玖麗さやか「人に笑われるような夢でも叶う」 魂宿らせコズエン解散阻止
スターダム4・26横浜アリーナ追っかけ大会レポートとなる。『ALL STAR GRAND QUEENDOM 2026』横浜アリーナ大会が26日、開催となった。
敗者引退マッチも沙弥様ブレイクも昇華…神興行でスターダムが国内ナンバーワンに意欲
<第9試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
[第20代王者]●上谷沙弥
27分5秒 ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
[挑戦者]〇玖麗さやか
※上谷が10度目の防衛に失敗、玖麗が第21代王者となる。
1年前に引退した中野たむ(上谷との敗者引退マッチで敗退)を想起させる“魔法の杖”。手にした玖麗の入場に会場がどよめく。

試合序盤こそ上谷が攻勢だったが、何度も反撃を繰り返す玖麗が実に頼もしい。視線はしっかり上谷を捉えていた。

ビッグマッチ経験に富む上谷の技のバリエーションは無限だ。玖麗は何度もマットに突き刺され、蹴り抜かれてしまう。

中野流のバイオレット・シューティングを連発した玖麗。しかし、ここまでは以前の試合でもやったこと。決意を込めたかのようにコーナーに目をやる。

かつて上谷が繰り出していたファイヤーバード・スプラッシュを敢行。上谷から3カウントを奪取。

“コーナーに目をやる”…そのとき思わず記者は「宿ってますね」と、隣の観戦仲間に声をかけた。玖麗は、けっして慌てることなく自身のゾーンに入ったかのよう。この日は観客席にての取材としていたのだが、観戦仲間も「宿ってるね」と返す。コーナーに近づいていく時点で、同じように感じたのだ。
フィニッシュ前の絵力という点では、2025年10月26日、両国国技館(vs.岩谷麻優)でのイヨ・スカイ、手を合わせての祈りを思い出す。あの日のイヨのように、玖麗はコーナーへと登っていく。
直後に玖麗からファイヤーバード・スプラッシュが繰り出される衝撃。確かに小さな体で相手にダメージを与えるには、人よりも飛ぶしかない。それが中野流そのものだが、回転を加えていくとなると上谷流だ。ファイヤーバードはいわば、敗者引退マッチも沙弥様ブレイクも物語として昇華させるものとなる。
「コズエンを懸ける」と、玖麗はこの試合に“負ければCOSMIC ANGELS(所属ユニット)解散”を掲げていた。玖麗はワールド・オブ・スターダム初戴冠。中野の、そしてプロレスラーとしての魂を宿らせた勝利に思えた。戦前には「上谷への挑戦資格」を問われたところもあったが、玖麗がひっくり返す。
横浜アリーナは8015人(スターダム史上最多)を動員し、敗者引退マッチを行った1年前の7503人を越える。中野が去っても、上谷のプロレス大賞MVP受賞、次世代の台頭、フワちゃん再デビューと新しいファンを引っ張り続けるスターダム。それでいで、この日も中野を想起させるものがあったように、軸にあるものは大切にしつづけてもいる。

語り継がれる名勝負がど真ん中にあったはずのジャンルは、オンライン&SNSに飲まれつつある。新しい情報が打ち寄せ、追いかけることが目的化しがちだ。プロレスの記録や記憶にスポットを当て直すことはできないのだろうか。
挑戦を諦めてはならないということだろう。コンサート会場を思わせるステージセットと照明は、非日常空間をつくり出していた。今年は新日本プロレスが久々に東京ドームを満員にしたが、スターダムからも改めて“新日本に追いつき追い越せ”を感じずにはいられなかった。国内ナンバーワンへの意欲にあふれた神興行となっている。
(メイン試合後のマイク)
玖麗「上谷沙弥から玖麗さやかが勝ちました!! 上谷沙弥、あなたが誰も成し遂げられると思わなかったような夢、口に出す人もいなかったような夢を、次から次に叶えていく姿、その姿を見て、私も堂々とここに立てました。ありがとうございました」
上谷沙弥「沙弥様の、その赤いベルト。少しの間だけお前に貸しといてやるから。大切にしとけよ。私がすぐ奪い返しに行ってやるよ」
上谷が引き揚げていく背中をカミタニコールが後押しだ。
玖麗「人に笑われるような夢でも、叶わないって言われる夢でも、口に出してそれに向かって一生懸命頑張れば、夢は叶うんだって…今日私が証明しました。私はやっぱりプロレスが、スターダムが大好きです。ありがとうございました!!」
(PPV見逃し配信)スターダム ミツカン フルーティス presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2026 4月26日(日)横浜アリーナ
PPV
視聴チケット価格 4,400円(税込)※別途システム手数料220円
視聴チケット販売期間
2026年3月15日(日)10:00〜 2026年5月13日(水)19:00まで
国内:https://mystardom.wwr-stardom.com/6677355849/
Overseas:https://intl.stagecrowd.live/6669392386/
(大会結果)スターダム ミツカン フルーティス presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2026 4月26日(日)横浜アリーナ
■スターダム
ミツカン フルーティス presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2026
日時:4月26日(日)15:00
会場:神奈川・横浜アリーナ 観衆8015人(満員/主催者発表)
<第0-1試合 シングルマッチ 15分1本勝負>
〇さくらあや
10分12秒 ジャーマンスープレックスホールド
●古沢稀杏
<第0-2試合 タッグマッチ 15分1本勝負>
鉄アキラ&●金屋あんね
6分6秒 腕ひしぎ逆十字固め
〇浜辺纏&虎龍清花
<第0-3試合 ハイスピード6WAYバトル 15分1本勝負>
●水森由菜vs向後桃vsレディ・Cvs稲葉ともかvs〇ジーナvsタバタ
※6分55秒 サンダーロール
<第1試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負>
●なつぽい
10分14秒 伊藤クラッチ
〇伊藤麻希
<第2試合 ガントレットタッグマッチ>
退場順
①月山和香&梨杏:○星来芽依(1分25秒、流れ星)●梨杏
②吏南&稲葉あずさ:○スターライト・キッド(3分20秒、エビ固め)●稲葉あずさ
③スターライト・キッド&星来芽依:○妃南(4分52秒、マッドスプラッシュ→片エビ固め)●星来芽依
④壮麗亜美&妃南:○飯田沙耶(3分34秒、ラリアット→エビ固め)●妃南
⑤飯田沙耶&ビー・プレストリー:○葉月(3分35秒、葉・月ストラル)●飯田沙耶
勝者組:葉月&コグマ
<第3試合 フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
〇八神蘭奈
8分11秒 多恵ROCK
●儛島エマ
<第4試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負>
〇フワちゃん
16分56秒 直伝、葉・月ストラル
●安納サオリ
<鹿島沙希引退セレモニー>
有田哲平さんからビデオメッセージ、憧れの新日本プロレス石井智宏から花束贈呈
<第5試合 スペシャルハードコアタッグマッチ 30分1本勝負>
〇鈴季すず&山下りな
19分41秒 ジャーマンスープレックスホールド
舞華&●HANAKO
<第6試合 IWGP女子選手権試合 60分1本勝負>
[第6代王者]〇朱里
17分19秒 グラウンド式朱雀
[挑戦者]●メーガン・ベーン
※朱里が3度目の防衛に成功
<第7試合 ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
[第36代王者組]●刀羅ナツコ&琉悪夏
23分19秒 天聖→片エビ固め
[挑戦者組]AZM&〇天咲光由
※刀羅&琉悪夏が6度目の防衛に失敗、AZM&天咲が第37代王者組となる
<第8試合 ワンダー・オブ・スターダム選手権試合30分1本勝負>
[第25代王者]●小波
18分7秒 リストクラッチ式バックドロップホールド
[挑戦者]〇羽南
※小波が5度目の防衛に失敗、羽南が第26代王者となる
<第9試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
[第20代王者]●上谷沙弥
27分5秒 ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
[挑戦者]〇玖麗さやか
※上谷が10度目の防衛に失敗、玖麗が第21代王者となる。

















