EVILが大声援浴びるも力尽きる TAKESHITAが平成生まれG1制覇一番乗り
17日、新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』有明アリーナ大会にてシリーズが閉幕となる。2025年の夏男はKONOSUKE TAKESHITAだった。
3団体所属かつ出身団体ではあらずも…TAKESHITA「プロレスラーになってよかった」
<第8試合 時間無制限1本勝負/『G1 CLIMAX 35』優勝決定戦>
[Bブロック3位]
〇KONOSUKE TAKESHITA
26分26秒 レイジングファイヤー→片エビ固め
●“キング・オブ・ダークネス”EVIL
[Aブロック1位]
※TAKESHITAが『G1 CLIMAX 35』優勝
セコンド介入をはじめとするヒール殺法でブロックを勝ち上がってきたEVIL。優勝決定戦も介入込みではあったが、正攻法でもTAKESHITAを追い詰めて見せる。裏EVILやサソリ固めで制覇に王手をかけたEVILに歓声が炸裂したが、TAKESHITAは耐え抜く。最後はTAKESHITAのレイジングファイヤーが炸裂し、EVILがマットに沈んだ。




大本命決勝と言えた「辻陽太vs.KONOSUKE TAKESHITA」が消え、EVILが進出。これはサプライズ的な展開でもあった。EVILは事前の応援投票でも上位からは程遠かった。

ところが一転、決勝進出となればEVIL支持の声に溢れる。新日本一筋で踏ん張って来たEVILに栄冠を期待したファンが上回った。
◤G1優勝決定戦カードが決定◢
EVIL
🆚
KONOSUKE TAKESHITA
#G1FINAL#G1CLIMAX35#njpw#カク投票\投票アンケート/
あなたの
📣応援選手(cheer)
👑勝利予想(winner prediction)は?— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) August 16, 2025
「EVILが負けて悔しい」「自分がこんなにEVILを好きだとは」という主旨の記載も実に多かったが、EVILが2025年のG1ファイナルをドラマチックにしたのだ。
そのEVILを破ってのTAKESHITAのG1制覇。マイクで「プロレスラーになってよかったです」と涙ぐみ、バックステージコメントでは「『G1 CLIMAX』の優勝、このために1年間、本当にこのために過ごしてきた」とする。新日本専属ではないためにTAKESHITAの新日本とのかかわりに辛口なファンも多いが、(DDT、AEW、新日本)3団体所属かつ出身団体ではあらずも、日本盟主団体でのリーグ戦制覇は格別であることを明言。偽らざる思いに違いない。
ひとつ、“外様”G1制覇時に“準優勝”レスラーが担う意味について触れたい。DDTを経由したレスラー制覇には、これまでケニー・オメガ、飯伏幸太がいる。それぞれの初制覇時には対角線に後藤洋央紀、ジェイ・ホワイトがいた。今回はEVILとなる。
リーグ戦前は“応援上位”ではあらずも実力派。しっかりと壁になって立ちはだかる準優勝者の顔ぶれもまた、G1の味わいでもあるのだ。

(マイク)マイク、バックステージコメントは公式より。
TAKESHITA「(※感極まった表情で)やっぱり…やっぱり…(※涙声で)プロレスラーになってよかったです(※大拍手&『TAKESHITA』コール)。俺が思うプロレスラーは、“夢を見るもの”“夢をかなえるもの”、そして“夢を与えるもの”です(※大拍手)。僕らリングに立ってる人間だけじゃない。(※客席全体を指さし)今日、見に来てくれた人たちも、(※カメラを指さし)配信で見てくれてる人たちも、みんなプロレスラーになれるんです(※大拍手)。でも…(※厳しい表情と口調になり)お前ら、よく聞けよ! そのプロレスラーの頂点に立ってるのは、この俺や(※大歓声&大拍手)。お前らの夢を俺に乗っけろ。俺がまだ見たことない景色、見せてやるよ(※大歓声&大拍手)。新日本プロレス、そして、世界のプロレス界、まだまだ俺が面白くしてやる(※大歓声&大拍手)。それが俺からのメッセージだ! From! THE! ALPHA!!(※大拍手)」
(バックステージコメント)
TAKESHITA「(※用意されたテーブルに着席して)言いたいことはリング上で言いましたし、試合で全て見せたつもりです。次は、2025年のこの『G1 CLIMAX 35』の王者として、そしてIWGP世界ヘビーの王者として、1.4(東京ドーム)のメインに立つと。それが今の自分のやるべき、進むべき道だと思ってるんで、近いうちに『G1』覇者としてザック・セイバーJr.に挑戦したいと思います。以上」
──TAKESHITA選手はこれまで誰も歩んだことのない道を歩んで、この頂点を掴み取ったと思います。ご自身の歩みをどう振り返りますか?
TAKESHITA「すごく順調のようで、苦しい13年間でした。ちょうど明日、8月18日、自分のデビュー記念日で、明日から14年目に入りますけど、また次の1年、どうやってプロレスファンをワクワクさせて、どうやって高みを目指していこうか、そればっかり考えてるんですけど、まずこの13年目の最っ大の目標、『G1 CLIMAX』の優勝、このために1年間、本当にこのために過ごしてきたんで。
去年はプロレスで初めて悔し涙を流しましたけど、今年は嬉し涙を流すことができました。それはこの1年、本当に、自分も頑張りましたし、たくさんの人に支えられて、ここにいるロッキーのヘルプも、いつもありました。世界中でヘルプしてくれてるんで。アメリカ、日本、そしてメキシコ。この1年、世界を僕たちで渡り歩いてきました。本当にロッキーにも感謝しています。(※ロッキーに英語で)感謝してるよ。ありがとう」
ロッキー「ありがとう。そしておめでとう」
──今日闘ったEVIL選手にはどういう感想を持ちましたか?
TAKESHITA「最高の相手でしたよ。うん、最高の相手。まあこれで、HOUSE OF TORTUREに特別な感情を抱くことはないけども、でもEVILは、俺が世界で闘ってきた強豪の中でも、最高な相手の一人でした」
──この年代では一番乗りで『G1』を獲ったことについては?
TAKESHITA「(※しばらく間を置いて)うん。僕を追いかけろとは誰も……僕も思わないし、僕は僕の道を行くんで。うん。確かに、僕たちの世代、おそらく“新世代”と言われる俺たちの世代が、これからプロレスを盛り上げなきゃいけないんですよ。たぶん、僕が優勝して『クソッ!』って思ってる選手もたくさんいると思います。でも、俺は、ずっとずっと強くあり続けるんで。それは、10代で自分デビューしたんですけど、10代でデビューした時から、それは背負ってるんで。“強さ”っていうのは。
僕が強くなくなった時、それは、プロレスをやめる時なんで。あと何年強くいれるかわかんないすけど、僕はプロレスラーでいる限り、強くあり続けるんで。誰でも来いよって。誰でもかかってこいって。いつもそれだけはブラさずに、自分の矜持を持ってリングに立ってます」
──『G1覇者』として、今後、どんなレスラー人生を歩んでいきたいですか?
TAKESHITA「この先どうなるかなんて、まだわかんないけど、少なくとも今この瞬間思ってることは、来年どうやってこの『G1 CLIMAX』を2連覇するか。もう今はそれを考えてます」
G1という新世代宣言の舞台。第1回G1決勝は蝶野正洋(27歳)vs.武藤敬司(28歳)を蝶野が制す
G1というと、やはり第1回(1991年)決勝が鮮烈。蝶野正洋(27歳)vs.武藤敬司(28歳)を蝶野が制している。闘魂三銃士時代の幕開けともなった。
新日本プロレスのヘビー級主要選手、清宮海斗、TAKESHITAを年齢順に並べてみる。
大岩陵平
誕生日 1998年11月7日(26歳)
成田蓮
誕生日 1997年11月29日(27歳)
ゲイブ・キッド
誕生日 1997年4月24日(28歳)
海野翔太
誕生日 1997年4月17日(29歳)
清宮海斗
誕生日 1996年7月17日(29歳)
KONOSUKE TAKESHITA
誕生日 1995年5月29日(30歳)
上村優也
誕生日 1994年11月18日(30歳)
辻陽太
誕生日 1993年9月8日(31歳)
デビッド・フィンレー
誕生日 1993年5月16日(32歳)
ウィル・オスプレイ
誕生日 1993年5月7日(32歳)
ジェイ・ホワイト
誕生日 1992年10月9日(32歳)
──平成元年 1989年(1月8日から)──
EVIL
誕生日 1987年1月26日(38歳)
SANADA
誕生日 1988年1月28日(37歳)
オカダ・カズチカ
誕生日 1987年11月8日(36歳)
ザック・セイバーJr.
誕生日 1987年7月24日(38歳)
鷹木信悟
誕生日 1982年11月21日(42歳)
内藤哲也
誕生日 1982年6月22日(43歳)
飯伏幸太
誕生日1982年5月21日(43歳)
棚橋弘至
誕生日 1976年11月13日(48歳)
平成生まれレスラーズが“第1回G1時の闘魂三銃士”年齢を越え始めている。そんな中で今回、平成生まれとしてTAKESHITAが制覇一番乗りを果たした。
ここ数年の新世代の勢いの筆頭格はTAKESHITAにあり、記者も開幕前に「今年はTAKESHITAしかいないでしょう」と取材仲間と談話していたところでもあった。結果がついてくる場としてもG1はグレードワンなのではないか。
とはいえ、3団体所属レスラーに先を越されたことで、新日本専属レスラー・新日本ファンには悔しさがあって当然であろう。層の厚い新世代が時代をつかみ取ることを願ってやまないし、その動向を追いかけることは大きな喜びとなっていく。

(大会結果)新日本プロレス ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 35 8月17日(日)有明アリーナ
■新日本プロレス ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 35
日時:8月17日(日)15:00
会場:東京・有明アリーナ 観衆6870人(主催者発表)
<第1試合 20分1本勝負>
●松本達哉
嘉藤匠馬
6分27秒 逆エビ固め
ゼイン・ジェイ
〇安田優虎
<第2試合 20分1本勝負>
小島聡
〇タイチ
7分14秒 デンジャラスバックドロップ→体固め
●村島克哉
真壁刀義
<第3試合 20分1本勝負>
マスター・ワト
〇YOH
矢野通
6分40秒 DIRECT DRIVE→片エビ固め
田口隆祐
●エル・デスペラード
YOSHI-HASHI
<第4試合 30分1本勝負>
●タイガーマスク
エル・ファンタズモ
ボルチン・オレッグ
6分58秒 エルボードロップ→片エビ固め
金丸義信
〇ドン・ファレ
SANADA
<第5試合 30分1本勝負>
〇上村優也
海野翔太
棚橋弘至
8分24秒 カンヌキスープレックスホールド
●ジェイコブ・オースティン・ヤング
カラム・ニューマン
グレート-O-カーン
<第6試合 30分1本勝負>
●永井大貴
高橋ヒロム
辻陽太
鷹木信悟
10分10秒 ドリラキラー→体固め
外道
石森太二
〇ドリラ・モロニー
デビッド・フィンレー
<第7試合 30分1本勝負>
●ハートリー・ジャクソン
藤田晃生
大岩陵平
ザック・セイバーJr.
10分59秒 地獄の断頭台→体固め
DOUKI
SHO
高橋裕二郎
〇成田蓮
<第8試合 時間無制限1本勝負/『G1 CLIMAX 35』優勝決定戦>
[Bブロック3位]
〇KONOSUKE TAKESHITA
26分26秒 レイジングファイヤー→片エビ固め
●“キング・オブ・ダークネス”EVIL
[Aブロック1位]
※TAKESHITAが『G1 CLIMAX 35』優勝

















