髪賭けたCHIAKI覚悟のワールド戦 青野未来「教えてもらいました」V2
23日、マリーゴールド『New Years Golden Garden2026』後楽園ホール大会が開催された。セミ・メインは“挑戦資格”が問われた一戦となる。
黒きダークネスか赤き王道か。旗揚げ後初の“アクトレス出身”同士のワールド戦
<第7試合/マリーゴールド・ワールド選手権試合(挑戦者CHIAKIについては敗者髪切り戦)>
〇青野未来
17分27秒、レッドセンセーション→片エビ固め
●CHIAKI
※青野が2度目の防衛に成功。CHIAKIは髪を切る
CHIAKIのセコンドであるダークネスレボリューション勢が介入。さらにはレフェリーのブラインドを突いての椅子攻撃。ヒールファイトがこの日も炸裂するが…

一方で、試合後に青野が「汚いやり方だけじゃなく、私の隙を探して、本当に自分なりに考えての『どんな手でも』だったのかな」と口にした。気迫をみなぎらせるCHIAKI。

強烈なシットダウン式パワーボムなどで青野を追い込んでいく。

それでも折れることがなかった青野がレッドセンセーションでCHIAKIをマットに突き刺し、2度目の防衛を果たす。

ワールド王座の“挑戦資格”が問われたメインだった。何かシングル実績を残したわけではないCHIAKI(ただしタッグは2度戴冠)は、まず青野とのシングル戦実現にこぎつける。本命がワールド戦となるCHIAKIは前哨戦でやりたい放題。前哨戦が組まれない日は乱入して青野を挑発だ。ついには直前会見で青野の髪を切る暴挙、加えて自身は髪を賭けると宣言。「王座」と「挑戦者の髪」が賭けられるカベジェラ・コントラ・カンペオナートとなる。
敗戦という現実を突きつけられたCHIAKIは混乱するも、野崎渚に促されリング中央で青野に髪を切られる。頭頂部をザックリひと切りした青野は「もうこれでいいよ。お前の覚悟は見せてもらった。だから今度は、お前の得意なタッグマッチで勝負してやるよ」と言い放つ。それでもハサミ、バリカンで髪切りをつづけるCHIAKI。青野の制止を振り切り、観客の「もういい」連呼を無視した。控室ではさらにバリカンを入れる。
エンディングまで含めた一連に「青野、CHIAKI、観客の三者の思い」が生々しく交錯する。完全決着のために行われるというよりも、王座戦に持ち込むための髪切り。それが現実になったときにこうなるのかという一回性が繰り広げられていく。
もちろんSNS上にはキリトリ情報から「なぜリング上で坊主にしない」「わかってない」というコメントが散見された。バズらせることだけを考えればそうかもしれない。ただ、マリーゴールドは抗うように“会場プロレス”“映像プロレス”に徹する。
選手の素の感情のままに展開させたことでの段階的髪切り。バックステージで青野は「CHIAKIのおかげ? 感謝はしてないけど、教えてもらいました」とする。
黒きダークネスか赤き王道か。戴冠や勝利へのアプローチはそれぞれだ。ただ、思いの結晶が旗揚げ後初の“アクトレス出身”同士のワールド戦を生んだ。ワールド戦でスターダム出身選手も大物フリー選手もいなかったのは初めて。CHIAKIも青野もファンも、この大会で抱いた感情を胸に今後へと向かっていく。
(マイク)
リングアナが「髪切り儀式を行います」とすると、CHIAKIが興奮して青野の胸倉をつかむ。そこに野崎渚が割って入る。
野崎「(CHIAKIを落ち着かせようとする)CHIAKI、わかるよ、その気持ちわかるけど、お前負けたんだよな。わかってる? 潔くさ、切ろうよ」
覚悟を決めたCHIAKIがリング中央にあぐらをかいて座る。観客拍手。松井珠紗がハサミを青野の足元にほおり投げる。青野がCHIAKIの頭頂部の髪を握りハサミで切る。

青野「CHIAKI、もうこれでいいよ(観客拍手)。お前の覚悟は見せてもらった。だから今度は、お前の得意なタッグマッチで勝負してやるよ」
CHIAKI「タッグは俺らの聖域だよ。次はお前に恥かかせてやるからな」
CHIAKIが自身の髪に数か所ハサミを入れる。さらにバリカンを手に持つと青野が止めようとする。振り切ってバリカンを自身の頭に入れるCHIAKI。観客「もういいよ」。青野をひと睨みして引き揚げる。リング下で野崎が抱きしめる。

青野「あんなやつとやっても、このベルトの価値は1ミリも上がらないと思って、タイトルマッチなんてやりたくなかった。だけど、あいつが賭けた、この思い(と手にした髪の毛を掲げる)、この覚悟は伝わったよ。ほんの少しだけだけど、このベルトも輝いたと思う。だから、この2度目の防衛、これに誇りを持って、私はもっともっと上、もっともっとこのベルト輝かせていくんで、みなさん応援よろしくお願いします(拍手)。そして無事、あの、あの…(「チンピラ」「粗大ゴミ」「コソ泥」呼ばわりするのを踏みとどまって)CHIAKIからしっかり勝ったんで、私は私らしく、これからも王道を進みたいと思います。まあ、あのCHIAKIもきっと晴れやかな気持ちになるだろうし、これからまた、もっともっとマリーゴールドは盛り上がっていくんで、みなさん期待しててください(ミクコール発生)」
青野がシャインフォーエバーマリーゴールド締め。
(バックステージ)
CHIAKIはバックステージに登場するや、つづきのバリカンを何度か入れて、無言で控室に消えた。


青野「ワールド王座、2度目の防衛に成功しました。こんな形でタイトルマッチするなんて思ってなかったけど、でも私はCHIAKIの髪の毛、こんな汚いやつの髪の毛なんてと思ったけど、やっぱり同じ女として、アイツにとっての大事なものを結果的には賭けてくれたと思っています。だからこの試合を誇りに思って、そしてこの覚悟に負けない覚悟を持って、このベルトをもっと輝かせていきたいと思います。今回、私らしくなくなったと思ったけど、これも自分だと自分を受け入れて、そしていろんな自分を出していくのがいいのかなと、CHIAKIのおかげ? 感謝はしてないけど、教えてもらいました。これからもいろんな私を見せて、そして私らしく突き進んでいきます。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました」


この一戦やったことに後悔はないはいですか。
青野「はい、ないです。そうですね。後悔はないし、むしろ今はやれてよかったと思ってます」
いつもと違いましたか、CHIAKI選手。
青野「そうですね。どんな手を使っても…っていうのはCHIAKIの汚いやり方だけじゃなく、私の隙を探して、本当に自分なりに考えての『どんな手でも』だったのかなって少し思いました」
この形式含めて賛否両論もしかしたらあったかもしれないけど、もう全部受け止める。
青野「そうですね。ここまでの覚悟を見せてくれなかったら、私はCHIAKIとやる気、なかったんで。そういう部分では、CHIAKIに私が動かされましたし。本人が覚悟を持ってやったことなので、私は、こういう形もありなのかなとは今は思ってます」
髪の毛にハサミを入れたときにはどんな。
青野「嫌でしたね。もうやる前は自分で言ったんだから、しっかり坊主にしてやろうって思ってたんですけど。それは闘いで私はわかったから、だからもう髪の毛なんていらないと思ったし。本当にこれだけで、これだけで十分だったんで」
試合終わったときに「王道を行く」と。青野さんの中での王道っていうのは。
青野「そうですね、やっぱりまっすぐに。私は自分のまっすぐさは自負しているので。このまままっすぐ。そして今日みたいなCHIAKIとかダークネスとか、そういうまあ、『悪』そういうのにも負けない。そういうやつらに勝ってこその王道なのかなと思います」
ビクトリア弓月「思い伝わった」V4達成 敗れた後藤智香も凱旋前急成長
<第6試合/ユナイテッド・ナショナル選手権試合>
〇(王者)ビクトリア弓月
16分54秒、ビクトリー・サンセット→片エビ固め
●(挑戦者)後藤智香
※弓月は4度目の防衛に成功
いつもは笑顔と元気にあふれる後藤だが、この日は神妙な表情中心でタイトル戦に臨む。

後藤はパワー殺法を全開。冒頭からGCS、場外ジャイアントスイング。終盤にアルゼンチン。

さらに立ち上がる、立ち向かう後藤の姿にゴチカコールの大合唱。

後藤を黙らせるスーパーキック連打からビクトリー・サンセットでフィニッシュ。弓月がV4を果たす。

とはいえ後藤の闘志は消えず、強い視線を弓月に向けていた。

ユナイテッド王座の“挑戦資格”が問われたセミだった。複数大会でのマイクアピールにより、後藤は強行突破。公式にユナイテッド戦を組ませてみせる。ただ、「ワールド戦を希望するも当日に観客支持が得られずノンタイトル」という“前科”がある後藤だ。観客はどうしてもシビアになる。
1・3大田区以降は林下詩美に師事。後藤はパワー殺法に磨きをかけているが、現時点の持ち技を総動員するような闘いぶりだった。冒頭からGCS、場外ジャイアントスイング。終盤にアルゼンチン(1回失敗するも諦めず)。ヒップ攻撃もバリエーションを披露する。
ゴチカコールは「いけるんじゃないか」という熱を帯びていた。振り切って防衛した弓月は「闘ってみて本当にゴチカの思い、めちゃめちゃ受け取りました」とした。後藤はここまでのキャリアでのベストバウトを叩き出す。
まだまだ雑なところさえも前向きなガムシャラに感じられた。観客と一緒に走ってこそプロレスだが、そのゴチカ版をつかむ寸前まで来ているのではないか。3・15荒川大会を控えての凱旋前急成長となる。
それでいて弓月は再挑戦条件として「腹どうにかしてからな」と提示。お互いを認めているからこそのやりとりだが、後藤は「(腹は)ゴチカのチャームポイントだ」と斜め上の返答。『増量』の答えは、あっち(怠惰)かこっち(努力)か。
(マイク)
弓月「4回目の防衛に成功しました~(拍手)。おいゴチカ、なに笑ってるんだよ。そうだね(ゴチカの健闘を称える声)みなさんの言う通り、会見のときとか正直、どれくらい本気で獲りにきてんだかよくわかんなかったけどさ、今日闘ってみて本当にゴチカの思い、めちゃめちゃ受け取りました(拍手)。またいつでもこのベルト狙いに来てください。まあ、この…立て(と腹をつかむ)。このブニョブニョの腹、どうにかしてからな」

後藤「ゴチカのチャームポイントだ。ゴチカはめげないし、逃げないし、ブレないし、諦めな~~~い!!」
ゴチカコール。
後藤「いつでもいいって言ったからな」
弓月「アハハ」

(バックステージ)
弓月「本当にね、マイクでも言った通りゴチカがどういうふうに、どんな気持ちで今日来るのか心配だったんですけど、このベルトに対する思いというかすごい薄っぺらい気がして。でもいざやってみてゴチカが、凱旋でベルト持って帰りたい、その思いが今日1番伝わりましたし。きっとゴチカもタイトル戦線に絡む思い…またこのベルトも狙ってきてくれると思いますので、今後のゴチカにも期待したいと思います。マリゴでユナイテッドが一番面白いってところをこれからも見せていきます」

後藤「ユナイテッドのベルト、獲れなかった。ゴチカが増量だけじゃない、体重だけじゃない、増量もパワーも勢いも感情も全部増量MAXでビクトリアに挑みました。増量だけじゃ敵わないんだっていうのをしっかりと感じました。でもゴチカは逃げないし、めげないし、諦めないし、ぶれない。もっともっともっとみんなが認めるほどしっかりとパワーをつけてでっかくなってやります。そして来月3月15日、凱旋という意味、叶えられなかったけど、でもゴチカがきょう残したこの力強いパワーを地元に持ち帰って、荒川大会、ぶちかましたいと思います。ビクトリア弓月、いつでも来いって言ったからな。行ってやるからな。ちゃんと守っとけよ」
(大会結果)マリーゴールド New Years Golden Garden2026 2月23日(月祝)後楽園ホール
■マリーゴールド
New Years Golden Garden2026
日時:2月23日(月祝)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆895人(主催者発表)
<第1試合/タッグマッチ>
南小桃&●山﨑裕花
12分15秒、RISEAOKIクラッチ
〇山岡聖怜&心希
<第2試合/3WAYマッチ>
〇橘渚
9分27秒、三角跳びクロスボディ→エビ固め
●メガトン
※もう一人は石川奈青
<第3試合/3WAYマッチ>
〇林下詩美
8分4秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド
●越野SYOKO.
※もう一人はハミングバード
<第4試合/初代3Dトリオス王座決定トーナメント決勝戦>
桜井麻衣&翔月なつみ&〇山中絵里奈
13分12秒、ウルカープレス→エビ固め
野崎渚&松井珠紗&●瀬戸レア
※桜井組が初代王者チームとなる
※山中はタッグ名を「La vie en rose(ラヴィアンローズ)“バラ色の人生”です!」と発表
<第5試合/スペシャル・シングルマッチ>
〇岩谷麻優
13分23秒、ドラゴン・スープレックス・ホールド
●凛
(マイク)
マユコール発生。
岩谷「新宿FACEにお越しのみなさん、コンバンワ~!!」
観客ザワザワ。コウラクエンコール。
岩谷「後楽園大会にお越しのみなさん、コンバンワ~。今日はお越しいただきありがとうございました。凛ち~ゃん、最後に、引退前に闘えてよかった。引退するために復活したのかな。すごいファン思いのいい子ですね。なんかさ、ブランクがあると思ってたから甘く見てました。けどえぐいね。フットスタンプ、ウンチ出たかと思った(観客笑い)。マジやばかった、ホントに。みんな(お尻を)見んといて。でも引退前に麻優と闘いたい、麻優に憧れてるって言ってくれて、本当にそれをデビューのときからずっと今まで言ってくれてめちゃくちゃ嬉しかった。本当にありがとう(拍手)。マジで最後に闘えてよかったです。これからも頑張ってください。ありがとうございました(拍手)」
観客リンコール。
凛「今日はマリーゴールド初参戦させていただきました。本当にありがとうございます。そして麻優さん、このカードを叶えてくれて本当にありがとうございます。麻優さんが本当に大好きで、憧れてて、引退してもずっと麻優さんの追っかけします。だから、麻優さんにもう一つワガママ言っていいですか。自分、5月5日にマーベラス横浜BUNTAIで引退するんですけど、そこでタッグ組んでもらえませんか。私の最後のワガママです」
岩谷「今日が最後じゃないの?」
観客マユコール。
岩谷「凛ちゃんと麻優のタッグ。えっ、引退試合ってこと、それが? で、タッグ組むの? え、それ最初に言ってくれたらさっきマイク変えたのに(観客笑い)。えー、でも、5月5日はスケジュール空いてますか?(と本部席を見る) 空いてるって。うん、もちろんです」
ダダをこねるように喜ぶ凛。
岩谷「じゃあわかった、5月5日ね、ゴールデンウイークやんね。1週間で6試合くらいあるじゃん。えー、ここのみんな拍手してくれたってことは、この2人の最後のタッグ、見に来てくれますか?(観客「オー」) じゃあオフィシャルのカメラさん、全員映しといて確認するから。じゃあ今日シングルで闘って、次タッグ組むということで、えっと『ブルーマリン(Blue MaRine)』やったっけ、タッグ名。最後5月5日、マーベラス横浜BUNTAI、ブルーマリンで組みます。応援よろしくお願いします。ありがとうございました!!」
(バックステージ)
岩谷「凛ちゃんと最後のシングルマッチ終わって、凛ちゃんと最後の闘いだと思ってたんですけど。最後のわがまま、5月5日凛ちゃんの引退試合で、次は組むことになりました。今日がね交わるの最後だと思ってたんで、個人的には感慨深いなと思ってたんですけど、次もあるんかいって(笑)。でも嬉しいですね。きょう闘って、凛ちゃんはちょっとだけ休業してて、ちょっと衰えてるのかなと。前よりお顔も丸くなってね、ブランクあるかなと、動きもどうかと思ってたんですけど、なんの心配もなかった。やっぱプロレスラーってすごいですね。まあ今日は勝って、次は凛ちゃんの引退試合。ブルーマリンで組んで最高の引退試合にしていきたいなと思います。ありがとうございました」
凛「まずはマリーゴールド、小川さんこのカードを組んでくださって本当にありがとうございます。最後の願いシングルマッチを叶えてくださいました。やっぱり岩谷麻優越えはできなかったです。それだけ麻優さんが強いってことなんですけど、悔しいけど、すっきりしたようなしてないような気持ちですね。引退しても麻優さんの追っかけ続けるんで、それが私の楽しみになるんで。まああとは、最後の引退試合、麻優さんしか浮かばなくて、今回もお客さんが見たいというカードだったと思うし、やり残したことがあるならブルーマリン。タッグと思ってたんで、麻優さんしかいないと思って。小川さんもOKって言ってたんで決定です。ありがとうございました」
<第6試合/ユナイテッド・ナショナル選手権試合>
〇(王者)ビクトリア弓月
16分54秒、ビクトリー・サンセット→片エビ固め
●(挑戦者)後藤智香
※弓月は4度目の防衛に成功
<第7試合/マリーゴールド・ワールド選手権試合(挑戦者CHIAKIについては敗者髪切り戦)>
〇青野未来
17分27秒、レッドセンセーション→片エビ固め
●CHIAKI
※青野が2度目の防衛に成功。CHIAKIは髪を切る
















