ウルフ・アロンが口にした内藤・オカダ戦 会見にあふれた信念と謙虚さ
23日、新日本プロレスが記者会見を生中継し、ウルフ・アロンの入団を発表した。柔道2021年東京オリンピック100キロ級金メダリストのプロレス転向は大きな話題となっている。
ウルフ・アロン「大学生の頃からワールドプロレスリングを観るのが楽しみだった」
世間的にはオリンピック出場の方がもてはやされるかもしれないが、アロンはプロレスへの憧れを実に素直な言葉であらわした。「大学生の頃、録画した『ワールドプロレスリング』を観るのが毎週日曜日の楽しみで、選手のみなさんが裸一貫で闘っているカッコよさ、また柔道とは違った見せ方に魅力を感じ、いつか柔道で思い残すこと、やり残すことがなくなったらプロレスをやりたいと思っていました」。
「『なぜプロレスを?』と言われたら、好きだから」
東京五輪の柔道100kg級金メダリストのウルフ アロン選手が、新日本プロレスに電撃入団!
デビュー戦は1.4東京ドーム大会に決定!!
【6.23緊急会見】https://t.co/k7M1TLVQSU#njpw #njWK20 pic.twitter.com/FbFqD2oEyr
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) June 23, 2025
さらには「『なぜプロレスを?』と言われたら、好きだからです。試合前、試合、試合後、すべての生き様を見せるのがプロレスだと思っています。また、ウルフ アロンという私を表現できるのもプロレスだと思っています」と説いた。どこまでもナチュラルである反面、「プロレスこそがキング・オブ・スポーツである」とまでは言わないバランスの良さに舌を巻く。トーク慣れしているのは間違いないのに、プロレスに染まり切っていないアウトプットが絶妙ではないか。
プロレス転向の際の課題についての語り口も冷静だ。「プロレスラーとしてはゼロの状態からのスタートです。この半年間の過ごし方を入念に考え、1秒1秒をムダにすることなく全力で挑ませていただきます」とし、具体的には受け身ひとつでも違いがあるとする。「前方回転受身に関しては、やっぱり柔道と似たところがあって、動きとしてやれている部分はあるんですけど、本当にうしろ受け身っていうところですね。柔道であれば、そのままうしろに倒れる受け身になるんですけど、プロレスのほうの受け身だと、少し足を抜くようなかたちになるので。いままでその柔道でしたことがない受け身っていうところで、少し違いがあるかなというふうには感じています」
謙虚一辺倒のようでいて、けっして長いものに巻かれない様子もあった。『ワールドプロレスリング』で心を動かされた場面とは?
アロン「いま横に棚橋(弘至)選手がいる中、ちょっとたいへん申し上げにくいのですが、2016年の6月の大阪での、内藤(哲也)選手とオカダ・カズチカ選手の戦いに……、(棚橋に)すみません、たいへん申しわけありません(苦笑)。
二人の、なんていうんですかね、身体だけじゃなく気持ち、もうすべてがぶつかってる。 あの試合を見て心を動かされましたし。やっぱり、そのときは柔道をやってましたけど、モチベーションにはつながってたなと。柔道をやっていく上でものモチベーションにはつながったなというふうに覚えています」
会見はセレモニー的な面も多分にあるが、こんなにも登場人物を浮き彫りにしてしまうものなのか。いやまさに、プロレスがそういうジャンルなのだ。行間に垣間見えた強さや感情でボクらはいくらでもゴハンをおかわりできる。試合も会見もそれは同じだ。
ライオンマークの前にウルフが立った日。あふれまくりの信念と謙虚さは、まるで「さりげなく背負った」かのようだった。イッテンヨンでのプロレスデビューへの期待を、会見がこれ以上なく高めている。
オカダ・カズチカ、内藤哲也が去り、棚橋も社長に専念となる。有力選手が次々と去っていく新日本に、柔道金メダリストがデビュー。プロレス界という筋書きのないドラマは、また刺激的な展開を産み落とした。
金メダリストのプロレス転身を各紙・各局が報道。“世間”にもプロレスを届ける
2026年1月4日の東京ドーム大会では、棚橋弘至の引退試合とともにウルフ・アロンのデビュー戦が決定。実に22年ぶりとなるイッテンヨンの全国ネット放送を、テレビ朝日は早くも予告した。
会見の模様はテレビ朝日の「報道ステーション」のみならず、フジテレビ系「Live News イット!」、NHK「おはよう日本」、日本テレビ系「DayDay.」、TBS「THE TIME,」などで取り上げられた。転向により、“世間”にプロレスが届けられた。
スポーツ紙朝刊の一面もあるかと思われたが、大谷翔平選手がほぼ独占。

夕刊でプロレス情報のカバー率が高い東京スポーツは一面報道。

なお、27日のテレビ朝日「報道ステーション」では松岡修造さんによる独占取材が放映される。
ドーム大会を“2枚看板”にするため棚橋弘至戦はなし? ファンが予想するデビュー戦相手は
会見中には棚橋が引退試合でアロンと対戦する確率はあるのかが問われる局面も。棚橋は「別々にした方がいいんじゃないですか」と、やんわりドーム大会“2枚看板”の意向を出す。
ファンが予想するデビュー戦相手は?
ウルフ・アロンのプロレスデビュー戦。対戦相手となってプロの洗礼を浴びせるのは?
(他選手はリプ欄で)#ウルフ・アロン #njpw #カク投票— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) June 23, 2025















