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声だけではなく笑顔も3年ぶり ジュリアと鈴季すずが大会場メイン掴む

スターダム

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 4日、スターダムが『スターダム12周年記念STARDOM Supreme Fight 2023~おおきにスターダム~』エディオンアリーナ大阪第1競技場大会を開催した。
(カクトウログサイト・ツイートの当大会試合写真は特に加工せずであれば、選手・関係者、ファンともSNSで自由にご利用ください)

(大会結果)スターダム12周年記念STARDOM Supreme Fight 2023~おおきにスターダム~ 2月4日(土)エディオンアリーナ大阪第1競技場

■ スターダム12周年記念STARDOM Supreme Fight 2023~おおきにスターダム~
日時:2月4日(土)15:00
会場:エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場 観衆1832人(満員/主催者発表)

<第1試合/ベルト挑戦権争奪 浪花ルーレット シングル勝ち抜き戦>
〇鹿島沙希
 2分27秒 北斗破顔拳→起死回生
●ビリケンです★★
※ルーレットが回り対戦相手が決まるシングルの勝ち抜き戦。5分1本勝負 引き分けの場合両者失格、オーバー・ザ・トップロープルールを採用
※退場順
月山和香(岩谷のドラゴン)
向後桃(岩谷のマフラーホールド)
天咲光由(岩谷の拷問式ドラゴンスリーパー)
岩谷麻優、中野たむ(時間切れ両者失格)
白川未奈、なつぽい(時間切れ両者失格)
桜井まい(マライアのツームストン)
マライア・メイ、テクラ(両者OTR失格)
刀羅ナツコ、花園桃花(両者OTR失格)
水森由菜(ビリケンの丸め込み)


有力選手組み合わせは高揚と消化不良(両者失格)の両面を伴う。それでいて、きっちりと見ごたえある図式、5分の中にハイライトを入れてくるのはサスガだ。スターダムではいつかは時間制限を緩くして、こういう形式だけでのビッグマッチも組みたいところだろう。

ビリケンと鹿島がラスト2人。ビリケンの「ブレーンバスターです」予告からのトライ。ビリケンコールが起こって成功する流れ、感動に包まれる大阪府立。
鹿島「美味しいわぁ。最後の登場でベルト挑戦権獲ったぞ~。赤でもSWAでもなくハイスピード、瞬殺してやる」

5/4福岡国際センター大会が発表に。新日本5/3同会場の翌日となる。

シンデレラトーナメント参戦選手が発表に。林下、AZM、葉月、コグマ、向後、中野、なつぽい、テクラ、桜井、舞華、ひめか、レディ、妃南、天咲、ナツコ、渡辺桃、白川、マライア、壮麗、稲葉、琉悪夏、吏南、朱里、キッド、梅咲、鹿島、岩谷、飯田、羽南、奈七永、水森、ジュリア、上谷、MIRAI。史上最多36名がエントリー、残り2名は後日発表。

メルティア4/19念願のCDデビューが決定、お渡し会も予定。

<第2試合/「TRIANGLE DERBY I」公式リーグ戦>
飯田沙耶
〇コグマ
葉月
 9分3秒 横入り式エビ固め
琉悪夏
梅咲遥
●スターライト・キッド


SLK手拍子を促すも逆にブーイングも浴びてしまうキッド。しかしピンチには手拍子も起こりホッ!? エンドレス押さえ込み合戦を制したのはコグマだった。キッドはカメラに「声援では負けてない」と負け惜しみ。

<第3試合/6人タッグマッチ>
●レディ・C
AZM
林下詩美
 11分25秒 トライアングル・ランサー
〇小波
壮麗亜美
朱里


小波が朱里とのサンドイッチキックからの腕十字と冴え渡る。カットとなるがトライアングル・ランサーを仕掛けるとレディはギブアップするしかなかった。

<第4試合/スペシャルシングルマッチ>
〇橋本千紘
 15分18秒 オブライト
●MIRAI

<第5試合/ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合>
[挑戦者] ●ひめか
舞華
 18分54秒 ワンセコンドEX→片エビ固め
優宇
〇高橋奈七永
[第26代王者] ※奈七永&優宇が初防衛に成功

<第6試合/ワンダー・オブ・スターダム選手権試合>
[挑戦者] ●渡辺桃
 16分38秒 ファイヤーバード・スプラッシュ→片エビ固め
〇上谷沙弥
[第16代王者] ※上谷が14度目の防衛に成功

積極果敢な攻めこそ上谷の真骨頂。コーナー越え場外ダイビングフットスタンプは豪快そのものだった。それだけではなく強烈張り手。桃は黙り観客は唸る。

<第7試合/ワールド・オブ・スターダム選手権試合>
[挑戦者] ●鈴季すず
 25分4秒 ノーザンライト・ボム→片エビ固め
○ジュリア
[第15代王者] ※ジュリアが初防衛に成功

ジュリア「大事な妹を捨ててここに来たけど…いつか交わると信じてた、本当にありがとう。すずも世羅もスターダムのこと気にいっちやったみたいだけど、そのうちすずの隣りに並べる日が来ることを楽しみにしてるね」

すず「ジュリア、お前めちゃくちゃツエエ。あのとき夢を語り合ったジュリアと全然違うよ」

ジュリア「お前もな」

すず「でもな、新しい目標ができた。その赤いベルトのチャンピオンになってスターダムでもっともっと面白いプロレスの景色を見せる。そんな目標が今日できた。ジュリア、隣、立ってあげるよなんて言わねぇよ。残念ながら。楽しみにしてた諸君、そんな日は一生来ないんじゃないかな。まだまだ物語は終わらせねぇよ。ジュリア、またな!!」

ジュリア「振られました。みんなの大声が聞けて感無量です。私が信じた道を突き進んできて後悔はありません。もっともっと最高の景色に持っていくために、まだまだ頑張っていくんで、スターダムについてきてください。コロナになる前に私はいつか、こんなときのためにと思って、考えた挨拶があるんだけど、知ってる? 『アリベデルチ』と言ったら『またな』で締めてもらっていいですか? スターダムのことが好きで好きでたまらない諸君、アリベデルチ!!」

観客「またな!!」

(バックステージ)
ジュリア「3年ぶり解禁、こんな大事な日にすずと…言葉になりません。このスターダムに来る前にすずとやったシングル、観客50人でした。今日は何人? 本当に嬉しい。でもね、ただ嬉しいだけじゃない。もうアンタは私のライバル。このベルトを狙いにくるってことで燃えたよ。まだまだ高い壁で居続ける。コロナが落ち着いたらもっともっとお客さんに来てもらって世の中に届くよう、自分の道を信じて闘い抜きます。大阪の諸君、また来てください。アリベデルチ、またな!!」

橋本千紘「強さの象徴は朱里じゃない」 息を飲む刺激で4・23横アリ視野

<第4試合/スペシャルシングルマッチ>
〇橋本千紘
 15分18秒 オブライト
●MIRAI

男子プロレスへの憧れを普段から口にするMIRAI、レスリングベースの強さを押し出す橋本千紘。わかりやすい、ゴツゴツした試合となる。

オブライト2発からラリアットを挟んでさらにオブライト。

マイクでも「本気で勝つ気でこのリングに来たの? 物足りない」とMIRAIを一蹴。

 試合後に橋本は改めてツイート。

[強さの象徴は朱里じゃない。橋本千紘だ]

 「スターダムのプロレスの概念をひっくり返す」その答えは強さ優先のプロレスに他ならない。それでいてMIRAIの積極果敢さも引き出してみせた。その上での勝利。いやMIRAIとて昨年のシンデレラトーナメント覇者である。7年ぶり参戦の橋本が強烈デモンストレーション。

 「シンプルな技とフィジカル」とも記したが、オブライトが橋本のプロレスを表しており、落とし方やクラッチの仕方で奇をてらうことがない。シンプル・イズ・ザ・ベストを地でいく、これぞ「必殺技」が降臨となる。

 “口撃”まで含めて主導権を握った橋本。朱里が近づくと「言いたいこと、わかります。焦らないでください。スターダムのビッグマッチで、朱里以外で強いヤツを用意してください。もうちょっと楽しませてもらう」とする。朱里も「最高の舞台でできるのを楽しみにしている」と主張を受け入れた。口に出さなくとも4・23横浜アリーナが視野に入っているに違いない。

前団体観客50人だったシングルに1832人…両者は“姉妹”から“ライバル”へ

<第7試合/ワールド・オブ・スターダム選手権試合>
[挑戦者] ●鈴季すず
 25分4秒 ノーザンライト・ボム→片エビ固め
○ジュリア
[第15代王者] ※ジュリアが初防衛に成功

3年ぶり声出しというスターダムにとっても大きな節目となる大会。ジュリアはデビュー直後に妹のように向き合った鈴季すずを指名した。

すずのエプロンでの脳天杭打ちはリングのカドにぶつけるように決まる。デンジャラス。得意のジャーマンも繰り出す。

さらには“雪崩式ジャーマンスープレックスホールド”。

ジュリアのラッシュからのノーザンを食らうと、さすがのすずも立てず。

ジュリアがすずに「横に並ぶ」可能性をチラつかせるもすずは拒否。されど晴れやかさを隠せず。

 ジュリアがスターダムに電撃登場(アイスリボンから移籍)して3年4か月。2人の関係は姉妹からライバルへとグレードアップした。アイスリボン時の2人が夢見ていた大会場メインの実現。まるで“2人揃っての笑顔”までが解禁されたようだった。観客席の景色はかけがえのないものに感じたことだろう。

 北斗晶のノーザン継承でジュリアがデンジャラスクィーンとされたが、すずの浪花デンジャラスぶりに震えた。血は争えないというか、ライバルへとスライドしてもなお姉妹でもある。ジュリアが「もっともっとお客さんに来てもらって世の中に届くよう、自分の道を信じて闘い抜きます」と締めたが、これまでが確かな「道」になっていたことが実感できたし、これからの「道」も楽しみでならない。


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