ロッシー小川代表「今の団体を見せる頂上決戦」 林下vs.青野などへの展望
マリーゴールドの年間最大大会『Marigold GRAND DESTINY2025』10・26両国国技館まで1か月を切った。発表済み対戦カードについて、ロッシー小川代表に背景、見どころを取材したインタビュー後編。
(9月28日、水道橋デポマートにて収録)
[インタビュー前編はこちら:ロッシー小川代表に1年前に告げていた イヨ・スカイ「(次は)麻優一択で」]
展望 山岡聖怜vs.橋本千紘 / 桜井麻衣vs.ビクトリア弓月 UN / 林下詩美vs.青野未来 ワールド
カクトウログ 今日(9月28日)、センダイガールズ新木場大会に山岡聖怜選手が来場、橋本千紘選手への対戦表明がありました。
【山岡「橋本さんと10月26日、両国国技館で挑戦を受けてもらって。今タックルして、油断しているうちに投げられちゃったんですけど。少しの間でもっと大きくなって絶対体作って全身全霊で勝ちにいきます」
橋本は「新木場大会、終わった後、行ってやるよ」同日大会とのダブルヘッダーとなる】
◆That’s Wrestling
山岡聖怜 vs 橋本千紘(センダイガールズ)

ロッシー小川代表 受諾したんでカードになってきます。(9月29日に正式発表となった)
カク レスリング出身同士。最初から山岡選手はレスリングを持ち味にしたいという言葉はありました。
[参考 2024-12-10:山岡聖怜「橋本千紘選手の試合が特に好き」 多彩なスープレックス披露]
小川 本当はね、プロレスの中にレスリングの技をやるとキラッと光るんだけど、今レスリングベースなんで。でもこれは割と彼女のデビューからやってきたスタイルなんで、それだけシリアスな面が彼女の試合にはあるんで、それは失ってほしくないじゃないですか。ただ徐々にプロレスを勉強して、いいタイミングでレスリングの技を出せればいいかなと。今はレスリングがあってのプロレスなんで。
カク 完全にプロレスになってしまうと味がなくなるところも。
小川 そうそうそうそう。だから今日もね、2人を見たけど、体格差もすごくある。これ抱え上げてサイドスープレックスを決めるだけでも圧巻じゃないかなと思って。今日も投げられちゃったから。
カク レスリングとプロレスの融合的な試合は、橋本選手はやっぱりすごいですよね。
小川 だから橋本千紘の本当の、本来の力も出せるところもあるんじゃないのかな。相手がそういうスタイルだと。そういう相手がいないから、どうしてもパワーファイターみたいな感じだけど、本当はすごく動きがシャープだし。
カク 確かに。
小川 橋本千紘も、レスリング出身の選手が入って来たというのは嬉しいんじゃないかな。山岡聖怜にしてみれば、プロレスをやっていく以上は、ここを通らなきゃいけないでしょ。年齢差はあって橋本千紘は今が全盛期なところもあり、聖怜がこれから追いかけていく。でも今やっといた方がいいのかなっていう。でもあの肉体は壁だね。ちょっとやそっとじゃ動かない。
カク おっしゃる通りです。
小川 同じ高校の先輩後輩。女子プロレスラーでレスリングやってた人って少ないんで。
カク 男子は多いですが。
小川 男子は一つの経路にもなってる。そういう意味では、女子におけるいい見本っていうか。いい試合、レスリングをベースにするとこうなりますよって試合を見せてほしいなと。他の試合とは違うものを。
◆ユナイテッド・ナショナル選手権試合
(王者)桜井麻衣vs (挑戦者)ビクトリア弓月
※桜井麻衣は7度目の防衛戦

カク ユナイテッド・ナショナル選手権試合について伺います。DREAM✴STAR GPではビクトリア弓月選手のベースアップ、素晴らしいものがありました。
小川 もう勢いがあるからね。思いっきりやるし、今そういう時期なんだよね、弓月は。もうどんどん伸びていく、力が。まだ2年もやってないんだからね(2023年11月17日デビュー)。今年入ってからまた一段と、スーパーフライ獲ってから“上がった”んじゃないかな。
カク DREAM✴STAR GPのベストバウトにも選ばれましたが、2回目(15分フルタイム)となった岩谷麻優選手と一戦は1回目よりも。
小川 (かぶせるように)ああ、全然全然。1回目はもう翻弄されちゃったでしょ、完全に。10分もやってないんだから(9分58秒、ムーンサルト・プレスで岩谷勝利)。まだあのときは本当にね、もう飲まれちゃったんじゃないの。麻優の技を使ってるところがもともとあったんだけど、来たらちょっと遠慮しちゃったんだよね。
カク 2回目では弓月選手がバカタレキックやロープワーク、岩谷選手の技を以前よりもパクり返すくらいの積極性がありました。
小川 ひとつの名物カードになったんじゃないかな。
カク その弓月選手の挑戦を受けるUN王者の桜井麻衣選手も安定してきてるんじゃないでしょうか。
小川 この2人ってほとんどやったことないんで、実際は。今回ね、前哨戦がいくつかあるけど、その中でお互いを探っていくことになる。詩美と青野は年中やっているんだけど。
カク 桜井と弓月はリング上では“違う路線”でやってきた(交わっていない)ところはあります。
小川 桜井はね、自分のスタイルというものをこの1年でつくっただろうから。スターダムにいたころとはまた全然違う桜井麻衣なんで。
カク 桜井選手のこれまでで言うと、青野選手とは手が合いますね。
小川 青野未来は体が強い、怪我はしない。
カク パワーがあります。その青野選手がいよいよ林下詩美選手と。
◆マリーゴールド・ワールド選手権試合
(王者)林下詩美vs (挑戦者)青野未来
※林下詩美は5度目の防衛戦

小川 そうですね。そこがやっぱりね、“岩谷麻優vs.イヨ・スカイ”っていうのは特別版だからね。そういう意味で、詩美vs.青野未来は今のマリーゴールドっていうのを見せる試合。頂上決戦なんで。詩美が試合で“勝敗”がついてないのは青野と麻優とね、それくらいしか。この試合は詩美にとっても重要な試合になると。
カク なるほど。
小川 青野はとにかく怪我しない、休まないっていう…なんだろうな、すごく安定しちゃってるんだよね。でも『安定』を超えないと今度は勝てないかな。
カク リーグ戦を優勝する選手としてはめずらしい、コメントで相手を悪く言わないじゃないですか。個性ではあります。
小川 性格だからね。ある意味、真っ当というか。彼女はまじめだから。桜井とはまた別の意味で。桜井は真面目すぎちゃう人なんで。青野未来はそういう意味では柔軟性があるかなっていう。青野未来は、どこを切っても青野未来なんですよ。何も変わらないから、いつ見ても。喜怒哀楽も少ないし、いつも同じ。
カク そうですね。
小川 ただ今度は、もっとプロレスの中で喜怒哀楽を出さないと。
カク そこがテーマですかね、青野選手の。
小川 自分に勝たないと。
カク ただ、今回のリーグ戦、DREAM✴STAR GPの途中ぐらいからギラギラした目でコメントを出してた感じが。
小川 ああ、そうですか。途中1か月くらい公式戦が空いちゃったんで、来年はもうちょっと3週間ぐらいで終わらそうかなと。


再来年ね(業界に携わって)50周年なんですよ / スターダムのライバル団体を自分でつくりたいと思ってた
カク 天麗皇希選手が怪我となりまして。
[天麗皇希が左鎖骨骨折で当面欠場 後藤智香とのツインタワー再始動を前に]
小川 そう、昨日(27日)ね。年内は無理ですよ。だから今、組みなおしてますよ、カードを。ゴチカのパートナーを誰にという考えじゃなくて、ゼロベースで考えます。
カク 前哨戦も激しさを増すでしょうけれども、怪我せずにみなさんに両国に行ってほしい。
小川 そういう感じだよね。会見は10月に予定しているんですが、選手名が「X」で当日発表という試合も複数出る可能性もあります。両国も含めて、マリーゴールドで少しずつ歴史をつくっていきたい。今までね、俺、約半世紀この仕事やってて。
カク はい。
小川 もう残り少ないんですよ、ある意味。じゃああと20年も30年もできるわけないんだから(笑)。そういう意味では、 一個一個噛み締めていかなきゃいけないのかなって。
カク 小川さん的にも、ここ数年が自身の集大成的な。
小川 再来年ね(業界に携わって)50周年なんですよ、自分の。そこまでは当然頑張るし、目標持ってないとできないじゃないですか、自分自身のモチベーションというか。だって俺、やり尽くしてるんだから。団体3つ目ですよ。2つはまだあるんだから。
カク そうですね。
小川 以前にスターダムが一強って言われたころ、今でも一強ではあるけど、『スターダムのライバル団体を自分でつくりたいなあ』と思ってたんです。
カク そうだったんですね。
小川 でもそれは内部でつくりたかったの。公式ライバル。選手をすごい入団させた時期があったでしょ、いろんな選手を。2020年、2021年くらいのとき。2ブランド構想があったんです、内部で。前社長(当時の原田克彦社長)とそういう話をしていた。手を上げた選手をどんどん受け入れたからね。
カク でもそこから、選手は自分のポジションをどうつくるかが実力です。
小川 そうそうそう。“一山いくら”になったら終わりだからね。
(決定カード)Marigold GRAND DESTINY2025 10月26日(日)両国国技館
Marigold GRAND DESTINY2025
2025年10月26日(日)両国国技館
2:30PM
【決定カード】
◆マリーゴールド・ワールド選手権試合
(王者)林下詩美vs (挑戦者)青野未来
※林下詩美は5度目の防衛戦

◆ユナイテッド・ナショナル選手権試合
(王者)桜井麻衣vs (挑戦者)ビクトリア弓月
※桜井麻衣は7度目の防衛戦

◆The Dream Destiny
岩谷麻優vsイヨ・スカイ(WWE)

◆That’s Wrestling
山岡聖怜 vs 橋本千紘(センダイガールズ)

◆ 二世showdown
田中きずなwith府川唯未vs 心希with大向美智子


















