辻陽太「おいブシロード」をケニー・オメガが回収「AEWとは五分と五分の関係だろ」
AEWのケニー・オメガがビジョンと来場の二段式で新日本プロレスに宣戦布告だ。12日、新日本プロレスが『KING OF PRO-WRESTLING 2026』両国国技館大会を開催した。
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辻の“会社批判”騒動から8か月。ケニー「失礼なコメント…正直ショック」もオーナーと同じ構図
<第9試合/IWGPヘビー級選手権試合>
[第89代王者]○辻 陽太
35分10秒 ファイヤーブラスター→片エビ固め
[挑戦者/G1覇者]●大岩 陵平
※辻が2度目の防衛に成功
「AEWとは五分と五分の関係なんだろ?」10月12日、東京・両国国技館。IWGPヘビー級王者・辻陽太に試合後、AEWのケニー・オメガが突き付けた言葉は、単なる挑戦表明にとどまらない意味を帯びていた。
さかのぼること8か月。2月11日の大阪大会で辻は「おい、ブシロード!」と親会社を名指しし、会社の方針に異議を唱えた。レスラーはカードゲームのカードではない。選手の人生と覚悟を尊重し、新日本プロレスをもっと強く、大きくするために同じ方向を向いてほしい――。その問題意識の一つには、AEWとの関係における新日本の立場もあった。
この発言にショックを受けたのが、ブシロードの木谷高明オーナーだ。後のインタビューで「あの日は朝まで眠れませんでした。ここまでプロレスに情熱を注いでやってきて、なぜあのような言われ方をされなければいけないのだろう……と」と心境を吐露。株式譲渡の時期を早める判断にもつながったと明かしている。
あれから8か月。両国大会で辻に挑戦を迫ったケニーは、AEWの『Forbidden Door』に参加せず、アメリカに渡らなかったことを問題視。「世界を渡り歩く覚悟もなく、自らを“世界王者”と名乗るのか?」と問い掛けた。
そして飛び出したのが「AEWとは五分と五分の関係なんだろ?」という言葉だった。9月13日、仙台サンプラザホールで「AEWとの関係も対等なものに整理していかなきゃな」と辻はコメントを出している。新日本とAEWの力関係に疑問を投げ掛けた辻に対し、今度はAEWのトップスターがその関係を逆手に取り、王者の覚悟を問い詰めたのだ。
辻も「ビデオレター送ったぐらいで、この俺がIWGPへの挑戦を認めるわけがねえ」と一蹴。「このベルトがほしいって言うんだったら、まずは日本に来てからだ」と王者の矜持を示した。するとケニーは実際に姿を現し、辻をVトリガーから片翼の天使で襲撃。

さらに「ヨータ・ツジが偉そうな、失礼なコメント出すなんて、正直ショックだよ」と不満をぶちまけ、棚橋弘至社長らとの話し合いを示唆した。
ここで思い起こされるのが、木谷オーナーの「ショック」だ。辻の発言に「なぜあのような言われ方を」と傷ついた木谷氏。そして今度は、辻に挑戦を拒まれたケニーが「正直ショックだよ」と訴えた。両者の発言が意図的に重ねられたかどうかはわからない。それでも、2月の騒動を知るファンには、どこかその構図をなぞるように映る。
「おい、ブシロード」から「AEWとは五分と五分なんだろ?」へ。辻が会社に投げ掛けた問題意識が、時を経てIWGP王座をめぐるストーリーの中で新たな意味を持ち始めた。あらかじめ仕込まれた伏線ではない。
それでも株式譲渡後を逆手に取った展開にも思える。「やりやがったな新日本」とばかりにニヤリとなったファンも多かったことだろう。過去の発言が現在の物語に響き合う。国内盟主団体による両国エンディングでの仕掛けは、単なる宣戦布告にとどまらない興奮と味わいをもたらしていた。
(ビジョンと来場の二段式)メイン後の辻陽太とケニー・オメガのやりとり
(ビジョン)
ケニー・オメガ(AEW)
「ニュージャパンプロレスリング、このカメラ、そしてセット、それにこの演出。みんなこの意味が分かるかな?そう!この俺が帰ってきたってことだよ。
なあ…聞いたんだが、俺の愛するニュージャパンは最近調子がいいみたいじゃないか。今年の『G1』の決勝戦は素晴しかったそうだな。新しいスターが生まれたってわけだ。
それに、世界に誇れるチャンピオンもいるしな。ヨータ・ツジ、オマエのことだよ。でも……正直 俺は少し混乱してるんだ。ヨータ・ツジ、AEWの『Forbidden Door』に来るのが嫌でアメリカに来なかったヨータ・ツジだろ? そんなヤツがこの俺が認めるべきIWGP世界チャンピオンだって?
Internationalとはつまり世界のことだ。違うか?つまり『日本だけじゃない』ってことだよね? そうだろ? ツジ・ヨータ、オマエはアメリカに来たくないんだろう。
ただどういうことだ、ツジ?世界を渡り歩く覚悟もなく、外の世界がどんなものか知らずして、自らを“世界王者”と名乗るのか?ならば俺がどんなものか見せてやろう。AEWとは五分と五分の関係なんだろ?
こちらからオマエに挑戦を突きつけよう。辻、何をすべきかわかるだろう? 連絡先は知っているはずだ。代理人のバリーに話を通してみろ。話を進めようじゃないか。俺がAEWを信じる理由をオマエに見せてやる。俺がいた時代の新日本プロレスを信じる理由もな。
さあ、次はオマエの番だ。今の新日本プロレスを信じる理由を見せてみろ。そして何より、オマエ自身が信じるに足る男だと。それまではせいぜいよく考えておけ。連絡を待っている。俺は必ずオマエを叩きのめしてやる!」
(マイク)
辻陽太「おいおいおい、ケニー・オメガさんよ。アンタがこの新日本で一時代を築いたことは認める。そして世界に誇れるレスラーだってこともな。でもな、調子乗ってんじゃねえよ。このベルトはな、IWGPヘビー級チャンピオンだ。この新日本で闘う誰もが、このベルトを手にしたいんだ。新日本に入門した練習生がこのベルトを目指してイチからスクワットするんだよ。いくら世界に名を馳せるレスラーだからって、ビデオレター送ったぐらいで、この俺がIWGPへの挑戦を認めるわけがねえ。おいケニー、それでもよ、お前がこのベルトがほしいって言うんだったら、まずは日本に来てからだ。話はそっからだ。いいな」
するとG1で辻に勝利したボルチン・オレッグが辻と対峙する。ところが1人の男が2人を襲撃…ケニーだ!! 観客は「いるッ!!」と騒然、歓声とブーイングが半ばする。ケニーはVトリガーから片翼の天使を辻に見舞った。

ケニー「せっかく日本まで来たのに、お前らのチャンピオン、ヨータ・ツジが偉そうな、失礼なコメント出すなんて、正直、正直ショックだよ。だってさ、俺は新日本のレジェンドですよ。正直な、断ると思ったんですよ。でもね、お前はマッチメイカーではない。力がある人もいますよね。ヨータ・ツジ以外に。だからさ、今からシャチョーさん、タナハシさんとゆっくり話します。では、発表があるまでグッバイ&グッナイ…BANG!!」




















