青野未来「証明のひとつができたかな」 輝くために来たこの場所で赤戴冠
マリーゴールド10・26両国国技館から3週間後。新赤白王者は水道橋で揃って写真集発売イベントでファンとの交流を楽しんだ。終了後にワールド王者・青野未来、ユナイテッド王者・ビクトリア弓月に話を聞く。本人のふり返りにより両国国技館大会を追跡したい。
(16日、水道橋デポマートで青野未来にカクトウログ独自インタビュー/ビクトリア弓月編はこちらから)
ハイジャック式…リスペクトしているからこその気持ちと『これしかない』という思い
カクトウログ 深紅のベルトを奪取、おめでとうございます。牛久、新宿、大阪と両国の後、新王者として3大会回りました(インタビュー時点)が、実感ですとか反応はありましたでしょうか。
青野未来 やっぱり『ベルトを持ってリングに上がる時間』を感じられましたし、大阪は特に、関西でなかなか(首都圏興行には)いらっしゃるのが難しいので、やっとお披露目できた。大阪ですごいパワーをいただいてきたんで、ベルト姿をお見せできた。『おめでとう』の声もたくさんいただいて。だんだん獲ったことを実感できましたし、喜んでくれる声を直接聞けるというのは嬉しかったですね。
<10・26両国国技館/第8試合/マリーゴールド・ワールド選手権試合>
〈第2代王者〉●林下詩美
26分25秒、ハイジャック・ボム→片エビ固め
〈挑戦者〉〇青野未来
※林下が5度目の防衛に失敗、青野が第3代王者となる
カク 林下詩美選手とはシングルは初対決。
青野 はい。
カク タッグで何度もぶつかってきた一方で、シングルでやってみての気づきは。
青野 まだ見たことがない林下詩美が見れたと思ってますし、粘り強いというか、タフさっていうか。ワンセコンドEXも返されてしまったんで、力とかの強さだけじゃない林下詩美の強さはシングルだからこそ感じられたのかなと。

カク 序盤からエプロンでのスタイルズクラッシュを繰り出しました。
青野 林下詩美に勝つためには、今持ってるものはすべて出さなきゃいけないのはもちろんですし、そうじゃない(これまで出していない)部分もっていうのは考えてました。
カク コーナーからのDDTも強烈でした。
青野 林下詩美のワールド王者としての闘いを見てきたので、その印象、すごさがあって。特に彩羽匠選手とのほぼ1時間の試合(7・16後楽園、ワールド王者・林下詩美とGHC女子王者・彩羽匠の二冠選手権試合。56分15秒、両者KOドロー)。ボジラにも勝っていたりを見てたので。リスクがある技も覚悟してやっていかないと獲れないという思いはありました。
カク 事前に『誰も見たことのない青野未来』や『200%の青野未来』という言葉もありましたが、その答えのひとつが、林下詩美選手のハイジャック式(ハイジャックBTボム)を逆に繰り出すところにつながりましたか。

青野 そうですね。林下詩美が受けたことのない技って“自分の最大級の技”なんじゃないかと思って。あの技が最強だからこそ。本人にとっては屈辱的なところもあると思うんですけど、リスペクトしているからこその気持ちと『これしかない』という思いでしたね。
カク 最後に林下詩美選手と言葉をかわしているように見えましたが。
青野 それは…(ここでは言わずに)私の心に留めておきます。ハハハッ。
カク 中継の解説に入っていたロッシー小川さんは『赤いベルトをまかせた』と言ってたと推測していましたが。
青野 うーん。
カク 秘密ですか。
青野 秘密です。フフフフフッ。
林下詩美とのシングル初対決。温存か偶然か…ロッシー小川代表「『たまたま』はないです」
カク 牛久大会(1日)で後藤智香選手から対戦表明がありました。これはビックリなところが。
青野 そうですね。ビックリはしました。牛久は特に(両国大会が)終わってすぐの大会だったので。
カク 人気が出てきていますし元気印ではありますが『ベルトなのか』というところも?
青野 人気があって元気がいいのはもちろんいいんですけど、ベルトじゃないというか、その…『軽い』。そんな軽く言えないだろうっていう。なんか勢いで言ったようにしか聞こえなかったので『それ違うんじゃない』って。もちろんベルト目指してほしいとか、いつかタイトルマッチができたらいいなって思います、ゴチカと。でも今じゃないと思うし。
カク はい。
青野 特に両国でもゴチカはSareee選手に負けていて、その直後ですよ。なんでっていう。ここまで林下詩美が高めてきたベルトの歴史もあるし。私も挑戦するまでとそれまでの気持ちもあるし。なんか全部が伝わってないんじゃないかなって思ってしまって。
カク お客さんの声で決めるという…どうやって決めるんですかね。
青野 どうするんでしょうね。
大川昇カメラマン(その場にいた) 今日の(サイン会イベントでの)お客さんは5人くらい『絶対認めませんから』って。
青野 私より厳しかったですね。
カク 青野選手の予想としてはお客さんはワールド戦にしない。
青野 お客さんもマリーゴールドを見て来てくれてる人たちだと思うんで、そこは正直な結果というか、同じ思い、『今じゃない』ってところのジャッジじゃないかなと。
(17日、実際に観客のリアクションを受けてノンタイトル戦で実施。青野が勝利となる)

カク マリーゴールドの2024年4月30日、旗揚げ前会見で元アクトレスガールズ6選手の新入団が発表された際に、このようなことをおっしゃっていました。
「青野未来です。安納サオリ選手、なつぽい選手、中野たむ選手、ひめか選手、桜井麻衣選手などなど、他にもたくさんの先輩・同期・後輩がいます。元いた団体から離れ、大きなステージに立ち、脚光を浴び、輝く姿を私はずっと、ずっと同じ場所から見ていました。今度は私が輝くためにここに来ました。そして、マリーゴールド旗揚げのポスター、大きく載せていただき、素直に私としては嬉しいです。ただ、その配置に関して色々と賛否もあり、不満に思っている選手もいると思います。まずはそういうところを、チャンスをいただけるなら私はリングで証明するしかないと思っています。リングの上で認めてもらえるように頑張りたいと思います。また、このマリーゴールド、今はロッシー小川さんがこの団体の象徴になっているかと思います。ロッシー小川さんを超えるのは中々高い壁かと思うんですが、私がマリーゴールドの象徴になれるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」
青野 この6選手はスターダムに移籍した選手たちであり、アクトレスでの同時期か近い時期の選手にはなります。
カク 中野たむ選手、ひめか選手は引退。桜井麻衣選手は闘ったという点では、安納サオリ選手、なつぽい選手についてもまた再会したい、今の自身をぶつけたいという気持ちもありますか。
青野 もちろん、もちろん。自分がデビューした当時は“プロレス団体”だったので、そこで教えていただいた選手、エースだった方たち。なつぽい選手(当時、万喜なつみ)はデビュー戦の相手ですので。そういう思いって消えないし。自分はプロレスラーになりたくてなったわけではなくて知らずになっているので。その最初に尊敬する、憧れたような選手が団体内にいたんで、そういう選手とはやりたいなっていう気持ちはすごいあります。
カク スターダム勢ではないが当時のポスターに大きく載ったことについて「私はリングで証明するしかないと思っています」とおっしゃってました。
青野 ようやく証明のひとつができたかなとは思います。もうやめようと思ってたぐらいだったところでマリーゴールドに来て、何かを残さなきゃ来た意味がないと思っていたので。
カク 「ロッシー小川さんを超える」との宣言もありましたが。
青野 まだまだですね(笑)。さすがにやっぱり大きすぎる。
(ロッシー小川代表も会話に加わり、「青野が成長して林下と王座戦というところまでいけたら」という思いがかねてからあったという話題に)
青野 そうなんですか、嬉しいです。
カク そういう意識もあったから(温存されて)シングル初対決になったんですか。それとも、たまたま。
小川 『たまたま』はないです。来年のカードを仮で想定して、そっから逆算していかないとその前が決まんないんですよ。でも(アクシデントや欠場なども含めて)思うようにはなかなかならないですよ。
カク 深紅の王者になった一方で、マリーゴールドにはグランドスラムを公言して狙っている選手、岩谷麻優選手もいます。
青野 ちゃんと試合を見たのはマリーゴールドに移籍してからなんですが、今まで存在の大きさは感じてたんですけど、その理由がわかったというか。本当に岩谷麻優選手にしかないものがあるし、圧倒的な陽の力というか、明るくなるというか。リングを照らしてくれるような存在感は本当に試合を見てわかる。試合見て、すぐそのすごさがわかって。やっぱり目が行くし、そのお客さんの気持ち、虜になってるってところがわかります。
カク タイミングがあればもちろん。
青野 闘ってみたいです。そうですね、赤のベルトも狙ってくるかもしれないですね。

カク そういえば両国大会の小川さんの解説で林下選手も青野選手も『お互いに「自分が自分が」というタイプじゃない』とおっしゃってました。
青野 そうですね。遠慮してる…とかではないんですけど、そう言われ続けているので自覚はしてます。自分の意思がないからってわけでもない。チャンピオンになって、『自分が前に出なきゃ』っていうよりは『自分がしっかりここを引っ張っていかなきゃ』っていう方の『自分が』は、あります。マリーゴールドを引っ張ることで発揮していきますので。
イベントで発売となった写真集の通信販売情報。
(#大川昇 カメラマン更新)
📝青野未来&ビクトリア弓月サイン会&撮影会。予定時間を大幅に越えての3時間越えのイベントとなりました。通信販売も開始しました。宜しくお願い致します!#pw_mg
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) November 16, 2025
(11・17後楽園結果)後藤智香との“ノンタイトル戦”を制す。試合後に名乗りの桜井麻衣と1・3大田区で対決へ
<第7試合/シングルマッチ>
〇青野未来
14分36秒、テキサス・クローバーホールド
●後藤智香
[大会リアルタイム速報]
7 #pw_mg 後楽園
⚪️青野未来(14分36秒、テキサス・クローバーホールド)⚫️後藤智香
ゴチカはリング内でもジャイアントスイング10回転。チョークスラムも炸裂させるが、テキサスクローバーにギブアップ。敗れても目は死なないゴチカ「ゴチカがそのベルトを獲るまでしっかり持っとけ!!」 pic.twitter.com/feNQatrZRT
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) November 17, 2025

















