しみにしてください。そしてマイクで言った通り、私は10月26日、両国国技館で桜井さんが持つユナイテッドのベルトに挑戦したいと思ってます。今後桜井さんがそれを受け入れてくれるかどうかわからないですが、私は必ずそれを実現させて、10月26日で私が両国国技館でユナイテッドの新チャンピオンになりたいど思ってます。なのでみなさん、そこの闘いもお見逃しなく。ありがとうございました」
青野未来

「DREAM✴STAR GP、優勝しました。ありがとうございます。私の夏の目標を叶えました。私は最初、負けからスタートして、そして引き分け。本当に波乱のスタートだったんですけど、でもやっぱり追い上げていくうちに、この夢はどんどん強くなっていって。そしてお客さんからの応援も本当にすごく今年は感じることもできて、そして今日につながったと思っています。去年以上にマリーゴールド所属の選手、それぞれ本当に強くなってるのは感じて、私はその中で優勝するにはどうしたらいいのかってすごくたくさんたくさん考えました。でも、やっぱりこのマリーゴールドを愛する気持ち、それが一番だなと思ってます。旗揚げから皆勤で出場しつづけて、誰よりもこのリングに上がっている。だから、私はこのマリーゴールド、マリーゴールドに対する愛は、誰よりも強いと自負しています。この思いを持って今日挑戦表明しましたが、次はシングルのベルト、ワールド王座に挑戦します。今のこのマリーゴールドに対する愛、もっともっとでっかくして、10月26日、両国国技館で輝きたいなと私は思っているので、まずはそこに向かって、またさらにマリーゴールド愛を強く強く、そしてもっと自分自身強くしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
(青野の質疑応答)
優勝を決めたときのコールを聞いて。
「そうですね。本当に、やっぱり、応援が一番嬉しくて。1月3日の大田区大会で桜井に獲られたときの、桜井麻衣への大サクライコール。あれにすごく心が折れそうになったときの自分を、今日なんか救われたような、自分がこんなに応援してもらえるんだなっていうのは本当に嬉しかったです」
決勝の相手がキャリアの浅い弓月選手だったっていうのは。
「そうですね。キャリア浅いとはいえ、弓月、今回のリーグ戦でも、格上の選手って言われている選手にもどんどん勝って、本当に弓月の波、来てるなっていうのを、私は逆(のブロック)側ですけど感じてました。本当に、ちょっと恐ろしい相手だなと。油断できないし、ちょっと怖かったですね。最近シングルとかもしてなかったので、あの勢いに飲まれたくないっていうのはすごく強く思ってました」
その中で優勝を勝ち取れたのは、さっきおっしゃってた『愛』という部分なんですか。
「そうだと私は信じてます。みんなが『愛』ないわけじゃないんですけど、私が『愛』は勝ったと思ってます」
トロフィーを得て。
「重いです。久しぶりにおっきいトロフィー持てて嬉しいです。去年は敢闘賞で小さいやつだったので、今回はこんなに大きなトロフィーを持てて本当に嬉しいです。この重みがすごく、私の『愛』がもっと強まると思います」
8年のキャリアでの栄冠、あらためてどんな気持ちか。
「そうですね。なんかユナイテッドナショナルのベルトを巻いたときももちろん嬉しくて、本当に最高だったんですけど、またリーグ戦っていうのは、こう、みんなで1つのベルトとは違う、いくつかあるうちの1つのベルトとは違って、このシングルの祭典で勝てたっていうのはまた違う喜びで、何でしょう、なんかマリーゴールドの、やっとちゃんと中心に立ててるっていう感じがしてます」
ロッシー小川代表

「はい今回はですね。1か月半にわたっていまして、ようやくね、最後に来て満員になったかなという感じなんですけど、まあ来年はもうちょっとコンパクトになります。今日ちょうど後楽園ホールから来年の日程いただきまして、9月19・20日の2日間、押さえたんですよ。まだ決定ではないですけど、それを最後の方に持ってって、 1 か月ぐらいでリーグ戦は終わらせようと思います」
青野選手が詩美選手に、弓月選手が桜井選手に挑戦表明していると。
「この後の大会って、まあ後楽園もあるんですけど、ビッグマッチは両国なんで、まあそこでね、2つのタイトルは、これはほぼ決定みたいな形になるんですけど。今度はもう両国に向かってね。進んでいかなきゃいけないんで。少しずつ他のカードも出していきたいと思います」
でもやっぱり優勝した青野さんにかかる期待っていうのは大きくなると思うんですけど。
「そうですね。奈七永の引退試合もそうですし、今回もそうですし。なんかそういう、さっき自分で言ってたようにね、旗揚げから皆勤賞でやってるんで、まあそういうものも含めて。まあ彼女はそういうものを持ってるかなっていうね。あの、やっぱり実力もね。備えてきたし。やっぱり両国でね、一皮むいてもらったらいいなという感じですね」
ただこれからだと思うんですが、それが両国のメインかなという感じですね。
「うーん、まだカードがね、全然、全部揃ってないんで。まあメイン候補であることは確か」
それ以外の候補も頭にあると。
「そうですね。はい、あります。まあたぶん団体のね一番のベルトなんで、まあ通常はメインなのかなっていう感じはしますね。はい、ありがとうございました」
DREAMリーグ
10点…ビクトリア弓月
9点…林下詩美、岩谷麻優
8点…天麗皇希、山岡聖怜
6点…Maria
3点…CHIAKI、瀬戸レア
STARリーグ
10点…青野未来
9点…桜井麻衣
8点…MIRAI、松井珠紗
7点…後藤智香、野崎渚
5点…ちゃんよた
2点…田中きずな

















