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前田日明

揉めるんだったらオレが揉めればいい 第1次UWFの記憶【週刊 前田日明】

前田日明

山崎「藤原さんとのスパーリングがUWFになった」 前田「オレと藤原さんから始まった」

 イベントは希望者3ショットタイムを経て、藤原喜明が加わった。花道ではなくステージ背面から破天荒に入場。

 話は新日本プロレス時代に戻る。

山崎「先に『お願いします』と言わないと、藤原さんとスパーリングできませんでした。そうすることが強くなる道と思ってましたから。藤原さんとスパーリングしていた人がUWFになったんです」。

藤原「大人気だった? レスラーには人気あったけど、お客様にはあんまり。(この日はバレンタインデーだが)チョコなんかもらったことないよ」。

 自身のシモネタまじえたトークに爆笑する若い女性を藤原がいじる。

藤原「どういう意味で笑ってるんだ、オイ!? シモネタはみんな共通だから(という考えで自身は織り込むようにしている)。喋るときっていうのはな、お金とか、男女とかがいいんだよ。もっとおおらかに生きていきたいよな」。

前田「スパーリングって、そもそもオレと藤原さんからやりはじめたからね(カクトウログ註:リング上での定例でのスパーリングという意味かな?)」。

花束嬢事件列伝 アンドレ・ザ・ジャイアントが花束嬢の両足をつかんで・・・

山崎「アンドレ・ザ・ジャイアントで覚えているのは、外人が(入場は)先に入るでしょ。お酒を飲んでてイノキボンバイエ(アントニオ猪木のテーマ曲『炎のファイター』)でノリノリになって、花束嬢の両足をつかんで逆さにしちゃう。スカートの中が生中継で全部見えちゃって」。

藤原「大阪かどっかでよ、レスラーが花束嬢をパーンとやったらカツラが落ちて、それが男でさ、みんな腹抱えて笑ったよな」。

トーク定番質問「対戦した中で一番強いプロレスラーは誰」 三者三様の回答

ファンからの質問「対戦した中で一番強いプロレスラーは誰ですか?」。

藤原「弱いヤツはいない。ついていけないヤツはスグやめていくからな」。(カクトウログ註:この手の質問への回答にはいろいろ角が立たないよう藤原はいつもこのロジックで答えている)

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前田「(引退試合の相手となった)アレキサンダー・カレリンですね。ゴリラです」。

山崎「ボクの右に2人いるじゃないですか。猪木さんからフォールを取った話? 猪木さんが辞められる前に3本勝負の1本目に取って。猪木さんの生涯の最後の3カウントだそうです」。

藤原「猪木さんは夜、ずいぶんフォールされてたよ。いろんな人に(笑)」。

付き人制度があって礼儀作法を学ぶ 山崎「ボクらはそこまで行き届いてなかった」

山崎「付き人制度があって若い人は礼儀作法を学ぶんですよ」。

前田「UWFでも、ちょっと・・・という人間になったという人もいるよね」。

山崎「UWFになって人としての育成を怠った点はあると思います。ボクには山本小鉄さんや藤原さんが教えてくれた。(団体を軌道に乗せることに必死で)そこまで前田さん高田さんボクらは行き届いてなかった。藤原さんはスパーリングでも自分のカラダを犠牲にしてボクらを育ててくださいました」。

前田「また年内にアウトサイダーを何とか復活させて・・・やりたいですね」

 カール・ゴッチとの思い出話にも花が咲く。ゴッチのトレーニング地獄からエスケープするために、藤原は「もう無理です」という縁起がうまかったのだという。真似しようとした佐山も前田も「演技だろ」とゴッチには許されなかった。

藤原「締めの挨拶? ・・・三角絞め!!」。

山崎「ボクが知らない話も聞けて、2人には感謝しています。ありがとうございました」。

前田「また年内なんとかアウトサイダーを復活させてやりたいですね。朝倉兄弟(アウトサイダー出身の朝倉海・未来が総合格闘技RIZINで活躍)のほかにも『コイツおしかったなァ』というのがあと5人はいた。続きができれば」。

いつだって前田は語りかけている 踏み出すことに早すぎも遅すぎもない

 前田への尊敬の念といい、(後輩への)人としての育成を怠った発言といい、山崎の人としての姿勢が溢れるやり取りが随所に。そういった役回りに山崎が回ったため、前田も安心して過去をポジティブに語ってみせたイベントではなかったか。前田は前田で複数の自身の語り方を持っており「自分のことは好きとか嫌いというよりも、うまく付き合っていくしかしょうがないじゃん」と達観している面はあるのだ。

 前田トークに藤原の出演は定番化。「前田vs.山崎」のトークシングルマッチは2回目。第1次UWFで前田が率いたという歴史によって、今回の2者との絆が強固なものとなっている。ボクらもこの3人がいてプロレス界と強く結びつけられたのではないか。

 トークのハイライトとなったように、第1次UWFが新日本プロレスに“リターン”したのは前田26歳のとき。前田はアウトサイダー活動の継続も口にした。これがあるからファンは前田を追っかけるのだろう。いつだって前田は語りかけている。踏み出すことに早すぎも遅すぎもない。

 ボクらは何歳になっても前田の言葉で自身を奮い立たせつつ、どうしても足りないところを前田に補ってもらっているのかもしれない。

 【週刊 前田日明】はここまで。来週も前田日明を追いかけます!!




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