岩谷麻優「自分の感受性だから」 16年目の熱狂牽引そして団体底上げ
1月にデビュー15周年、19日にバースデーとなったマリーゴールド岩谷麻優。この節目で写真集『FOTO LIBRE84』が発売され、21日のサイン会&2ショット会にはファンが長蛇となった。女子プロレスのアイコンに、16年目の抱負を聞く。
(21日・水道橋デポマート、イベント後に独自インタビュー)
バースデー2日後イベントにファン殺到。“パワー”注入された女子プロレスのアイコン直撃インタビュー
カクトウログ イベントおつかれさまでした。応対の様子がすこしだけ漏れ聞こえてたんですが、試合会場ではなくサイン会でも「コンバンワ」なんですね。
岩谷麻優 昼でも夜もコンバンワっていうのは私のね、挨拶なんで(笑)。ファンをガッカリさせちゃいけない。
カク たくさんのファンが詰めかけました。
岩谷 パワーをもらいました。イベントをする前ってやっぱり「人来てくれるかな?」とか、ちょっと不安はある。でも今日はもう行く前から『50人以上並んでます』って連絡があったので。これがつづいてくれたらいいなと思ったら、もう最後は、それ以上並べませんという状態だったんで。3連休の初日に、貴重な休みを自分に会うために使ってくださっている。普段は仕事をがんばって、せっかくの休みだけど自分に会いに来てくれる。選択してくれるってのはすごく嬉しい!! ありがたいなと思いながら過ごしてました。
カク 1月に15周年を迎えましたが、この1年近く(10か月間)がマリーゴールドとなります。参戦当初は、相手の顔ぶれも持ち技も完全にはわからない中での闘い。岩谷選手をもってしても『DREAM*STAR GP 2025』(2025年8~9月)で「あれ、いま何日目だっけ?」というくらいのお気持ちをお伺いしたことがあります。
岩谷 ぜんぜん落ち着きましたね、さすがに半年以上ここにいるんで。この選手はどういう技を使うというのは全部把握してるので。最初は本当に“知らない”状態で、もう手さぐりって感じでしたけど(笑)。
カク 団体としては当然、発展途上なところはあります。闘ううえでの構えのようなところが前団体とは違ってくるところもあるんでしょうか。
岩谷 『自分の闘い』っていうところだけじゃないところがあるっていうんですかね。『どうやったらマリーゴールドがもっと上にいけるんだろう』っていう。『自分が』っていうより『みんなを成長させなきゃいけないな』っていう。底上げですね。
[岩谷はGHC女子とスーパーフライの2冠でプロレスラー16年目を迎えた]

カク 前団体でもマリーゴールドに来てからもベストバウトの担い手ではいらっしゃいますが、マリーゴールドでは“背中を見せながら”ってところもある?
岩谷 (いざ試合に突入してしまえば)あんまり何も考えてないです。いや本当にもう必死、必死です。いろいろ考える時間もないくらい目の前の闘いに必死になってた感じで。余裕とかはなかったですね。
カク 後輩に試合運びのことで、何か直接言うこともあるんですか。
岩谷 ないです、ハイ。それはだって、自分が感じ取るもの。自分の感性じゃないと。人に何か言われて『そういうもんなんだ』とはならないから。それは自分の感受性というか、自分の受け取り方次第だから。人がどうのこうの言って成長するものではないと思うんです。
カク 逆に言うと、感受性がレスラーの成長を左右する。
岩谷 そうだと思います。
カク 対戦相手は岩谷選手からの指名という場合もありました。何か試合を通じて伝えようと考えたケースもあったんでしょうか。
岩谷 うーん、たぶん、隠れ持ったものを出す、自分をさらけ出すキッカケってあまりないと思うんですよね。私と闘うことが、ふだん見せてなかったところを爆発させるいい機会になると思うし。それは、自分が先輩に感情を引き出してもらってた…っていう思いがあるから。先輩がキッカケをつくってあげないとなっていうのはあります。
カク 今の言葉で言うと、感情をさらけ出すっていうのはかなり大事。
岩谷 大事です。

カク 15周年大会(1・24後楽園ホール)でのバックステージではプロレスへの強い思いから「プロレスと結婚した」との言葉も出ました。試合にも言葉にも感情を乗っけていくところ。そこはマリーゴールドの他選手も取り組んでいるところとなります。
岩谷 意識しろってところまでのものはないです、おのおの自由にしたらいいんじゃないですか。人それぞれの個性があるんで。ただ試合の内容、試合に関してはみんなで上を目指していかないと。誰かががんばったところで、他がグダグダな試合とかしてたら意味がないんで。(感情表現で伸びる)可能性がある選手たちには声をかけて、それを引き出してあげて…ってことはしたいですけど。
カク ここのところ闘っている相手選手の持ち味がいろいろ(幅がある)じゃないですか。誰と闘ってもハラハラさせるものを見せていくために心がけていることはあるんですか。
岩谷 プライベートでプロレスのことをあんまり考えすぎない。
カク 考えすぎない。あんまり考えすぎるとダメかもしれない?
岩谷 ダメなタイプですね、自分は。考えれば考えるほどわからなくなるし。その突発的な行動だったり、その場の感情とかが出ないと思うので。ずっと考えてきたこととかって『つくり上げられた感情』『つくり上げられた試合』になっちゃうと思うんで。自分の良さは、その場で思ったことをその場で言う発言だったり、感情を隠さないっていう…悪いところもいいところもさらけ出すっていうか。プロレスのこと考えすぎてたら、ちょっとしんどいとかもあるだろうし。
[バースデーケーキも“2冠”だった。延長戦ありのイベント後に「お腹すいた〜」と、打ち上げメンバーと一緒にペロリ]

カク 23日は凛選手との試合となります。
岩谷 タッグリーグ(2021年、ゴッデス・オブ・スターダムタッグリーグ戦)で組んだこともありますし、凛ちゃんはずっと私のことを憧れって言ってくれてるのかな。そこはブレずに言いつづけてくれてるから。嬉しいですね、同業者の中でずっと思いつづけている人がいるって。この試合実現への行動力もすごいなって。正直、お子さんいらっしゃって欠場は経ているんで、現在の実力はどれくらい? とは思います。衰えているところがあると、ただの記念試合になっちゃうんで。1回、ドラゴンは伝授して、自分が技を伝授というのを初めてしたのが凛ちゃんだから。ドラゴンも出してくるのか、どうなのか。試合は楽しみではありますけど。
カク マリーゴールド参戦時にはグランドスラム発言もありました。マリーゴールドのアイコンになるというのとはまた違う?
岩谷 いやいやマリーゴールドのアイコンっていうのは旗揚げからいた選手であるべきだと思う。マリーゴールドは若い人たちの団体なので、そういう人たちがアイコンだと思います。
カク そうした中で、タイトル獲得やリーグ戦制覇は狙っていく。
岩谷 それは、プロレスラーである限り誰もが目指すところだとは思います。
カク さらに昨年口にされたサンダーロック(イヨ・スカイとのタッグ再結成)がもし実現したら、シングル戦以上の衝撃が。
岩谷 激熱ですよね。
カク 23日、そしてこれからの試合も楽しみにしております。
岩谷 ありがとうございました。
[デポマートさんからの御礼 限定数・通信販売開始]
【インタビュー後記】
後楽園ホール大会やビッグマッチのたびに「岩谷の試合は別格」との声が当サイトにも届く。ベストバウト請負人である様(サマ)は前団体(スターダム)でもマリーゴールドでも変わりがない。その岩谷の話を俯瞰すると、自身の熱狂試合を生んでいるのも、後輩選手に問うているのも「自分の感受性」ということになる。
外部から受け取る刺激や情報に対して、どれだけ敏感に反応できるか。感受性は“強制”できるものでもするものでもない。半分突き放し、半分引き出しにかかる。このバランスが、嘘偽りのない岩谷の思いなのだと記者は受け取った。
インタビューは音声でお届けしているものではないだけに、語り口やレスポンスの迅速さまでは感じられないかもしれない。16年目にしてたどり着いた境地なのだろう、記者の目前の実際の岩谷はスイッチが入ったように主張が止まらなかった。
インタビューだけではない。イベントに参加したファンとのやりとりでは、ファンごとにどこに思いがあるかを察知、的確な返事で応えていく。それさえも“好試合”に感じられ、写真集を手にした参加者は満足そうに帰っていた。
ある種の“天然”や“ポンコツ”を売りとする岩谷には営業妨害かもしれないが、確かのはリング内外での試合巧者ぶりだ。女子プロレスのアイコンに向き合うことは、こんなにも面白い。

2月19日(木)より受付中。219個限定「山口県美祢市ふるさと交流大使・岩谷麻優監修オリジナルリストバンド」ふるさと納税返礼品
2月19日(木)より受付開始、219個限定「山口県美祢市ふるさと交流大使・岩谷麻優監修オリジナルリストバンド」ふるさと納税返礼品
[https://kakutolog.info/wrestling/marigold/51149/]

(全対戦カード)マリーゴールド New Years Golden Garden2026 2月23日(月祝)後楽園ホール
■マリーゴールド
New Years Golden Garden2026
日時:2月23日(月祝)11:30
会場:東京・後楽園ホール
<第1試合/タッグマッチ>
南小桃&山﨑裕花vs 山岡聖怜&心希

<第2試合/3WAYマッチ>
石川奈青 vs メガトンvs 橘渚

<第3試合/タッグマッチ>
林下詩美&天麗皇希vs 越野SYOKO.&ハミングバード

<第4試合/初代3Dトリオス王座決定トーナメント決勝戦>
桜井麻衣&翔月なつみ&山中絵里奈vs 野崎渚&松井珠紗&瀬戸レア
※勝者チームは初代王者となる

<第5試合/スペシャル・シングルマッチ>
岩谷麻優 vs 凛
※スケジュール都合により両者欠席。岩谷による凛戦へのコメントはインタビュー内参照
<第6試合/ユナイテッド・ナショナル選手権試合>
(王者)ビクトリア弓月vs (挑戦者)後藤智香
※ビクトリア弓月は4度目の防衛戦

増量中の後藤智香が20キロウエートアップで「着れる服もなくなった」と逆ギレだ。会見中にビクトリア弓月が「お前が初めて私に挑戦してきたときにさ『この腹なんとかしろ』って言ったよな。そのだらしない体型、なんとかしろって言ったよな」と詰める。
後藤は「20キロ増えたんだよ。着れる服もなくなったよ。デカいのも才能、デカくなるのも才能。努力の賜物だよ。ゴチカのこのデカくなったケツと体重にビビってんのか」と逆ギレぎみに身を切ったようなコメント。そして弓月に対してヒップ攻撃を狙う。これをキックで迎撃した弓月は後藤を踏みつけ。「お前このデカケツで勝てると思うなよ」と一蹴した。後藤はこの悔しさをバネにした試合内容を見せられるか。試練の後楽園ホール大会がやってくる。
[会見主要やりとりはこちらから]
<第7試合/マリーゴールド・ワールド選手権試合>
青野未来 vs CHIAKI
※青野が2度目の防衛戦
※青野はベルトを懸け、CHIAKIは髪を賭ける

青野未来が「ベルト懸けてやるよ」と口にしてしまった。まるで罠にハマってタイトルマッチを受諾したようでもあった。会見当初はノンタイトルで発表されるも、乱闘からCHIAKIのユニットであるダークネスレボリューション勢が場を占拠。青野を押さえると、CHIAKIが青野の髪の一部を切る。さらにCHIAKIが「俺はな、お前と違って覚悟見せれるぞ」と自身の髪にハサミを入れた。
この破天荒さに根負けしたように青野は「頭おかしいんじゃねえの、何やってんの? 私は髪の毛じゃないよ、大事なの。ベルトだよベルト。もう頭おかしいからさ、いいよ。そこまですんだったらさ、ベルト懸けてやるよ」と言い放った。CHIAKIは「負けたらこの髪の毛を賭けるよ」と言い残す。メインイベントは、青野がベルトを懸け、CHIAKIは髪を賭けるマリーゴールド・ワールド選手権試合となる。
[会見主要やりとりはこちらから]















